アルゼンチンババア の商品レビュー
素敵な写真やイラストも豊富で、英語の翻訳もページごとについていて お得感たっぷりなうえ、ちょっとした英語のニュアンスも覚えられる (かも知れない・笑)1冊です。
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ずっと最後まで、心地よく読めた一冊でした。 アルゼンチンババアの「どうして人が遺跡を作るのか‥」の答えになんだかすごく納得させられました。 挿絵の奈良美智さんの作品もすごくよかった。
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母親の死を見届けたみつこ。毎日見舞いに行っていたのに臨終以降の儀式に立ち会わなかった父。父は母からの「大きな贈り物」をもらい損ねた。街のはずれにある3階建ての廃墟のようなビル「アルゼンチンハウス」に父は居た。「アルゼンチンババア」と呼ばれる奇抜なオバサン、ユリと一緒に…。大きな贈...
母親の死を見届けたみつこ。毎日見舞いに行っていたのに臨終以降の儀式に立ち会わなかった父。父は母からの「大きな贈り物」をもらい損ねた。街のはずれにある3階建ての廃墟のようなビル「アルゼンチンハウス」に父は居た。「アルゼンチンババア」と呼ばれる奇抜なオバサン、ユリと一緒に…。大きな贈り物の本当の意味は、自分の親が死んだときにしか理解できないのだろう。「アルゼンチンハウス」は、死と生の境の場所のように思う。そこで営まれる生活は、退廃的なムードを持ちながらも「生」に向かっている。英訳に絵画に写真にと、贅沢な一冊だが、私はもう少しシンプルなものが好きかも。
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よしもとばなな×奈良美智という、私にとっては最強タッグ。お話の寂しくて暖かくて切ない感じと絵がとても合ってる。
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よしもとばななが、画家の奈良美智さんとのコラボレーションを実現した、小説でありながら画集としての特質を持つ一冊。 ド派手な化粧と装い、謎めいた暮らしぶりから街中の人たちに偏見を持たれ「アルゼンチンババァ」と蔑まれる中年女性、ユリ。 物語の主人公、女子高生の「私」はふとした拍子...
よしもとばななが、画家の奈良美智さんとのコラボレーションを実現した、小説でありながら画集としての特質を持つ一冊。 ド派手な化粧と装い、謎めいた暮らしぶりから街中の人たちに偏見を持たれ「アルゼンチンババァ」と蔑まれる中年女性、ユリ。 物語の主人公、女子高生の「私」はふとした拍子にアルゼンチンババァことユリと交流を持つようになり、ユリの持つ不思議な魅力に惹かれていくが、自分の父親とユリが恋人として交際していることを知って愕然とする。 主人公の父親は遂にユリのマンションで同棲を始め、擬似夫婦としての生活を謳歌する始末。困り果てながらも家族の温かさに目覚めていく主人公。そんな中、なんとユリが…。 「ほんとうの家族とは何か」を問いかける、優しさと愛情に満ちた物語。
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全然無駄がなく、ぜんぶ大好きな本。持っているだけで嬉しくなってしまう何度も読み返している本。 お父さんの幸せは少し上のほうにあるんだなぁ、ってとこが一番好き。
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まず装丁がすごい。左ページは英語訳がついてます。ふんわりした感じのお話なのに心にしっかり残る何かが得られる気がします。今度じっくりもう一度読みたい
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この人の本は好きでよく読んでるのだが・・・この本はどうだろう・・・。 この人の話は、異質なものが持っている美しさとか誠実さとかに光を当てるものが多い。この話もそのパターンなんだけど、話が短いのとイマイチ登場人物に魅力が感じられず、感情移入ができない内に終ってしまう。
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07年4月。 ばななさんは最近よく読むけど、 いろんな意味で変わった人が出てくる。 映画になったから皆さんご存知ですよね。
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アルゼンチンババア いったい誰よ?それ? って感じで、まずはそのネーミングに惹かれた 街はずれの廃屋みたいなビルに住む、変わり者で 有名なアルゼンチンババア 妻を亡くしたみつこの父親はなぜかその アルゼンチンババアと暮らし始めた アルゼンチンビルを訪ねたみつこが出...
アルゼンチンババア いったい誰よ?それ? って感じで、まずはそのネーミングに惹かれた 街はずれの廃屋みたいなビルに住む、変わり者で 有名なアルゼンチンババア 妻を亡くしたみつこの父親はなぜかその アルゼンチンババアと暮らし始めた アルゼンチンビルを訪ねたみつこが出会った アルゼンチンババアの”ゆり”は 魔女のような不思議な女性 おおらかでかわいくて 優しくて切なくて 吉本ばななさんの本、久しぶりに読みました。 独特の世界観があるよね。 身近な死を描きながら生命の輝きも感じる。 とても薄っぺらくてすぐに読めちゃう短編 でも、読んだ後は優しい気持ちになれる。
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