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日本国債(上) の商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2012/10/27

日本国債を扱う金融機関のディーラー達の物語。金融庁や日銀との関係や、大量発行を続ける国債の問題が分かる一冊で、読みながら勉強になる。ディーラーのちょっとした判断で億単位の損失を生む緊張感も知ることができたし、それをほんの一部の人しか携わっていない特殊性、国債がシ団に守られて、一定...

日本国債を扱う金融機関のディーラー達の物語。金融庁や日銀との関係や、大量発行を続ける国債の問題が分かる一冊で、読みながら勉強になる。ディーラーのちょっとした判断で億単位の損失を生む緊張感も知ることができたし、それをほんの一部の人しか携わっていない特殊性、国債がシ団に守られて、一定に買われ続けることも知った。しかしそんな中でも結局は正しい思い持ち続けた人に、人はひかれ、導かれていくことも理解。人をだますだけでは最後まで続かない。

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2012/05/19

相場という、金に直結した舞台を扱う小説だけに、物凄く緊迫感があり、一気に読んでしまった。 早く下巻を読みたいです。

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2011/11/15

トレーダーに抜擢されたヒロインを中心に、上司の謎の事故、国際暴落をめぐるサラリーマン反抗記か、そして政治権力の影もちらほら。というわけで、話の筋は大人向けの少女漫画チックなキャラクターとストーリーで好き嫌いが分かれるところでしょう。しかし、国債という地味なモチーフ選択と実際のディ...

トレーダーに抜擢されたヒロインを中心に、上司の謎の事故、国際暴落をめぐるサラリーマン反抗記か、そして政治権力の影もちらほら。というわけで、話の筋は大人向けの少女漫画チックなキャラクターとストーリーで好き嫌いが分かれるところでしょう。しかし、国債という地味なモチーフ選択と実際のディーリングの現場の描写などは、国債について学ぼうとする方の入門書としては最適だと思います。

Posted byブクログ

2011/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

国債入札の未達に始まる大混乱とその裏にある陰謀を描いた経済小説。本作品は2000年に出版されたようですが、国債の大量発行が改めて注目されている中、現実味のあるストーリーは現代においてもいくつかの示唆を与えてくれるのではないかと。個人的にはあたらしい業務を理解するために読んだのですが、プライマリーディーラー制の導入以前の国債発行にかかるしくみや関係者など大枠を掴むのに役立ったと思います。読み物としてもなかなか面白く、藤巻健史氏もしばしば言及しています。やはり市場はリスペクトしなければいけないというのも著者の大きな主張の一つなのだと理解しました。

Posted byブクログ

2012/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【日本国債】 幸田真音さん 刑事の佐島が調べている大手証券会社と官僚の癒着。 その被疑者と関係が深いと目されている男・野田が 原因不明の交通事故にあい意識不明の重態に陥った。 野田はファースト・フレデリック証券の中の日本国債 市場を担当するチーフトレーダーだった。 彼は事故にあう直前、部下でありアシスタントであった 朝倉多希に債権トレーダーにならないかと勧めていた。 当初は躊躇っていた多希であったが、収入が大幅に上が るというコトと、自分の力を試してみたいという欲求 とが多希をトレーダーの道へと進ませた。 野田を頼りにしていた多希は彼の事故にショックを受 ける。多希の指導は野田のすぐ下の部下であった古賀 が受け持つことになった。 野田ほど親切ではない古賀であったが、ある日多希に 今なら相場も安定しているので今度の入札をやってみ ないかと持ちかけてきた。 多希には初めての入札である。 多希はアシスタント時代から蓄えてきた今までの知識 を総動員し、入札価格を決め、古賀の承認を経て トレーダーとしての初めての入札を入れた。 その債権が突如大暴落した。 多希が初めて入れた入札は応札額の大幅不足から入札 失敗の未達となった。 未達とは国債が予定価格で売れないコトであり 国債が売れないというコトは政府の歳入の予算が 合わなくなるということである。 政府・大蔵省にとってはありえない、起こっては いけない事態が起こってしまったのだ。 多大の損金を出してしまったと青ざめていた多希は 入札が未達と知り、胸をなでおろすが、彼女が入れた 入札額が実は書き換えられていたコトを知り、古賀 の行動に疑惑を持つようになる。。 古賀が書き換えたであろう金額は、この大暴落を 予期していなければ出てこない金額であったからだ。 やがて、彼女はこの大暴落に、いま生死の世界を 彷徨っている野田が関係しているコトを知る。 そして、彼女は野田のコトを調べ始め、 「牛熊クラブ」という債権トレーダーの親睦会の 存在を知る。 ☆ 初めて読む作家さん。 図書館の棚で見かけ、「日本銀行券」や「日本国債」 という金融関係のタイトルの本が多いコトに興味を 持ち借りてきました。 幸田真音さん、コウダマインと読みます。 女性の作家さんと知り、驚いています。 上巻が読み終わりましたが、今後の展開が全然予測が つかない。期待していた以上に面白そうです。 慢性的な歳入不足。その財政の危機を一手に引き 受けてきた国債発行という手段。 日本の資金調達は薄氷の上に成り立っている。 いつその氷が割れても不思議ではない。 歳入不足を補うために、国が安易に選んだ 国債大量増発という手段。市場に頼り切っていなが ら、一方では市場を支配下に置きたがる。 そして、その、この国の矛盾に業者も投資家も みんな尻尾を振ってつきあっている。 この本が書かれたのは2000年。 今の状態はどうなっているんだろう・・・・・  

Posted byブクログ

2011/02/11

女性が書くような対話である。 国債についてあまり知らず、国債のディーラーについて大して興味なかったが、日本の赤字がこれほどまでに大きくなってくると、国債の必要性というか、存在が大きくなってくるのかもしれないなと思った。

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2011/01/27

経済小説家の幸田さんの代表作。民主党政権の元で更なる悪化の一途をたどる日本の財政。もし国債の入札が未達になったらをフィクションで描いた作品です。私が言うのもなんですが、本当にリアルです。この作品は2003年に出版されていますが、現在(2010年)の日本の状況とこれほどリアルに重な...

経済小説家の幸田さんの代表作。民主党政権の元で更なる悪化の一途をたどる日本の財政。もし国債の入札が未達になったらをフィクションで描いた作品です。私が言うのもなんですが、本当にリアルです。この作品は2003年に出版されていますが、現在(2010年)の日本の状況とこれほどリアルに重なるのは、専門家としての力量か。作品自体は経済小説ではあるものの、あくまでエンタテイメント作品になっています。ですがこの本から現代の日本人が学べることは非常に多いと思います。

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2009/10/04

内容は、日本が毎月発行している国債。 これはシンジケート団という国内金融会社に割り当てられる部分と 競争入札の部分があり、割合が2:8だが(今は知らないけど) 競争入札の8割の部分が想定以下の購入量(未達)で日本大混乱 っていう話。 おれとしては国債が暴落したらどうなるのか、...

内容は、日本が毎月発行している国債。 これはシンジケート団という国内金融会社に割り当てられる部分と 競争入札の部分があり、割合が2:8だが(今は知らないけど) 競争入札の8割の部分が想定以下の購入量(未達)で日本大混乱 っていう話。 おれとしては国債が暴落したらどうなるのか、 メカニズムと起こりうる生活への影響みたいなのを知りたかったんだけど あんまりわからなかったかな。 国債未達⇒日本の経済への不安⇒円売り&日本株売り⇒財政不安 ⇒アメリカ国債売るのでは?⇒アメリカドル売り&アメリカ株売り&国債売り っていうような流れで描写がなされていたんだけど タイトルと違ってそこはメインポイントではなかったらしい。 いかにして未達は(小説の登場人物が組織的に)引き起こされたのか という事件解決モノでした。

Posted byブクログ

2009/10/04

楽しみながら知識を得るというのも読書の楽しみの一つだなぁと思う。 ありえなくない話だけにこわい。

Posted byブクログ

2009/10/04

国債の募集額に、入札が足りないという異常事態「未達」。借金だらけのこの国では、どきどきする内容ですな。

Posted byブクログ