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職業としての政治 の商品レビュー

3.8

106件のお客様レビュー

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2011/07/27

職業ということはお給料が貰える。お給料が貰えるから、職業として政治が出来る。さもなければ一般人は政治が出来ない(本業を別に持っている人だけが政治参加できる)。そこが近代的な政治システムと、それ以前のたとえば貴族制などとの違いである。などという話。

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2009/10/04

政治とは、非常に広い概念であり自主的に行われる指導行為は全てその中に含まれる。その中でも一般的に「政治」といわれる、政治団体や国家の指導・またはそれらに影響を与える行動について取り上げる。 タイトルの通り、職業としての政治、すなわち政治家としての素質・条件、またはトップに従う官...

政治とは、非常に広い概念であり自主的に行われる指導行為は全てその中に含まれる。その中でも一般的に「政治」といわれる、政治団体や国家の指導・またはそれらに影響を与える行動について取り上げる。 タイトルの通り、職業としての政治、すなわち政治家としての素質・条件、またはトップに従う官僚たちの心得などについて多くのページを割いている。 金権政治・権力政治についても批判的な視点から論理的に書かれており、20世紀前半の論理ではありが、現代の政治を考える点で十分有用である。 この本は、1919年第一世界大戦敗戦直後のドイツミュンヘンで、大学生の団体のための講義として話された内容である。政治に関わる者に対する厳しい視点が強調されているため、インテリや政治を志す学生にとっては挑発的な話でもある。 独裁的な政治を批判した彼のこの講義の数年後、ドイツではヒトラーが登場するわけだが、それを考えるとなんとも皮肉である。

Posted byブクログ

2009/10/04

政治とは何か。政治を職業にするとはどういうことか。そして、政治を職業に、「天職(ベルーフ)」にできる人物とはどのような者か。淡々と、けれど情熱的に語られるウェーバーの政治観。

Posted byブクログ

2009/10/04

政治は暴力であるという正論と政治のパラドックに悩む そして覚悟としていますが その心がよくわからなかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

政治は政治であって倫理ではないという思想をもとに、政治家が持つべき資格ち覚悟について痛烈な問題提起をおこなった本。

Posted byブクログ

2009/10/04

POLITIK ALS BERUFの邦訳。 ◆主題 「職業としての政治とは何であり、またそれがどういう意味をもちうるのか」(p.7-8) ◆政治とは 政治とは、本質的に権力と関わる。 政治には、暴力によってのみ解決できるような課題がある。 したがって、政治家は手段としての権力...

POLITIK ALS BERUFの邦訳。 ◆主題 「職業としての政治とは何であり、またそれがどういう意味をもちうるのか」(p.7-8) ◆政治とは 政治とは、本質的に権力と関わる。 政治には、暴力によってのみ解決できるような課題がある。 したがって、政治家は手段としての権力と暴力性とに関係をもった者であり、悪魔の力と契約を結ぶ者なのである。 ◆政治家に要求される資質 情熱、責任感、判断力。 情熱だけでは十分でなく、「精神を集中して冷静さを失わず、現実をあるがままに受けとめる能力、つまり事物と人間に対して距離を置いて見ることが必要」(p.78) また、虚栄心からも距離を置かねばならない。 ◆心情倫理と責任倫理 正当な暴力行使という特殊な手段は、政治に関する倫理問題を特殊なものにする。 ここでは、「責任倫理」(予見しうる結果の責任を負う)と「心情倫理」(道徳的に危険な手段を用いる一切の行為を拒否する)の二者を区別する必要がある。 後者はしばしば宗教家によって唱えられるが、政治家に求められているのは前者。 政治家がもっとも問題にしなければならないのは結果であり、手段を問題とするキリスト教的絶対倫理とは異なる。 「善からは善のみが、悪からは悪のみが生まれる」という心情倫理家の議論は、人間の行為にとって決して真実ではなく、しばしばその逆が真実であり、「これが見抜けないような人間は、政治のイロハもわきまえない未熟児」(p.94)なのである。 ◆政治家の心得 「およそ政治をおこなおうとする者、とくに職業としておこなおうとする者は、この倫理的パラドックスと、このパラドックスの圧力の下で自分自身がどうなるだろうかという問題に対する責任を、片時も忘れてはならない」(p.99)。 「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である」(p.105)。 「どんな事態に直面しても『それにかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ」(p.106)。

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