パイド・パイパー の商品レビュー
細いところが丁寧に書かれていて、ほんとにあったこと?と思うくらいです。 子どもたちへの愛情と責任感が、ひしひしと伝わってきます。
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映画のサウンドオブミュージックを思い出した。 (戦争で子供を連れて逃げるあたり) 主人公ハワードが子供たちと戦火の中、 フランスからイギリスに向けて旅をする話。 自分の面倒を見るだけでも大変なのに、徐々に増えていく 子供たち。ハワードは優しいね。 戦争で子供と離れ離れになる親の気持ちはいかばかりかと 思わされる。
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評判が良かったので、いつか購読しようと思っていたのですがやっと古本屋で見つけ講読。 本当に一気読みしました。 激しいアクション、殺伐としたシーンがない。70歳のおじいさんが主人公の異例な冒険小説。 唯一の武器は、弁護士であった資金力、交渉能力、フランスの土地勘のみ。 本当にこれでもか!と、難題が降りかかるが、タフなイギリス紳士が切り抜ける。こんな状況でも未来に溢れた子どもとはいえ、他人の子どもを自らの犠牲を厭わずに守れるのか。 敵であるドイツ軍に捕まりそうなスリリングな状況下に子ども達の無邪気なのが癒される。 第二次世界大戦のフランスの情景を生かしながら、主題は、未来を担う子ども達に自らの犠牲を厭わない大人の責務であろう。
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だまされた・・・! かわいらしい表紙にだまされました。かるい読み物をと思って手にしたこれは、途中で寝ることもゆるされない、ハードな読み物でした。おもしろく、重い、話。普通の人がもつ、奇跡を引きだす力についてのレポートとでもいいましょうか。オススメです!
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イギリス老紳士が、ドイツ軍が侵攻するフランスから子供を連れてイギリスに帰るまでの小説。古い小説ではあっても、主人公や子供たちの描写、複線の回収などが見事で楽しく読める。 英国紳士とは、この老人のようなことをいうのかと納得。
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第二次世界大戦のさなか、老弁護士は滞在先のスイスに近いフランスの片田舎からイギリスに帰郷する。ドイツ軍の進軍を聞き、滞在先で同郷の家族から子どもの同行を依頼され、老人と子どもたちのイギリスへの旅が始まるのだ・・。 老郷の身なのに、小さな兄妹の世話は大変・・、しかるにさらにホテルの...
第二次世界大戦のさなか、老弁護士は滞在先のスイスに近いフランスの片田舎からイギリスに帰郷する。ドイツ軍の進軍を聞き、滞在先で同郷の家族から子どもの同行を依頼され、老人と子どもたちのイギリスへの旅が始まるのだ・・。 老郷の身なのに、小さな兄妹の世話は大変・・、しかるにさらにホテルのメイドの子どもを預かり、次には被災して孤児になった男の子も・・・、そんな風にどんどん一緒に逃れる旅の道連れが多くなる。約束したことを守りぬく老人は本当に紳氏なのだ。 ちょっと翻訳臭が気になるけれど、一気に読めるロードサイドストーリー。
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第二次大戦中、引退し休養のためフランスを訪れていたイギリス人弁護士。戦局の悪化を憂い急遽帰国を決意した彼は同宿した一家の子供二人を預かることに……。 派手なアクションも謀略もなく、老人と子供たちの旅を淡々と描くだけ……ながらも手に汗握る極上の冒険小説。様々な苦難に出会いながらも決...
第二次大戦中、引退し休養のためフランスを訪れていたイギリス人弁護士。戦局の悪化を憂い急遽帰国を決意した彼は同宿した一家の子供二人を預かることに……。 派手なアクションも謀略もなく、老人と子供たちの旅を淡々と描くだけ……ながらも手に汗握る極上の冒険小説。様々な苦難に出会いながらも決して折れないハワード老の矜持が素晴らしい。静かで、そして力強さにあふれた物語。
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フランスとイギリスでこんなにも習わしが違うのかと驚いた。 気性や習慣、フランス人らしい服装、イギリス人らしい服装。 この作品はぜひ映画で見てみたい。
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何度か読み返してる。 誠実に生きて行動することが当たり前のように外野で叫ぶことはできるし、 そうすることがいかに困難か私たちにはとてもよくわかる(と想像する)。 けれど、1940年代の戦火の中、誠実と謙虚さで 使命と呼ぶまでも無い人間としての当たり前に生きることが いかに何物に...
何度か読み返してる。 誠実に生きて行動することが当たり前のように外野で叫ぶことはできるし、 そうすることがいかに困難か私たちにはとてもよくわかる(と想像する)。 けれど、1940年代の戦火の中、誠実と謙虚さで 使命と呼ぶまでも無い人間としての当たり前に生きることが いかに何物にも侵されない強さを持つものかに気がつかされると、 物語とわかっていても主人公の老紳士に泣ける。 さりげなくも美しい人生だと思う。
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この前本屋で見かけて面白そうだったので図書館で借りて読みました。実話ではないのでしょうがそこかしこにもしかしたら?と思わせる描写があり、面白かったです。 それにしても70過ぎの男性がたくさんの子供を率いて戦禍の外国から帰国の途に着くとは。正直自分一人でも持て余す感がある外国でそ...
この前本屋で見かけて面白そうだったので図書館で借りて読みました。実話ではないのでしょうがそこかしこにもしかしたら?と思わせる描写があり、面白かったです。 それにしても70過ぎの男性がたくさんの子供を率いて戦禍の外国から帰国の途に着くとは。正直自分一人でも持て余す感がある外国でそりゃあもう大変なことだったろうと読んでいるだけでこちらもつかれました(笑)ただ、こういう作品を読むとヨーロッパは広くて狭いと言うか…外国が身近なんだろうな、と言うことが良くわかります。私にあわせると関東の人間が湯治で東北か九州に行く位の感覚でイギリス人がフランスに行くんだなあとびっくりしました。 道中も子供が熱を出したり、余計なおしゃべりをしたりと本当に子供らしい。素晴らしい忍耐と辛抱強さで主人公はこの責務を果たしますが短気な男性だったらまず無理だったでしょうねえ。 子供や女性、老人と言う戦争に置いて(普通の生活でもしばしばそうですが)弱者の立場が人間らしい思いやりを忘れず助け合い、現状の問題を乗り越えていく様を読んでいて冒険小説のようだと思いました。それにしても不自由なく育てられた子供たちの方が奔放で問題を起こしてばかりな辺りが子供をよく知っているなあと何となくほほえましく思いました。 そう言えばスケールは違いますが大震災の後、都心から家路へと向かう人々が家にたどり着いた時の気分は主人公が最後イギリスの婦人の言葉を聞いて思った気持と一緒だったのかな、と思いました。面白かったです。
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