シェエラザード(下) の商品レビュー
実際にあった『阿波丸』の話を元に書いてるので とてもリアリティーがあり読み応えがありました。 船について、それから昭南(シンガポール)の街並が 忠実に記載されており、情景が目に浮かぶように分かるのが 浅田次郎作品の凄いところだと思います。 若干女性の心理がよく掴めな...
実際にあった『阿波丸』の話を元に書いてるので とてもリアリティーがあり読み応えがありました。 船について、それから昭南(シンガポール)の街並が 忠実に記載されており、情景が目に浮かぶように分かるのが 浅田次郎作品の凄いところだと思います。 若干女性の心理がよく掴めなかったけど(笑) 折しも来週シンガポールに行くので、舞台となった ラフェルズホテルやクラークキー、マリーナエリアを 歩いてみたいと思います。
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最近、機会があって宮部みゆきさんのベストセラーを手当り次第に読みましたが、 ・宮部みゆきは、最後まで読まないと満足できない(読んでも満足しない場合もあり)。 ・浅田次郎は、最後まで読まなくても満足できる。 ような気がしました。いや、彌勒丸が沈んでしまうのが嫌で、肝心のラスト付近を...
最近、機会があって宮部みゆきさんのベストセラーを手当り次第に読みましたが、 ・宮部みゆきは、最後まで読まないと満足できない(読んでも満足しない場合もあり)。 ・浅田次郎は、最後まで読まなくても満足できる。 ような気がしました。いや、彌勒丸が沈んでしまうのが嫌で、肝心のラスト付近をまだ読んでいないので。でもなんか満足。
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太平洋戦争末期、徴用された客船「弥勒丸」とそれにかかわる過去と現在の人々の織りなすストーリー。の、下巻。物語は急展開し、悲劇のラストへと向かっていくのですが、それに敢然と立ち向かう海の男たちがじつにかっこいい!。運命を受け入れつつも、軍の一方的な思惑に組み伏せられることなく、最後...
太平洋戦争末期、徴用された客船「弥勒丸」とそれにかかわる過去と現在の人々の織りなすストーリー。の、下巻。物語は急展開し、悲劇のラストへと向かっていくのですが、それに敢然と立ち向かう海の男たちがじつにかっこいい!。運命を受け入れつつも、軍の一方的な思惑に組み伏せられることなく、最後まで堂々と誇りを持ち続けるクルーたち。とくに最後のブリッジのシーンは感動モノでした。いや〜、おもしろかった。
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引き上げる船についての話を当時の関係者がめいめいの視点で語り だした.関係者は以外にも生き残っており,当時の状況がどんどん 見えてきて最後に糸がつながる感じです.ぴったり嵌ってすっきり したって感じですね. 2009.03.23(Mon)読了
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さすが浅田さん。最後はグイグイと引き込まれました。メインが現代から戦中の昭南(シンガポール)にシフトし、なぜシェエラザードが沈められなくてはいけなくなったのかが戦争の悲哀と共にあきらかになります。 浅田さんはホント登場人物や場面に対して愛着や憧れをもたせる文章を書くのが上手いです...
さすが浅田さん。最後はグイグイと引き込まれました。メインが現代から戦中の昭南(シンガポール)にシフトし、なぜシェエラザードが沈められなくてはいけなくなったのかが戦争の悲哀と共にあきらかになります。 浅田さんはホント登場人物や場面に対して愛着や憧れをもたせる文章を書くのが上手いですね。シェエラザードにも乗りたくなったし、シンガポールにも行きたくなった。 嫁がシンガポールにずっと住んでたので話したらよろこんでたなぁ。いつか行けたらと楽しみにしてます。
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11.07.08読了。第二次世界大戦に沈没した豪華客船”ミクロ丸”にまつわる過去と現在の物語。昭和20年4月1日に台湾海峡で米国潜水艦の攻撃に愛沈没した阿波丸をモデルかかれた作品だって。みくろを引き上げるためにかつての恋人、光津子と軽部が真実を調べる。中国人の宗英明という老人がサ...
11.07.08読了。第二次世界大戦に沈没した豪華客船”ミクロ丸”にまつわる過去と現在の物語。昭和20年4月1日に台湾海峡で米国潜水艦の攻撃に愛沈没した阿波丸をモデルかかれた作品だって。みくろを引き上げるためにかつての恋人、光津子と軽部が真実を調べる。中国人の宗英明という老人がサルベージする資金100億円を投資して欲しいと金融会社の幹部ふたりに話を持ち込む。第二次大戦の時の話が大半だったから当時の経験がない私にはちょっと想像つきにくかった・・・10年後や20年後にまた読んでみたい。
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かなり話に無理があるような気がするけれども、それでも、これまで読んだ浅田次郎の本の中では一番好きな物語だ。ロバート・ゴダード的な味を感じた。他の方たちの感想では、そんなに評判は良くないけれども、僕はこういうお話が好きなのだろう。
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上巻にひき続き、最後まで本当に楽しいです。下巻はとにかく驚きと感動の連続です。浅田さんの描く人間ドラマが最高に良いです。 最後までとても緻密な書き方で、臨場感がありました。
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途中からなんとなく、宋英明の正体はわかったけど、下巻は少々中途半端に終わってしまった。ターニャは結局どうなったのでしょうね。
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弥勒丸は安全な不沈船だったのか、それとも2000人の民間人は攻撃をさせないための楯だったのか。恋人と混血児たちを船に乗せまいとする土谷の姿が印象的。 戦時にあって最期の時まで誇りを失わなかった弥勒丸の乗組員たちのたたずまいは立派だ。大和やタイタニックに通じる毅然とした姿が美し...
弥勒丸は安全な不沈船だったのか、それとも2000人の民間人は攻撃をさせないための楯だったのか。恋人と混血児たちを船に乗せまいとする土谷の姿が印象的。 戦時にあって最期の時まで誇りを失わなかった弥勒丸の乗組員たちのたたずまいは立派だ。大和やタイタニックに通じる毅然とした姿が美しい。 作成日時 2007年04月19日 20:22
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