1,800円以上の注文で送料無料

アルゼンチンババア の商品レビュー

3.8

89件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/04/18

あっと言う間に読んでしまうのに、その後も ずーっとその空気に包まれていられる、 そんなステキな本です。

Posted byブクログ

2010/03/10

奇抜なタイトル、風変わりな装丁。 この本それ自体が、ひとつの芸術作品なのだ。 面白いと思う。 一時間ほどで一気読みしてしまった。 主人公が実家で喫茶店を開いて、父の作ったモザイクが壁一面に貼られているのを 想像したらとてもあたたかい気持ちになった。 物事ってそうなっているのかも...

奇抜なタイトル、風変わりな装丁。 この本それ自体が、ひとつの芸術作品なのだ。 面白いと思う。 一時間ほどで一気読みしてしまった。 主人公が実家で喫茶店を開いて、父の作ったモザイクが壁一面に貼られているのを 想像したらとてもあたたかい気持ちになった。 物事ってそうなっているのかもしれない。 本当にそうなって欲しいなあ。 遺跡という表現で今まで考えたことがなかったけど、 確かに私が生き急いでいる(と人に言われるけど自分で思うことはあまりない) のは、自分の遺跡を残したくて、もう何年何十年タイムリミットがあるか分からないから 焦っているのかもしれないなと思った。 人の儚い思い、神様すら羨むような輝き。 素敵な言葉だと思った。

Posted byブクログ

2010/01/04

読了。 短くてさらさらと読めますが、こころにはいってくるものは、重たいです。 英文の方も読みたいけど…力不足。 写真も絵も素敵でした。

Posted byブクログ

2012/01/23

奈良美智の絵は、それだけで、 どんな本でも読みたくなってしまう。魔法。 スリリングな展開やどきどきする事件はないけれど、 ページをめくっている時、 読み終わったときそして後、ぜんぶの時間に幸福感が、ただよう。 いろんな色のページやきれいなしゃしんは目にもたのしい。 おきにいりのカ...

奈良美智の絵は、それだけで、 どんな本でも読みたくなってしまう。魔法。 スリリングな展開やどきどきする事件はないけれど、 ページをめくっている時、 読み終わったときそして後、ぜんぶの時間に幸福感が、ただよう。 いろんな色のページやきれいなしゃしんは目にもたのしい。 おきにいりのカフェでひとり、読むのに素敵な一冊です。

Posted byブクログ

2009/11/17

人間の生を全面的に肯定する、温かな人たちの温かな物語。 遠き故郷に思いを馳せつつ狭い自分の世界を完全に作り上げているユリ、連れ添いきった妻を亡くし次の生き方を見つける父。二人の奇妙な関係は、互いに満足のゆく人生の幕の引き方を見い出した人間同士の恋であり紐帯なのだろう。 何かが終わ...

人間の生を全面的に肯定する、温かな人たちの温かな物語。 遠き故郷に思いを馳せつつ狭い自分の世界を完全に作り上げているユリ、連れ添いきった妻を亡くし次の生き方を見つける父。二人の奇妙な関係は、互いに満足のゆく人生の幕の引き方を見い出した人間同士の恋であり紐帯なのだろう。 何かが終わってしまうことの寂しさと、その寂しさの甘く切なく仄かに漂う幸福感を絶妙に浮かび上がらせている。さらにその寂しさを看取る人間が、単に過去への郷愁を馳せているだけでなく未来への確かな希望を感じているさまが温かく描かれている。

Posted byブクログ

2009/10/07

ひさびさによんだばなな作品。 そうだ、この感じ。なんともいえない、クールな人生。それでも淡々と考えながら生きていく。 英語つき、写真とイラスト多い。

Posted byブクログ

2013/06/20

最近読んだよしもと作品の中では一番好きだと思った。 奈良美智さんのイラストも、以前読んだ「ひな菊の人生」より、 ぐっと作品の世界に寄り添っている。 こちらの作品ではイラストだけでなく写真も使っていて、 それもまた読者に主人公の視線や 心を伝える役目をしっかり果たしていて、...

最近読んだよしもと作品の中では一番好きだと思った。 奈良美智さんのイラストも、以前読んだ「ひな菊の人生」より、 ぐっと作品の世界に寄り添っている。 こちらの作品ではイラストだけでなく写真も使っていて、 それもまた読者に主人公の視線や 心を伝える役目をしっかり果たしていて、 今回は二人の息がぴたっと合って 見事コラボレーションが成功していると思う。 母親を亡くした高校生の女の子と、 墓石を作る職人をしていた父と、 その恋人となった風変わりな女性とで形作る、 ちょっと不思議で切ない関係。 複雑な事情がありながらも、この関係が成り立ったのは、 その舞台となったアルゼンチンビルが、 あまりに現実の世界とはかけ離れた 「浮世離れ」した空間であったことと、 そこの住人であったアルゼンチンババアことゆりさんが、 二人の心にい続ける妻、母親の代わりを 演じようとしたのではなく、大切な人を喪った二人の心を、 持ち前の無邪気さと温かさで包み込んで その傷を癒したからだろう。 本人はあくまでも自然体であったけれど、いつの間にか 二人にとってはなくてはならない存在になっていた彼女。 そんなアルゼンチンババアことゆりさんの ラストの言葉がとても印象的で、 私の心には大変迫ってくるものがあり、 切なさと哀しさ、そして寂しさで、 胸がぎゅうっと押されて泣きたくなった。 本当にそうだと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

ところどころ出てくるイラストがかわいいし ばななさんの本と合ってる ゆりさん、なんか好きだなあ あとお父さんもいい

Posted byブクログ

2009/10/04

いろいろな人生のカタチ いろいろな恋愛のカタチ いろいろなヒトと世界をシェアして生きるのはなんて楽しいことなんだろう。 これからはこの魂にお付き合いしてくれる車のようなこの体を 優しくメンテナンスしながら 楽しい旅を続けたいと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

よしもとばななさんの作品という事で映画を観て 結構ショックだったので(映画の方が) この方独特の世界がぶち壊しというかよしもとテイストがほとんど感じられず 想像していた感じが微塵もなくて 原作はどうなんだろうと思って読んでみました。 映画と本じゃ感触が大分違います。

Posted byブクログ