パイド・パイパー の商品レビュー
1940年代に書かれた小説。舞台はナチス・ドイツが攻め込んできたフランスの片田舎。 主人公は70代のイギリス人の老人男性。 旅の行きかがり上、イギリス人、フランス人、オランダ人、ポーランドのユダヤ人、ドイツ人の子供を連れてイギリスに脱出する話。 ロードノベルであり、脱出ものでもあ...
1940年代に書かれた小説。舞台はナチス・ドイツが攻め込んできたフランスの片田舎。 主人公は70代のイギリス人の老人男性。 旅の行きかがり上、イギリス人、フランス人、オランダ人、ポーランドのユダヤ人、ドイツ人の子供を連れてイギリスに脱出する話。 ロードノベルであり、脱出ものでもある。恋愛ストーリーも絡む。秀作。 ちなみに「パイド・パイパー」とは、寓話ハメルンの笛吹きで、町中の子ども達を引き連れていってしまう笛吹きのこと。
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大戦中、老齢の英国紳士がフランスからイギリスへ帰る。あらすじはたったこれだけのロードムービー(ノベル)。でもそこに「子連れ」という要素が加わることで緊張感のあるノンフィクションのような味わいになる(しかも縁も所縁もない子供がどんどん増える〜)。後からじんわり心に沁みてきそうな気が...
大戦中、老齢の英国紳士がフランスからイギリスへ帰る。あらすじはたったこれだけのロードムービー(ノベル)。でもそこに「子連れ」という要素が加わることで緊張感のあるノンフィクションのような味わいになる(しかも縁も所縁もない子供がどんどん増える〜)。後からじんわり心に沁みてきそうな気がする。シンプルで良質な本。蛇足だが、物語の進行中、「お金持ちでよかった〜」と何度思ったことか…。
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戦火の中、子供達の手を引いてフランスからイギリスへと向かう引退した老弁護士。お手製の笛で子供達の心をひきつけていくところは、まさにパイド・パイパーです。決して御人好しだからとか、なし崩し的にというわけではないんです。頼られて引き受けた以上はなんとしても子供達をおくり届ける。優しさ...
戦火の中、子供達の手を引いてフランスからイギリスへと向かう引退した老弁護士。お手製の笛で子供達の心をひきつけていくところは、まさにパイド・パイパーです。決して御人好しだからとか、なし崩し的にというわけではないんです。頼られて引き受けた以上はなんとしても子供達をおくり届ける。優しさに裏打ちされた強さにひきつけられます。そしてニコルの真摯な愛情とたくましさ。最後の夜のセリフには思わず涙が零れました。帯の「酒飲み書店員さんたち」にはこれからもこんな作品を紹介してほしいです。
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生々しい部分とファンタジー風味の割合が絶妙〜で読み飽きなかった。というか、国に帰り着いてしまうのが惜しいくらい。しかしそんな状況でもお金って必要なのね・・
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これぞイギリス紳士!! というハワード老のたたずまいにしびれます。物語の流れは単純だけれど、緊迫感が漂います。ところどころくすりと笑えるのもいい。
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その場にいたからこそであろう現実感。 ご都合主義と思えるほど自然に感じられる、そこまで緻密に作りこまれた物語。
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この設定で単純なお涙ちょうだいものになっていない所がまず、予想を良い感じに裏切られました。 子供複数と老人一人という非力な集団で、南下してくるナチスドイツ軍をきりぬけながら、フランスを抜けイギリスへと向かおうとする、その過程が面白いです。 それから子供を引き取るときのハワードのく...
この設定で単純なお涙ちょうだいものになっていない所がまず、予想を良い感じに裏切られました。 子供複数と老人一人という非力な集団で、南下してくるナチスドイツ軍をきりぬけながら、フランスを抜けイギリスへと向かおうとする、その過程が面白いです。 それから子供を引き取るときのハワードのくたびれ具合がいい。 正義感に高揚してるわけでもなく、嫌々というわけでもなく、諦観にちかい佇まいなのが好きです。子供も、決してききわけが良いわけじゃない所がリアルで面白かったです。 読後感が心地よく、再読したくなる本。
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戦争のお話で、おじいちゃんと子供とゆうくみあわせにもかかわらず、お涙ちょうだいの話しになってない。じっくり読んで、しばらくすると忘れて、また1年くらいたつと読みたくなるお話。新刊発売以降もいろんな書店で平積みされているので、結構うれていると思われる良書。
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大人として子どもを守る責任を、愚痴を言うことなく 果たしていく主人公に泣ける。 人として、すげぇよじぃちゃん!そんなに頑張ったら、 じぃちゃんが死んじゃうよ!
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第二次世界大戦中、ナチスドイツが進攻してくるフランスを脱出して、イギリスへ向かうために。 爺さんと子供達(合計5,6人?)が行く! ロンドン大空襲の中で、酒を飲みつつ老人が語りだすプロローグや、途中で出会う人々の、何気ない描写が印象的。
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