終戦のローレライ(下) の商品レビュー
何回泣いたかわからないぐらいに泣かされて、また読んで泣いて、そんなことを繰り返して大好きだ、最高だといえる本。
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前作「亡国のイージス」と同じく、,重厚また重厚、、、と言う感じに時代を描いた2段組でしかも上下合わせて1000ページを超える大作です。 第二次世界大戦末期、ドイツは降伏し、ローレライシステムを搭載したドイツのUボートが日本に到着する前に、米国潜水艦との戦闘から、ローレライを投棄...
前作「亡国のイージス」と同じく、,重厚また重厚、、、と言う感じに時代を描いた2段組でしかも上下合わせて1000ページを超える大作です。 第二次世界大戦末期、ドイツは降伏し、ローレライシステムを搭載したドイツのUボートが日本に到着する前に、米国潜水艦との戦闘から、ローレライを投棄し、そのローレライの回収が前半のテーマとなります。 後半は、その回収したローレライを元に、日本の終戦工作に使おうとする新たな大きな陰謀が、密かに進行していたことが発覚します。日本の敗戦は確実になり、それでも東京に3番目の原爆が落とされるのを阻止しようと新たな旅に出るのですが・・・ 潜水艦と言う閉じた男だけの世界に、ローレライと言うシステムのアイディアから女性が登場し、魅力ある乗組員がいるために、大作だけど読めます(と言う私は最初の段階で1度挫折しましたが、下になるとさくさく進みました)。1つの潜水艦が、米国の艦隊を次々に倒して進み、乗組員のキャラから宇宙戦艦ヤマトを思い出すような気分です。 2004.5.24
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下巻の途中まで読むのがしんどかったです(^^; テーマとして重たいのはわかるんだけど、ちょっと重ねすぎかな?もっとスマートに持っていくこともできたんじゃないかなぁ?けど、ラストはいいね。長々と読まされてつまんなかったら最悪やけど、終わりがよかった、ほんと読み終えてよかったです(^...
下巻の途中まで読むのがしんどかったです(^^; テーマとして重たいのはわかるんだけど、ちょっと重ねすぎかな?もっとスマートに持っていくこともできたんじゃないかなぁ?けど、ラストはいいね。長々と読まされてつまんなかったら最悪やけど、終わりがよかった、ほんと読み終えてよかったです(^^; ほんと、途中でやめようとおもったもん(笑)
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戦争・・・ もはや原因も定かではなく、 誰ひとり自信も確信も持てないまま、行われている戦争。 あらかじめ敗北という選択肢を持てなかった戦争。 茶番と括るには、あまりにも重すぎる戦争。 ――その潜水艦は、あてどない航海に出た。 太平洋の魔女と恐れられた兵器“ローレライ”を求...
戦争・・・ もはや原因も定かではなく、 誰ひとり自信も確信も持てないまま、行われている戦争。 あらかじめ敗北という選択肢を持てなかった戦争。 茶番と括るには、あまりにも重すぎる戦争。 ――その潜水艦は、あてどない航海に出た。 太平洋の魔女と恐れられた兵器“ローレライ”を求めて。 「彼女」の歌声がもたらすものは、破滅か、それとも―― 長いです。非常に長いです。 始めSFなのかなと読んでいたら 当時の軍事専門用語とかバリバリだったです 途中苦痛になるかもしれないです 実際僕も大変でした ぶっちゃけ飛ばしながら読んでいた個所も幾つかあります でも、、終わった時は「もう終わりか・・・」って感じでした 理由は後半の物語の加速が凄いからだと思います この本読み終わった後、暫くの間椰子の実の唄聞くだけで泣きそうになりました テーマは今まで作品の中で一番重いと思います 色んなものが交差しています 太平洋戦争にて既に敗戦が決まりきっている中での登場人物達の苦悩 何のための戦争なのか。何になるというのか。戦うものの本音。 戦争から日本人が学んだ事とは? 戦争とは?命とは?国家とは? 「戦争を知らない世代」である僕らが学ぶべきことは? この作品には戦争はいけないとかではなく、 その時その時を必死に生きる人の「今」が描かれています。 戦争を知らない僕達が生きる「今」と比べてください 悲鳴の無い海を目指すもの。 希望という名の椰子の実たちは大海に乗り出して行きます。 映画化が決まってる作品です 第24回吉川英治文学新人賞。第21回日本冒険小説協会大賞日本軍大賞。
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この戦争は一体、誰が何のために始めたのか…という問いが本を読み始めてからずっと頭の中で繰り返される。南方戦線でまさに地獄絵図を体験した兵士たち。焼夷弾の雨から逃げ切れずに焼かれた人々。「片道切符」しか与えられない特攻隊員…。現場で何十、何百の命を預かる上官の苦悩。国を動かす者がそ...
この戦争は一体、誰が何のために始めたのか…という問いが本を読み始めてからずっと頭の中で繰り返される。南方戦線でまさに地獄絵図を体験した兵士たち。焼夷弾の雨から逃げ切れずに焼かれた人々。「片道切符」しか与えられない特攻隊員…。現場で何十、何百の命を預かる上官の苦悩。国を動かす者がそのことから目をそらさなければ、この戦争はもっと早く終結していただろうし、そもそも戦争なんて起きなかっただろう。戦争は狂気を生み、狂気が新たな悲劇を生むことは現在の世界情勢を見れば歴然である。そのことを肝に銘じるためにも是非、一読することをお勧めします。
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全ての登場人物が、自分の関わった「戦争」にたいしてケリを付ける(あるいは付けさせられる)怒濤のクライマックスに、ただただ感動。
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●これは泣けた。こんなに泣けたのは『プラネリウムのふたご』以来かも。 ●前作『亡国のイージス』より、キャラ立ち度もネタの練りもかなり上昇。 ついでにネタが潜水艦なだけあって、沈黙の×隊度も更に上昇。 いくらスーパー潜水艦だからって、そんな機動が可能なんですか伊507。 いくらロ...
●これは泣けた。こんなに泣けたのは『プラネリウムのふたご』以来かも。 ●前作『亡国のイージス』より、キャラ立ち度もネタの練りもかなり上昇。 ついでにネタが潜水艦なだけあって、沈黙の×隊度も更に上昇。 いくらスーパー潜水艦だからって、そんな機動が可能なんですか伊507。 いくらローレライを装備してるからって、そんな操艦が可能だなんて海江田ですか絹見艦長。 ま、面白かったからいいんだけどさ。 基本的な萌え方向はフリッツ&征人。絹見艦長もお素敵。悩めるおっさんはカッコよろしいですな。 ●現在の日本とのリンクの仕方は、映画化を前提とした小説だからでしょうかね? 途中で唐突に現代日本への批判が入るのは違和感が、と言う批評もあったけど、最初は映画として観客に訴える時のことを考えて入れたのかも。 そして、終章にいたる頃には、そう言う部分がメインになってしまったのかも、と勝手に推測。 終章は、いささか蛇足めいた印象もあったけど、やはりこれが作者の言いたかったことなのかもしれません。 “生き残る”と言うことが、決して奇麗事ではないと言うことを描いたと言う意味で、小説としてのバランスは悪くなったけど、必要ではあったと思う。 しかしこう言うの、映画なら一瞬で見せちゃうよなあ・・・。
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