ねじれた絆 の商品レビュー
昭和40年代に起きた事件のノンフィクション作品。前半は取り違え発覚後から交換、裁判の行方がメイン。中盤は取り違えの起きる構造的な背景・状況の開示。後半は交換後の当事者心理状況を明らかにしていく。血か情か?親とは?子を育てるとは?昔ほどではないにしろ、日本はまだまだ血縁関係を重んじ...
昭和40年代に起きた事件のノンフィクション作品。前半は取り違え発覚後から交換、裁判の行方がメイン。中盤は取り違えの起きる構造的な背景・状況の開示。後半は交換後の当事者心理状況を明らかにしていく。血か情か?親とは?子を育てるとは?昔ほどではないにしろ、日本はまだまだ血縁関係を重んじる社会であること、それが里親の委託率の低さにも影響しているように思う。正解は出ないだろうが、自分が当事者だったらどうしただろう...。
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昭和40年代に沖縄で起きた赤ちゃん取り違え事件(子どもが6歳のときに発覚)の顛末を描いたノンフィクション。たしかに奇妙な親子関係を通して、親子とは何かという問いを考えさせる興味深い話。ぱらぱらと最後まで読んだ。以下は書評。http://book.asahi.com/ebook/m...
昭和40年代に沖縄で起きた赤ちゃん取り違え事件(子どもが6歳のときに発覚)の顛末を描いたノンフィクション。たしかに奇妙な親子関係を通して、親子とは何かという問いを考えさせる興味深い話。ぱらぱらと最後まで読んだ。以下は書評。http://book.asahi.com/ebook/master/2013102900002.html?ref=comtop_list
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これぞノンフィクション言いたくなる作品。いったいどれほどの取材を行ったのか、時間も手間も相当にかけていることは想像に難くない。「ライターの仕事は調べること」と言った人がいたが、自称「ライター志望者」はぜひ本書を読んで、「調べること」とはどういうことかを知るべきだろう。
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なんとも数奇な運命に見舞われた二家族、筆舌に尽くし難い苦労があったことでしょう。正解が無いだけに赤の他人が意見することは憚られますが、病院の対応だけは憤りを覚えます。二度と繰り返されることが無いよう願うばかりです。
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「取り違え」という問題プラス 夏子という親らしくない母親が、このただでさえ大変な子供の問題にまったく向き合わなかったことがあり、そんな簡単にはいかない それにしても親族やらは簡単に「交換しろ」とか言わないでほしいし 病院も弁護士もあまり気持ちに寄り添ってくれなかったことが智子と...
「取り違え」という問題プラス 夏子という親らしくない母親が、このただでさえ大変な子供の問題にまったく向き合わなかったことがあり、そんな簡単にはいかない それにしても親族やらは簡単に「交換しろ」とか言わないでほしいし 病院も弁護士もあまり気持ちに寄り添ってくれなかったことが智子と 2人の子供達に影響があったのだと思う 照光は頑張っていたと思う 本来母親が娘に対して優しく接するべきなのに 養子にして育てるという選択肢はないのかな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もっと早く読めたんだけど読み終わってしまうのが惜しくって 城間家は複雑すぎ夏子も照光も親より♂♀が強かっったのかな… 美津子ちゃんも真知子ちゃんも親から離れてからの人生のほうがずーと長いからこれからやでーこれからやー まだまだ色々あるからー
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そして父になる、の参考資料としてテロップが出ていたので読んでみました。 こちらの方が深刻な感じでした。 親の家庭環境と取り違えられた子どもの育て方、関わり方、複雑に絡み合ってます。 取り違えようとそうでなかろうと親子の絆は愛情で左右される、というようなことを解説等でも書かれていま...
そして父になる、の参考資料としてテロップが出ていたので読んでみました。 こちらの方が深刻な感じでした。 親の家庭環境と取り違えられた子どもの育て方、関わり方、複雑に絡み合ってます。 取り違えようとそうでなかろうと親子の絆は愛情で左右される、というようなことを解説等でも書かれていましたが、その通りだと思いました。 仮名にしてるけど、詳しく書かれてるから調べたら本人たちがわかるのではないか、と不安な気持ちではありますが、 これを最後まで読んだなら本人たちを知っても傷つけようとは思わない、と信じたいです。
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テーマが重くて読んでて辛かったが、間違いなく珠玉のノンフィクション。 赤ちゃん取り違えから6年経っての交換、分かれる明暗、それぞれの家族模様、、、 残酷な運命を受け入れそれぞれに必死に生きようとしたり、はたまた運命に耐え切れず自堕落になっていく関係者達の姿に読んでて釘付けになった...
テーマが重くて読んでて辛かったが、間違いなく珠玉のノンフィクション。 赤ちゃん取り違えから6年経っての交換、分かれる明暗、それぞれの家族模様、、、 残酷な運命を受け入れそれぞれに必死に生きようとしたり、はたまた運命に耐え切れず自堕落になっていく関係者達の姿に読んでて釘付けになった。 終章で2人の成長した姿が見られて少しは救われた気分。 普通に親に育てられ、自分も普通に子育てできることは幸せなんだと気づかされる。
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1人の週刊誌記者が担当の 沖縄母子取り違え事件を20年以上の長期に渡り、担当では無くなってからもドキュメントを続けた異色の作品。 親子とは、家族とはを考えさせられる。
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S40年前後に頻発していた赤ちゃん取り違え事件。6年間我が子と思って育てた子が実は他人の子だった。そして子供の交換。苦渋の決断。私ならどうする?娘とは今更離れられないだろうなあ。顔ソックリだし笑
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