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職業としての政治 の商品レビュー

3.8

106件のお客様レビュー

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    21

  2. 4つ

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2013/04/28

マックスウェーバーの政治論。 この後ヒトラーがドイツに現れるのだが、ウェーバーのこの著書の分析は如何なる意味を持ったのか。 「修練によって生の現実を直視する目を持つこと、生の現実に耐え、これに内面的に打ち勝つ能力を持つこと、これだけは欠かせない条件である」 「政治とは情熱と判断力...

マックスウェーバーの政治論。 この後ヒトラーがドイツに現れるのだが、ウェーバーのこの著書の分析は如何なる意味を持ったのか。 「修練によって生の現実を直視する目を持つこと、生の現実に耐え、これに内面的に打ち勝つ能力を持つこと、これだけは欠かせない条件である」 「政治とは情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力を込めてじわじわと穴をくりぬいていく作業である」 「どんな事態に直面しても『それにもかかわらず(dennoch)』と言い切る自信のある人間だけが政治への『天職(Beruf)』を持つ。」

Posted byブクログ

2013/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

政治機構の担い手が職業として成立する以上、「政治によって」成り立つ人が「政治のために」成り立とうとしない場合の危惧について っとすんげぇ平たく言うとそんな話。 貴族政治から、民主政治となり普通選挙が実施されることで、政治家は「人気取り」の職業と成り果てている状況について、追求があったが、ヴェーバーはそこで「だからこそ政治家として職能は、情熱、責任感、判断力が要求される」と書いてあったが、これが最も要求されるのは、主権者である僕たち国民だと感じる。 倫理と政治の関係について、『心情的倫理』と『責任的倫理』についての追求はとても興味深かった。そのなかで、「政治家とは今と未来に責任を持たなければならない」 という記述があったが、これには同感。 このような事を言うと、怒られるかもしれないが、僕は結構過去の過ちに対して、自分にも他人にも寛容だと思う(単純に自分に甘いのだが) 「お前今になってそんな事言ってるけど、昔◯◯だったじゃん」とか「◯◯だって言ってたじゃん」ていう批判は、建設的じゃないと思う。 考えるべきは、「今のその政治家が何をしようとしているか」をちゃんと知り、考える事だと思う。 読み終わった結果、あとがきにマキュアベリの『君主論』を読もうと思うのだが、結構種類があってどれにしようか考え中。 何かオススメあれば誰か教えてくださいな(´・ω・`)

Posted byブクログ

2013/01/03

ある教授に薦められて読んだ。 「政治」とは? 「政治家」とは? 時には挑発的な言葉を使いながら 読むものに考えさせながら 話は進行していく。 本自体は薄いが、中身はとても厚い(熱い)モノだった。 現在でも十分に通用する内容なので ぜひ一度は読むべきかと。

Posted byブクログ

2012/10/20

近代国家とは、ある領域の内部で、支配手段としての正当な暴力行使の独占に成功したアンシュタルト的な支配団体であるということ。この辺りで純粋法学と対立したのかしゃん。

Posted byブクログ

2012/09/30

「政治の季節」と世間が騒ぐとたまに読みたくなる本(薄いというのも手伝ってはいる)。 政治家に読ませたいという気持ちは全く起きない、多分彼らのほとんどはこの本が言っている意味さえ理解できないだろうから。 是非学生の皆さんに読んでほしい、何かを感じてほしいし感じることができると思う。

Posted byブクログ

2012/09/30

政治ということが何を意味することかよくわからなかったので、読んでみた。読んだことで、少し、政治という言葉の意味に輪郭ができたと思う。 政治とは、権力を預かろうとする行為、またはその権力の配分関係に影響を与えようとする行為である。 政治と倫理は異なる。 政治的に正しいことが、道徳...

政治ということが何を意味することかよくわからなかったので、読んでみた。読んだことで、少し、政治という言葉の意味に輪郭ができたと思う。 政治とは、権力を預かろうとする行為、またはその権力の配分関係に影響を与えようとする行為である。 政治と倫理は異なる。 政治的に正しいことが、道徳的に正しいとは限らない。

Posted byブクログ

2012/08/12

ページ数は多くないけれどえらく難しかった。 ドイツ語の翻訳本は全体的に読みにくい。 現在の政治にも当てはまるようなことを書いてある。

Posted byブクログ

2012/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

官僚制の原典をたどるため読みました。確かに官僚制に関する直接の記述はないですが、いかなる素性を備えなければならないかは参考になるはずです。心情倫理家と責任倫理家の是非に関する研究は今でも大きな示唆があります。

Posted byブクログ

2012/07/01

政治とは本書において「自主的に行われる指導行為」と定義付けられ、その内容は為替政策や教育制度、はたまた夫の操縦までとしたが、本書においては国家に対する指導行為とされる。その上で、政治=国家を「物理的暴力を行使」するものとした。つまり、国家の原動力は暴力であり、暴力を持たない国家は...

政治とは本書において「自主的に行われる指導行為」と定義付けられ、その内容は為替政策や教育制度、はたまた夫の操縦までとしたが、本書においては国家に対する指導行為とされる。その上で、政治=国家を「物理的暴力を行使」するものとした。つまり、国家の原動力は暴力であり、暴力を持たない国家は無力であるとした。ここにおいて政治は「正当な物理的暴力行使の独占を(実質的に)要求する人間共同体である」とし、政治とは国家間であれ、国内であれ「権力の分け前に与り、権力の配分関係に影響を及ぼそうとする努力」であるとした。

Posted byブクログ

2012/06/27

ヴェーバーの講義録 政治を職業とするものの、心構えを学んだ 例が卑近でないため分かりづらかったが、彼が言いたいことを感じ取れたのでOK。

Posted byブクログ