青空の卵 の商品レビュー
いわゆる『普通の会社員』坂木とひきこもり探偵の鳥井が一緒に日常の小さな事件をといていくお話。ミステリーじゃなくて、『人間の心』をめぐって書かれていて、ふと考えさせられる作品。
Posted by
初めての作家の作品です。 独特の雰囲気をかもし出している作品で、外資系の保険会社に勤める坂木司は、滅多なことでは外に出ない引きこもりの探偵、鳥井真一の助手をして、日常の謎を解くというスタイルの作品です。この2人の性格に異存ずる部分が大きく、それが作品の特徴でもありますが、5つの作...
初めての作家の作品です。 独特の雰囲気をかもし出している作品で、外資系の保険会社に勤める坂木司は、滅多なことでは外に出ない引きこもりの探偵、鳥井真一の助手をして、日常の謎を解くというスタイルの作品です。この2人の性格に異存ずる部分が大きく、それが作品の特徴でもありますが、5つの作品が連作短編になっているのも特徴です。 登場人物が次の作品にも登場してきて、次第に登場人物が増えていく感じです。 このあたりも、作者の意図があると言うことで、この作品は前から順番に読まれて、最後の作者インタビューは最後の最後にとっておきましょう(^^) いくつかの重要なテーマもあって、それ自体をもっと掘り下げても面白かったかなって思いましたが、それすらも、あまり突っ込むことなく、さらりと感じてしまうのが、この作品の雰囲気のように思いました。 派手な殺人もなく、トリックと言うものもなく(謎解きはありますが、あまり謎解きに関してコメントするのも野暮かも)、この作品も、雰囲気を楽しむ作品かもしれません。 2004.4.28
Posted by