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図書室の海 の商品レビュー

3.3

42件のお客様レビュー

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2022/12/26

恩田陸さんの短編集…全10話が収録されています。読みたかったのは、六番目の小夜子の番外編「図書館の海」、夜のピクニックの番外編「ピクニックの準備」、理瀬シリーズの番外編「睡蓮」です。夜のピクニックを読むのはこれからだけれど、読むのが楽しみになりました!六番目の小夜子より、理瀬シリ...

恩田陸さんの短編集…全10話が収録されています。読みたかったのは、六番目の小夜子の番外編「図書館の海」、夜のピクニックの番外編「ピクニックの準備」、理瀬シリーズの番外編「睡蓮」です。夜のピクニックを読むのはこれからだけれど、読むのが楽しみになりました!六番目の小夜子より、理瀬シリーズの方が読んでいて引き込まれていた分、番外編も「睡蓮」の方がよかったと思いました! このほかの作品では「茶色の小瓶」と「国境の南」が個人的に好きです。どちらも読んでいてゾクゾク怖くなる…どちらも主要登場人物の執念みたいなものを感じました。逆にそのストーリーがあまりよく理解できなかった作品も…私の読解力がないせいです(汗)。

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2021/04/22

著者デビュー10周年の年に刊行。 10編から成るノン・シリーズ短編集。 今まで読んだ恩田さんの短編(『いのちのパレード』『六月の夜と昼のあわいに』)より面白いと思う作品が多かった。 「イサオ・オサリヴァンを捜して」がえらく好みで、あとがきに「大長編『グリーンスリーブス』の予告...

著者デビュー10周年の年に刊行。 10編から成るノン・シリーズ短編集。 今まで読んだ恩田さんの短編(『いのちのパレード』『六月の夜と昼のあわいに』)より面白いと思う作品が多かった。 「イサオ・オサリヴァンを捜して」がえらく好みで、あとがきに「大長編『グリーンスリーブス』の予告編」p234とあったのでぜひ読みたいと思ったら、残念ながら未だ作品化されてないのですね。その代わり『夜の底は柔らかな幻』が書かれたとか?なるほど、道理で私好みなわけだ。 『夜ピク』の予告編や『六番目の小夜子』の番外編などもあって面白かった。ずいぶん昔に読んで内容も忘れてしまっているので、再読しなければ。 「オデュッセイア」のココロコは、『いのちのパレード』収録「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」の「王国」に似ている。 あとがきにも「九龍城みたいなマンションが~移動していったら面白い」p236とあって、恩田さんの好きなモチーフなんだろう。 「ノスタルジア」一読して私はよく理解できなかったんだが、「とても私らしく、なんだか原点っぽい」p237と書いてあり、まだまだ恩田さんのことが理解できてない自分が悲しい(笑) 最後の「ノスタルジア」が、最初の「春よ、こい」につながっているようにも思う。 「懐かしさ、それだけが僕たちの短い人生の証拠だ。数々の記憶が僕たち一人一人を作っている。~僕たちは懐かしいものについて語り続けなければならない。それだけが僕たちの存在を証明する手がかりなのだから。」p231「ノスタルジア」より 《恩田陸を読むぞ2021⑥》  ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。シリーズ物に当たったら、1から順に読む。

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2020/12/30

恩田陸さんの10作品をまとめた短篇集。 後に本屋大賞受賞作品となる『夜のピクニック』番外編、「ピクニックの準備」が入っています。 個人的には、「ある映画の記憶」がお薦めです。

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2019/07/18

とてもおもしろい。 ほんとはこれだけでも★5つなんだけどそうしてないのは、本編を読んでない作品を読んで再読する楽しみを残すため。

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2017/08/28

『六番目の小夜子』の番外編があるということで読んだのだけれど、これはこれで読んでとても良かったと思える作品だった。 実際恩田陸さんの作品は、『私の家では何も起こらない』『六月の夜と昼のあわいに』『六番目の小夜子』そして今回の『図書室の海』と4作しか読んでいないし、長編作品をそんな...

『六番目の小夜子』の番外編があるということで読んだのだけれど、これはこれで読んでとても良かったと思える作品だった。 実際恩田陸さんの作品は、『私の家では何も起こらない』『六月の夜と昼のあわいに』『六番目の小夜子』そして今回の『図書室の海』と4作しか読んでいないし、長編作品をそんなに読んでいないので全体像がまだつかめていないのだけれど、短編それぞれのテーマのようなものがとても好きで惹かれるなぁと思う。 いろんな描き方があるけれど、恩田さんは風景描写が緻密だなぁと思う。 読んでいると頭の中にぶわぁっとその風景が自動的に浮かび上がってくる。それは私が空想したものでもあるけれど、恩田さんの手によって導かれたに近い感覚。 イサオ・オサリヴァンを捜して 睡蓮 ある映画の記憶 国境の南 ノスタルジア が好きでした。 中でもノスタルジアが一番好きかもしれない。 どきりとして、切ない。 でも強いメッセージも感じる気がする。 ピクニックの準備は、読みながらふと「夜」、「ピクニック」とキーワード的に(あ!夜のピクニック!そうか、あれって恩田さんの!うわぁ!)と思い、思わず読みたい本へ登録。 まだまだ知らない、読んでいない本があるので、こういう出会いは嬉しい。 睡蓮も『蜜の眠り』に繋がる話のようで、ここから作品に入るのもいいなぁと思う。 忘れられない風景や匂い、音がある。 それは説明しようとしても簡単には伝えられない、私の細胞、血のようなもの。 そういう物で私は出来ていて、そういうも物に私は支えられていて、そういう物に泣かされていくんだろうと思う。

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2017/01/30

一編目の「春よこい」にやられる。その他の印象はあまり残っていないくらいこれにつきる。時間ミステリー?パラレルワールド?いずれにせよ不思議な空間に誘われる恩田陸ワールドが心地よい。

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2016/05/15

ピクニックの準備が読みたくて購入しました。 でも一番気になったのは、南の国です。 結末が白黒はっきりしない物が多いぶん、読み終わりに色々想像が膨らみました。

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2016/03/01

恩田陸らしい短編集だと思うが、難解な話が多くて、一部読み直しもしたが、全体的にはそこまでの興味も持てず、よく分からないまま読むのを終えた話もあった。オカルトっぽい話が多くて、あまり好みではなかったからだな。

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2015/08/11

2015-83 結末はっきりしたいストーリーばっかりで、あんまり好きになれなかった。 ピクニックの準備が読みたかった。

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2015/08/10

春よ、こい、で既に時空を旅しているかのような不思議な感覚に陥り、平衡感覚を無くしたかのように、ふわふわとした気分のまま読み進めました。理瀬ふたたび、六番目の小夜子のもう一つ、ピクニックの前夜。恩田さんの作品もぼちぼち読んできてるなぁ、という印象です。他の作品は少し怖くて、不気味で...

春よ、こい、で既に時空を旅しているかのような不思議な感覚に陥り、平衡感覚を無くしたかのように、ふわふわとした気分のまま読み進めました。理瀬ふたたび、六番目の小夜子のもう一つ、ピクニックの前夜。恩田さんの作品もぼちぼち読んできてるなぁ、という印象です。他の作品は少し怖くて、不気味で分かるようで分からない恩田さんワールド全開。それぞれの面白さや、訳わからなさを堪能しつつ、やっぱり最初の「春よ、こい」が一番印象に残り大好きです♪

Posted byブクログ