青空の卵 の商品レビュー
男女差別の事とかいじめの事とか家族間の事とか割と重い話題を扱ってるのに登場人物がみんなまっすぐで美しくて現実味がない。きっとこの作者は性善説のひとなんだろうな でも鳥井は愛しいです。自分だけを心から信頼してくれるひとなんて手放せないに決まってるだろ! 「でも、日本人には言霊信仰...
男女差別の事とかいじめの事とか家族間の事とか割と重い話題を扱ってるのに登場人物がみんなまっすぐで美しくて現実味がない。きっとこの作者は性善説のひとなんだろうな でも鳥井は愛しいです。自分だけを心から信頼してくれるひとなんて手放せないに決まってるだろ! 「でも、日本人には言霊信仰というものがあるらしい。何かの本で読んだのだけど、昔、日本は、偉い人ほど名前を教えなかったそうだ。名前を知られて、呼ばれると、呪いがかかりやすくなってしまうかららしい。だから名前をできるだけ呼ばないように、敬称に工夫がなされた。だから今でも僕らは、いきなり人の下の名前を呼ぶことに、ためらいを覚えるんだそうだ。 そんな文化的な背景だけなら、納得しても良かったんだけど、この話題はこと女性に関しては、無視できない部分がある。この国では、結婚した女性を呼び方一つで、個人から人格のない人間へと落とすことができるのだ。子供がお母さんと呼ぶのはいいとしても、夫までもが彼女を『ママ』と呼び、女であることを捨てさせる。外では『~夫人』と、その従属している家の名前で呼ばれ、個人であることを捨てさせられる。子供に関わる人間関係では、『~くんのお母さん』と呼ばれ、常に子供を含んだ人格として認識され、やはり一人の人間としては扱われない。だからやっと今、そのことに気づいた人々から、夫婦別姓の声が上がっているのだと僕は思う。 下の名前は呼びにくいから、しようがない?でも、上の名前は自分だけの呼び名ではあり得ない。夫や子供、そして祖父母と共有しているのが、名字というものだ。結婚したとたんに、とし子さんは『中川家の嫁』になり、『丈太郎氏の妻』になった。でも今、僕らは嫁のとし子さんや、妻のとし子さんと話がしたいわけじゃない。ただのとし子さんと、話をしようとしている。鳥井は、そう言っているんだ。」
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軽くて読みやすいですが、ちょっとむず痒さを感じます。十代のうちに読んでいたら素直に面白いと思えたかも知れません。 推理小説というより人間模様を楽しむタイプの話なので、登場人物に感情移入出来ないと辛いかも。
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卵からひよこへの成長過程の含みと、日常の謎がブレンドされていて読みやすい。テーマの掘り下げも、なかなか見ない視点でよい。
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引きこもりの鳥居くんと主人公との相互依存関係がおもしろい。引きこもりの鳥居くんと主人公との相互依存関係このあと、二人の関係にどう変化しつつ、話が発展していくのかが楽しみ。
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新刊当時、綺麗め日常ミステリっぽいし、アリスが帯を書いていたので購入したのだけど、いろいろと突っ込みどころ満載すぎて一人じゃ抱えきれなくなった思い出…。 以降続刊も出たものの、これ以上挑戦はできなかった。 邪道読みも何も、チラリズムとかニュアンスとかの精神は無い。でもあくまで表面...
新刊当時、綺麗め日常ミステリっぽいし、アリスが帯を書いていたので購入したのだけど、いろいろと突っ込みどころ満載すぎて一人じゃ抱えきれなくなった思い出…。 以降続刊も出たものの、これ以上挑戦はできなかった。 邪道読みも何も、チラリズムとかニュアンスとかの精神は無い。でもあくまで表面上は綺麗め日常ミステリという看板を大前提としている感があるのがまた突っ込んでしまう部分なんだけども。それを丸ごと飲み込んで楽しめる人にはオススメしたい。 以上の文章の全ての文末に(笑)付けて下さい(笑)。
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私にとってとても大切な一冊です。 中学生で何となく毎日イライラしていて辛かった時に読み、この本に救われました。今読むとデビュー作という事で文に拙い所があるのが分かりますが、それでもこの本は私にとって思春期を脱出するキッカケになった大事な本であることは一生変わらないと思います。
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ひきこもり探偵シリーズ1作目。 それなりに重いテーマを扱いながらも、 読み終えた時にはスッキリできます。
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男友達の友情を描いた作品だと思っていて、読んだいたら、 連続短編推理小説でした。 他の推理小説とは違って、 自然にありそうな事の中から、事件が現れて、 鳥井の推理力によっていい方向に導かれていきます。 最後は、ちょっと無理があるかなってところもあったけど、 友情と...
男友達の友情を描いた作品だと思っていて、読んだいたら、 連続短編推理小説でした。 他の推理小説とは違って、 自然にありそうな事の中から、事件が現れて、 鳥井の推理力によっていい方向に導かれていきます。 最後は、ちょっと無理があるかなってところもあったけど、 友情と推理の融合の小説でよかったです。
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予想していたよりも良かったです。それは偏に著者自身が持っているものから生じてる人を見る視線の優しさ、社会との自分との関係の捉え方が心地よかったから。続編も買ってあるのでまた心が少し乾いた時に読もうかな。
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いい話にもっていくためなのか、無理やり感が否めないし どのキャラクターもすぐ泣きすぎ。 あと司と鳥居の友情というより 2人の会話には気持ち悪さの方が勝っている。
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