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眼球譚 の商品レビュー

3.6

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2011/12/29

バタイユが当初は偽名を使い書いた エロスと加虐に満ちた作品。 ドロドロとした情念がエロスへと注ぎ込まれて 爆発している。

Posted byブクログ

2011/12/05

うむ、これ愉しめるようになるには少し人生経験が足りないな。果たして、それがいいことなのかは分からないけれど。究極とはどんなものでも変態的。バタイユ先生を理解したいとは思うが染まりたくはない。

Posted byブクログ

2011/10/15

しばらく眠れなくなるほどの衝撃。とことん倒錯しているのに、ちゃんと文学作品と昇華してしまっているバタイユの恐ろしさ。 しかし、睾丸が白い球体だなんて知りませんでした…

Posted byブクログ

2011/09/05

 ここまで逸脱したものを見せつけられると、なんだかここに書かれている行為が何でもないことのように思えてくるから不思議。しかし、ドン・ファンのお寺のお坊さんを殺すところはちょっと気持ち悪くなった。  あとはマルセルがかわいい。それにしても尿が好きなんだな、バタイユは。

Posted byブクログ

2011/07/07

[要旨] 一九二八年にオーシュ卿という匿名で地下出版されたバタイユの最初の小説。本書は、著者が後に新版として改稿したものと比べて全篇にわたって夥しい異同がある。サド以来の傑作と言われるエロティシズム文学として、「球体幻想」を主軸に描き上げた衝撃作であり、二十世紀の文学史上、最も重...

[要旨] 一九二八年にオーシュ卿という匿名で地下出版されたバタイユの最初の小説。本書は、著者が後に新版として改稿したものと比べて全篇にわたって夥しい異同がある。サド以来の傑作と言われるエロティシズム文学として、「球体幻想」を主軸に描き上げた衝撃作であり、二十世紀の文学史上、最も重要な異端文学のひとつとして評価され続けている。

Posted byブクログ

2011/05/19

 日本人の変態さって要は精神的な部分において最も顕著だと思うのだけど(人間椅子しかり)バタイユはなんかこう、普通に性的に変態だし普通に友達になりたくない。

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2011/05/06

今まで読んだ作品の中で、谷崎潤一郎の作品が可愛く思えるほど、一番変態的な小説だった。 作品をしっかり読まないとただのエログロな作品として解釈されてしまうだろうが、やはりバタイユの作品なだけあって、色々と考えさせられる部分はあった。球体幻想っていうのは、球体から玉子・眼球・睾丸など...

今まで読んだ作品の中で、谷崎潤一郎の作品が可愛く思えるほど、一番変態的な小説だった。 作品をしっかり読まないとただのエログロな作品として解釈されてしまうだろうが、やはりバタイユの作品なだけあって、色々と考えさせられる部分はあった。球体幻想っていうのは、球体から玉子・眼球・睾丸など色んなものへと連想を繋げていけることを意味してるってことで合ってるのかな。 とにかく、衝撃的な本だった。

Posted byブクログ

2011/01/27

どうしてこういう装丁なんだろう。表紙の趣味が悪すぎる。これでは書店にあってもなかな手に取らない。ドジソン先生が撮った少女の写真などだったらさぞかし手に取るのも読む前からそそられるだろうに。 六本木のツタヤの売り場では、表紙を見せて立てかけてあったので、そんなことを思った次第。

Posted byブクログ

2011/01/04

この本は受け付けない方が多いのではないかと… 個人的には凄く好きなジャンルだし、こんな本ばかり読んでいたいって思っちゃいます。 此れこそが本家で、中々入れてもらう事の出来ない世界だと思います。

Posted byブクログ

2011/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 イメージだと、ゴーゴリの『鼻』みたく、鼻が人間のように振る舞いみたいな、そういうシュールな内容だと思っていたけど、全く違った。全くもって耽美で、ときに(若干)陰惨なストーリだった。眼球、卵、牛の睾丸がこの淫気な物語の軸となるのだが、これら三つの項が単に白くて球体であるという共通項でのみ結び付けられているのではない。(当然、この共通項が性的な欲動を促していることは間違いないのであるが)著者であるバタイユの深層に眠っている体験から、偶然的に紡ぎだされた項である。  個人的には、眼球が卵に似ているために、眼球に関する性的体験を想起させる道具になっているだけでなく、単純に白い球体に何か欲情させる力があるような印象を受ける。かの有名な猟奇殺人犯、阿部定が戯れに卵を陰茎に入れて遊んでいたという逸話からも、白い球体が、何か物語との、性的欲情を駆り立てる装置としての共通性を感じさせる。

Posted byブクログ