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萩原朔太郎詩集 の商品レビュー

4.3

34件のお客様レビュー

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いいです。彼は故郷に…

いいです。彼は故郷にいるとき、けっこう寂しく悲しい思いをしたんだなーという詩がちらほらあって、切なくなります。詩人というのは、けっこう独特な性格を持つ人が多いですが、朔太郎もその一人です。でも彼の書く詩はとてもきれいです。中原中也と同じくらい澄んでいます。

文庫OFF

純粋な孤独と、苛立ち…

純粋な孤独と、苛立ちを込めた朔太郎の詩は、若者のバイブルとも言えるでしょう。

文庫OFF

2024/01/21

本当に大好きな大好きな作品。 萩原朔太郎は繊細な感性と表現を用いて自分の孤独と影と向き合っていることが伝わる。 彼の初期の作品である『月に吠える』では醜い、堕落した、不自然なものを人間の本性の反映として捉れられている。敢えて醜悪な対象に孤独な自己を投影し、それを描写するために顔...

本当に大好きな大好きな作品。 萩原朔太郎は繊細な感性と表現を用いて自分の孤独と影と向き合っていることが伝わる。 彼の初期の作品である『月に吠える』では醜い、堕落した、不自然なものを人間の本性の反映として捉れられている。敢えて醜悪な対象に孤独な自己を投影し、それを描写するために顔、死体や動物等、様々な隠喩を使用することで病や不安、他者と共有できない絶望という「孤独」の世界観を作り上げている。 『青猫』では馬や猫という存在を意図的に利用し、それらの影そのものに自身を投影することで苦しみながらも、それでも生きていかざるを得ない「孤独」の変化を描いている。 つまり、朔太郎は表面的な「一人」ではなく、本質的な、変化する「独り」を理解し、彼が見た「孤独」や「さびしさ」の姿が二作品を通して変わっていったことに、彼の独特な表現を通じて再現することができるのだ。

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2022/02/12

やはり初期の作品群はすごい どれくらいすごいのかというと紙面にまで緊張感がみなぎっている 月光に照らされた静かな水面に、言葉のしずくが一滴落とされると波紋がさっと広がる 詩的イメージの鮮烈さに心が震える

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2021/07/12

純情と陰惨 いじらしくて、人間、という感じがする。上手く生きられずに吠える。悲しい、人間。 北原白秋の序文があまりにも親密でもっと掘り下げたくなってしまう。 かわいくて、不気味で、儚くて、なんて魅力的な人なんだろう。 詩は慰め。

Posted byブクログ

2020/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全部は読んでいないが、月に吠える 抄が1番印象に残った。その中でも「悲しい月夜」「雲雀の巣」が印象に残った。「さびしい空の月に向って遠白く吠えるふしあわせの犬よ」というフレーズが雰囲気が想像できて感慨深いなぁと思った。もしかしてライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」も、この作品に影響を受けているのかなと思った。だって主人公の名前が「朔」だし、月の描写も書かれていたりするから。勘違いだったらすいません笑

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2017/08/01

僕にはこの詩集は暗すぎた。 しかし、ひとつ好きな詩を見つけた。 「こころ」 こころをばなににたとへん こころはあぢさゐの花

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2017/06/15

病的な雰囲気も素晴らしいし、序文すら詩的で素敵だった。 青白いけれど情熱的な朔太郎の詩は生きることの美しさを教えてくれる。

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2017/04/02

端的な感想は、孤独な変態っぽい。「旅情」「竹」「さびしい人格」「虚無の歌」あたりが好き。気持ち悪めの詩も多くて、この人頭おかしいなと思ったり。どこまでいっても寂しくて憂鬱な感じ。(実際に憂鬱って単語が頻繁に出てくる)室生犀星と北原白秋の序文も読めたので満足。

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2017/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人の世は不思議なものですな。 そして、生きるということは とてつもない迷路を延々と進み 続けることなのかもしれませんね。 ページを繰るごとに、繰るごとに わが身に降りかかる、陰鬱、絶望。 何者にも包まれぬ人間は 絶望そのものかもしれませんね。 それはたとい、どんな題材でも 寂しさを覚えます。 ただし、美しきをとめには その陰鬱は少し和らぎます。 異性の存在はそのこころに 安らぎを与える…はずでしたが 離婚しているんですよね。 実は。

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