銀河英雄伝説外伝(1) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
『銀英伝』関連の田中作品に関してはもはや云う所無し。向かう所敵無しである。その圧倒的なクオリティの高さとエピソードの豊富さは比肩する物無しといった感じである。 本書は各所に散らばった『銀英伝』関連の短編を1冊に纏めた、云わば企画本であるが、冒頭の「ダゴン星域会戦記」以外はラインハルトとキルヒアイスを主人公とした物語が並び、統一感を感じさせる。不満を云えばそのラインナップゆえにどちらかと云えば帝国軍側寄りで、ヤン・ウェンリー好きな私としてはちと物足りない。 しかし、読めば読むほど『銀英伝』の深さに感嘆する読み物である。 まず「ダゴン星域会戦記」はまさに本編第1巻から提示されたエピソードであることに驚嘆させられる。特に英雄視されているリン・パオとトパロウルの闘いが思ったよりも稚拙だったというのがミソ。ここらへんが実に田中氏らしいのである。 次からはラインハルト・キルヒアイス物となるのだが、その多彩さに再度驚かされた。なんと本格ミステリがあるのである。「朝の夢、夜の歌」がそれだが、他にも「汚名」などはミステリ風味の謎を含んだハード・ボイルド物ともとれ、非常に堪能できた。 これらの作品がいつ頃書かれたのかは寡聞にして知らないが、田中氏の万能振りをこれでもかとばかりに魅せつけられた。 これが5ツ星でなくてどうなる!?といった次第である。
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本伝以前のラインハルトとキルヒアイス中心の短編集。 事件と事件の間には柔らかい時間が流れてて、この時間がすべての終わりにあれば良かったのに、と思う。
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収録の短編は『黄金の翼』以外は既読だったが、文庫で読み直してみると当時気がつかなかった点まで見えてくるのが面白いです。 最後の『汚名』の後半でほのめかされたキルヒアイスのラインハルトの差異が、後の悲劇の複線(?)というか予兆になっているのに気がつくと悲しいです。
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予約の本がなかなか来ないので、何度も読んだ本ですが、徳間デュアル文庫版ということで借りてみました。英雄たちが世に登場する前夜を描いた短編集です。また本編が読みたくなりましたね。図書館予約数は0(07/05/28現在)です。
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文庫じゃなくてノベルズで集めました。 私が読破した頃はすでに発表されてから10年たってましたが、時代なんか関係なくはまりました。 いつ読んでも大丈夫!なシリーズですね!
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