太陽の塔 の商品レビュー
日本には変態の集う大学がある。変態の素質を持った学生が自然と集まり、彼ら彼女らはすべからく一人前の変態へと成長を遂げて卒業する。そんな変態大学の頂点に経つのが京都市左京区にある京都大学である。かくいう私も一人前の変態となるべく京大を目指したが見事に玉砕した。その結果、中途半端な変...
日本には変態の集う大学がある。変態の素質を持った学生が自然と集まり、彼ら彼女らはすべからく一人前の変態へと成長を遂げて卒業する。そんな変態大学の頂点に経つのが京都市左京区にある京都大学である。かくいう私も一人前の変態となるべく京大を目指したが見事に玉砕した。その結果、中途半端な変態として今に至る。くそ。 ということで変態大学の頂点に立つ京大の中でも随一の変態度を誇る農学部の中でも変態を極めた主人公のおはなし。非モテ理系男子の留まることの知らない妄想が散りばめられた快作。もうあるあるが多すぎて笑いが止まらなかった。あるあるが多すぎて。非モテ理系男子。あるある。はぁ……。 そう、自虐こそ非モテ理系男子のアイデンティティに他ならない。我々は自らの価値を貶める一方で、誰よりも自分の存在意義を信じているのである。頭の中で。 すべての非モテ理系男子へ。そして非モテ理系男子として貴重な大学生活を終わらせたくない邪な輩へ。
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森見作履歴、「有頂天家族」→「夜は短し歩けよ乙女」で当作品へ立ち寄りました。 自分の中では、これまでの2作がファンタジックなアニメーション映像で動いてたのですが、これはなかなかそのヴィジュアルが浮かび出なかったのが残念。クライマックスの「ええじゃないか」百万遍交差点で無理やり、脳...
森見作履歴、「有頂天家族」→「夜は短し歩けよ乙女」で当作品へ立ち寄りました。 自分の中では、これまでの2作がファンタジックなアニメーション映像で動いてたのですが、これはなかなかそのヴィジュアルが浮かび出なかったのが残念。クライマックスの「ええじゃないか」百万遍交差点で無理やり、脳内ヴィジュアル変換して色付けをしました。 期待しすぎって、哀しい事なのかな。
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いつものノリだと思って読んだら、ラストでぐああぁ……ってなった。 森見さんの作品って、京都、大学生、恋人ナシでそれがコンプレックス、サークルには入ってる、のパターンが多いね。 最後がとても良かった。途中まではちょっと惰性的かもしれない。
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図書館にて。 これがデビュー作とは知らなかった。 相変わらずの不思議な文体だけれど、失恋が根底になる物語だけに淋しさに包まれていたような気がする。 ホントバカだな、っていうようなエピソードも恋する気持ちがなせることか。笑えつつちょっと辛かったり。 それぞれ出てくる個性的な登場人物たちの憎めない感じも好き。
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独特の語り口調で古風な感じ。 それが舞台の京都とマッチして味わい深い。 内容は現実と虚構が入り乱れ難解なところはあるけれど、無性に京都へ行きたくなる作品。
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つ、か、れ、た! まったく森見さんの本は疲れる。笑。 脈絡がないうえに飛躍し続ける友人の話を聞きながら、 面白いんだけど疲れた、すこし休みたい、、って おもってしまう感覚にちかい。。 けれどまたその友人とお茶してしまうように、 また森見さんの本を手にとってしまうんだろうなぁ。...
つ、か、れ、た! まったく森見さんの本は疲れる。笑。 脈絡がないうえに飛躍し続ける友人の話を聞きながら、 面白いんだけど疲れた、すこし休みたい、、って おもってしまう感覚にちかい。。 けれどまたその友人とお茶してしまうように、 また森見さんの本を手にとってしまうんだろうなぁ。。 2011.05
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これがデビュー作だなんて!! 語り口調とか最初からまさに森見ワールドでした! あの独特の語り口調大好きだなぁ・・・ あの「そうだ、京都に行こう」的なフレーズと同じくらい 猛烈に「京都に行こう!」と思えてしまう。。。 多分好き嫌いは分かれると思うけど、 私は好きです♪
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ちょっと読みにくい部分あり。妄想が何を妄想しているかわかりずらい。 登場人物がいっぱいいるが必要性がわからない人がいる。薄い…? デビュー作なのでしょうがないか?
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森見さんの第一作。 最後のあたりがすごく好きだ。 切なくなる青春のお話になった。 そこがなければ駄目だよね!
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あれやこれや京都の地名ばっかり。知ってる人には絵が浮かんでくる本。京都の学生ってそうそうそう!(笑)
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