歴史と文学の境界 の商品レビュー
武侠小説の第一人者、金庸を迎えて行われた神奈川大学のシンポジウムを纏めた本です。 表題の通り、学問である\"歴史\"と、エンターテイメントである\"文学\"との関わりについて、金庸ほか数名の学者たちが独自の見解を述べています。 通常の武侠小...
武侠小説の第一人者、金庸を迎えて行われた神奈川大学のシンポジウムを纏めた本です。 表題の通り、学問である\"歴史\"と、エンターテイメントである\"文学\"との関わりについて、金庸ほか数名の学者たちが独自の見解を述べています。 通常の武侠小説は時代設定が無く、漠然と「昔の中国」が舞台となっていますが、金庸作品には史実が織り込まれ、歴史上の人物や事件を題材にしているものが多く、それについての諸氏の意見が本書の前半を占めています。 後半は金庸作品だけでなく、シェイクスピアの『冬物語』など他の題材も取り上げ、文学に織り込まれた史実についても語られています。 日中両国の文化比較も、歴史的背景から論じていて面白いですね(^O^) ニン、トン♪
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