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アニマルアイズ・動物の目で環境を見る(2) の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2021/03/14

読む、というより見る本。 普段の生活では動物の死を見ることはほぼなくて、しかもその死の後の様子を見ることはほぼない。道路に動物の死骸があっても、いつのまにか綺麗に片付けられている。まるで死は見てはいけないものとして隔離されているよう。 だから、私も死んでいる動物を見ると怖くて目を...

読む、というより見る本。 普段の生活では動物の死を見ることはほぼなくて、しかもその死の後の様子を見ることはほぼない。道路に動物の死骸があっても、いつのまにか綺麗に片付けられている。まるで死は見てはいけないものとして隔離されているよう。 だから、私も死んでいる動物を見ると怖くて目を逸らしてしまう。 でも動物が死ぬから、他の動物が生きられるわけで、死は全く汚いものでも怖いものでもない。昆虫も含めて、動物の世界では生きるためには死んだものを食べるか、生きているものを殺して食べるしかない。私たち人間だって家畜を殺して、魚を殺して食べているのに、それを忘れてしまっている。 食べ物のありがたみをもっと感じて、感謝して食事したい。ありがとう、いただきます、とちゃんと言おう。

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2020/06/27

生き物が死んだ後、どうなって行くのか、 定点写真を通して見ることができる。 見ていくと、生き物の死は、他の生き物の生に繋がっていくことが分かる。 そして、死には全く無駄がないということも分かる。 人間の生も、たくさんの死からできているということが理解できる。 死を恐怖の対象で...

生き物が死んだ後、どうなって行くのか、 定点写真を通して見ることができる。 見ていくと、生き物の死は、他の生き物の生に繋がっていくことが分かる。 そして、死には全く無駄がないということも分かる。 人間の生も、たくさんの死からできているということが理解できる。 死を恐怖の対象ではなく、そこにあるものだと感じられる本。 シンプルな内容ながら、人によっては人生観が変わってしまうかも、

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2017/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 動物の死体を放っておくと,どのようにしてその姿がなくなっていくのか…それを定点カメラを使って写真を撮り,私たちに教えてくれます。  宮崎学さんは,その過程を「死の時間を撮影する」と呼んでいます。  前半はキツネ。キツネの死体が冷えると,それまで血液を吸っていたダニが毛の中から出てくる場面から始まります。うちの愛犬にも,ときどきかみついているあのダニたちは,愛犬が生きているからこそかみついているのだということを改めて感じた写真でした。いろんな生きものがやってきて,死体をどんどん分解していく様子を写真で見ていると,気持ち悪さを通り越して,命のつながりを感じてくるからフシギです。  後半は,いろんな動物の死骸に集まってくる生きものの写真です。これもまた,すばらしい。  「生きもののつながり」ということを示すのに,とってもいい写真絵本です。  最後の写真は,私の大好きな死体たちでした。最後にこれを持ってくるのがニクいですねえ。 「死が,いのちをつないでいる」…その通りですね。

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2016/09/04

生きているものは死ぬ。私たちも時々、道路で動物の死骸を見つけ、つい目を背けてしまう。 けれどこの本では、死んだ動物がどうなるのかを、時間をおって見せる。 キツネの死骸にハエが飛んできて卵を産み付ける。スズメバチが、肉を喰らう。2週間後、キツネのお腹のあたりが膨らみ、その3日後...

生きているものは死ぬ。私たちも時々、道路で動物の死骸を見つけ、つい目を背けてしまう。 けれどこの本では、死んだ動物がどうなるのかを、時間をおって見せる。 キツネの死骸にハエが飛んできて卵を産み付ける。スズメバチが、肉を喰らう。2週間後、キツネのお腹のあたりが膨らみ、その3日後、ウジが毛皮を食い破って溢れ出す。それをハクビシンが食べる。キツネの体はボロボロになり、骨が見えるようになる。半年後、雪どけころになると、キツネの体は土に還ろうとしていた。・・・ 昆虫の死骸にはアリがやってきて、土の中に引き込む。 砂浜に打ち上げられた魚を、オカヤドカリが群がって食べる。 大きな生き物を、小さな生き物が食べる。 タブーのように死を避けてきたような子どもの本の世界に、死がやってきた。人間も死んだ生き物を食べる。 死んで食べられることによってほかの生き物の命に関わっていく。 一生懸命死を食べて、一生懸命生きたい。(作者・談)

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2015/07/15

食べる事 動物も虫も魚も他者の死を食べることによって生きテイル 子供向けの為かグロテスクではない

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2015/03/10

宮崎学「死を食べる」読了。 自然の中で死んだ狐や魚、蛙や鹿に定点的な視座でカメラを向け続け、蝿が来て蛆が沸いて野生動物に食べられて朽ちて土に帰るまでを記録した「死に、そして死を食べる命」の写真集。 死から遠ざかっている私達にとって「意味の分からないもの」である死を「どこにでもある...

宮崎学「死を食べる」読了。 自然の中で死んだ狐や魚、蛙や鹿に定点的な視座でカメラを向け続け、蝿が来て蛆が沸いて野生動物に食べられて朽ちて土に帰るまでを記録した「死に、そして死を食べる命」の写真集。 死から遠ざかっている私達にとって「意味の分からないもの」である死を「どこにでもあるかもしれないもの」として見せてくれる超良書。 そうなんだ。こうして人とて、例外なく死に、例外なく自然に帰る。 人生観を変えるかもしれない一冊。

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2013/12/21

車に轢かれたキツネの屍体が日を追うごとにどのように変化していくかを定点カメラで追っていく写真の数々がすごいです。 死を「グロテスク」より「自然」に感じさせてくれるいい本だと思います。

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2012/09/26

一つのからだをたくさんの生き物が分け合う。 自然界ではあたりまえの価値観。 でも私は死んだら焼かれて灰になり他の生き物に食べてもらえない。

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2011/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で、ふと手に取り、内容をぱらぱらとめくって衝撃を受けた。今はまだ早いけれど、いつか子どもたちに読ませようと思うので、覚書のため記録しておく。

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2010/10/05

はっきり言って、グロテスクである。 虫が得意ではない私は、思わず目を背ける写真ばかりである。 かわいそう、どうしてこんな写真を撮るのか、 そう思う人もいるかもしれない。 でも、私達もここにでてくる昆虫や甲殻類、鳥たちと なんら変わらない。 “死体”から“食べ物”にする行程を、 自...

はっきり言って、グロテスクである。 虫が得意ではない私は、思わず目を背ける写真ばかりである。 かわいそう、どうしてこんな写真を撮るのか、 そう思う人もいるかもしれない。 でも、私達もここにでてくる昆虫や甲殻類、鳥たちと なんら変わらない。 “死体”から“食べ物”にする行程を、 自らするか、人に任せているか、だけ。 私も含め、ほとんどの人は その行程を人に任せている。 それが悪いことではない。 ただ、知らないのだ。 私達は毎日死を食べていることに。

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