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屍鬼(4) の商品レビュー

3.9

135件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2012/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。 生物としての在り方は変わってしまうのに、意識は変容しないという悲劇。墓参する徹の自責の念に読んでて辛かった。 そんな中、徹を慰撫する沙子の言葉も一理あって。 思わず我が身を省みたが、食育とは本来こうあるべきではないのか。 とは言え、村の壊乱は終わらない。 存在に気付き、立ち向かおうとする者はひっそりと排除され。 この期に及んでもなおどこかで感じていながら認めるのを拒み、いつまでも気づかぬフリして傍観する住民。 それはみすみす見殺す罪ではないのか。 静信に自分の戒名を貰いに行くかおりがあまりに脆く痛々しかった。

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2012/04/15

【ですが、明日にも死ぬかもしれないと知ることと、いつ死んでもいいと心を決めることは別物なんです。明日にも死ぬかもしれないと知ることは、命の脆さを悟ってそれを引き受けること、いつ死んでもいいと心を決めることは、命の脆さに絶望してあらかじめ投げ出すことです。けれども、どんなに脆くても...

【ですが、明日にも死ぬかもしれないと知ることと、いつ死んでもいいと心を決めることは別物なんです。明日にも死ぬかもしれないと知ることは、命の脆さを悟ってそれを引き受けること、いつ死んでもいいと心を決めることは、命の脆さに絶望してあらかじめ投げ出すことです。けれども、どんなに脆くても、いつ死んでもいいと投げ出して構わないほど安い命などないんですよ】 起き上がり全盛期の4巻。対抗する一手が出てこない。気がついたら周りの人がどんどん屍鬼に変わっている。なんて恐ろしい。 次の5巻でどうなるのか。楽しみ。

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2012/03/30

反復される類型描写に少ししんどくなる。 多視点が故の細切れ描写が薄く感じられる。 なんだか乗れない。

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2012/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

止まらない『死』。連鎖する『不幸』。そんな中、閑散とした病院の奥で敏夫は自分の妻の屍鬼化を確認する。 屍鬼化した妻を実験台にして『屍鬼』を壊滅させる為の糸口を見出す。 しかしその実験は清濁を併せ呑めない静信との決別を生んでしまう・・・ 怒涛の展開を始める物語、前半がゆったりしたペースだったのに対し、後半は加速的に話が進んでいきます。

Posted byブクログ

2012/01/29

沙子による周到な計画によって、縮小の一途を辿る外場村。そんな中、敏夫が千鶴を追払い、清信とかおりが出会い情報が共有されようとしている。なんとか反撃して欲しいと思ってしまう。

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2011/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いよいよ佳境。 人間と屍鬼が混じりあう村の様子が描かれます。 敏夫は恭子の死から屍鬼と対峙するための情報を得ようとします。静信はその行為を容認できず決裂。 どちらも手を打てない状況。 田中姉弟も夏野がいなくなり足踏み。 郁美は「起き上がり」を声高に唱えて桐敷に乗り込んで返り討ちに遭い、村人にバカにされ・・・。屍鬼を認識してる人たちは追い詰められる。 一方屍鬼になった人たちにも苦悩が。屋敷の住人に管理され自由はなく、人を襲わなければならず・・・。 そうこうするうち、敏夫が気づいたときにはなぜか9月には村で死人など出なかったということに戸籍上なっていて・・・。 完全に屍鬼の方が一枚上手で進んでますが今後どうなる!?

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2011/11/07

どうにもならない夏野と徹のエピソードによって私的に珠玉の巻となりました。全5巻中のハイライトはここだと思ってます。 昔生命倫理的な問題について考えていた時、意識が無かろうと身体が動かなかろうと人の形を為している内は人、と安易に唱えていたことがありますが、意識も記憶も感情も挙動も人...

どうにもならない夏野と徹のエピソードによって私的に珠玉の巻となりました。全5巻中のハイライトはここだと思ってます。 昔生命倫理的な問題について考えていた時、意識が無かろうと身体が動かなかろうと人の形を為している内は人、と安易に唱えていたことがありますが、意識も記憶も感情も挙動も人であった頃と全く同じ様に所持しているのに人とは全く生存体系を有するモノになってしまった場合それは人なのでしょうか。そういう考え事についてしばらくぶりに頭を動かすことになりました。 あと夏野の台詞運びはひとつひとつ洒落ていると思います。

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2011/06/17

屍鬼に対処できないもどかしさ、言っても信じてもらえないだろうという気持ちとか、入り込んで読めた。5巻に続く展開がよい。最終巻が楽しみ。

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2011/06/05

前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭……。はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。しかし、その時、村人の絆が...

前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭……。はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。しかし、その時、村人の絆が崩れ始める。生き残った者たちが選んだ策は――。思わず目を覆う展開、衝撃の第四弾。 (裏表紙紹介文より) *** ふー。こんなにも読むのが大変な本は始めてかも。 別につまらないとか、そういうんじゃ全然なくて。 何と言うか…私は何かが終わりを迎える物語が苦手だから、この話はこれ以上読みたくない!と思って読むのが苦痛なんだけど。 その反面、早く結末が知りたい!とも、思う。 その相反する気持ちが、読んでいてこの上なくもどかしいのです。 とりあえずはっきりしているのは、現時点では私は人間側に寄って考えている、ということ。 この先の描かれ方によっては上述のようなもどかしさもなくなって、屍鬼側に寄って考えるようになるのかも。 我ながら単純…。 ともあれ、残り一冊。どんな結末になるんだろう…!

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2011/04/29

前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。 暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭…。 はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。 しかし、その時、村人の...

前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。 暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭…。 はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。 しかし、その時、村人の絆が崩れ始める。 生き残った者たちが選んだ策は―。 思わず目を覆う展開、衝撃の第四弾。 この巻では屍鬼側の想い、切なさ、悲しみが描かれています。 このまま5巻まで突っ走ります。ここまで本当に面白い!

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