聖なる黒夜 の商品レビュー
多分、柴田よしきさんは好きなのだろう。 独特の暗さと、人の性によるどうしようもない宿命のようなもの また、そんなに読んでいないが、なんとなく楽しみな作家だ
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10年前、刑事 麻生に逮捕された青年は、うつくしい男妾としてヤクザの幹部 韮崎の片腕になっていた。 逮捕から派生した練のどん底への転落が、痛い。 冤罪を認められない麻生の気持ちも、苦しい。 及川、練、韮崎と 男たちの歪んだ愛や錯綜する気持ち、 そのほかにも出るわ出るわ、伏線の数...
10年前、刑事 麻生に逮捕された青年は、うつくしい男妾としてヤクザの幹部 韮崎の片腕になっていた。 逮捕から派生した練のどん底への転落が、痛い。 冤罪を認められない麻生の気持ちも、苦しい。 及川、練、韮崎と 男たちの歪んだ愛や錯綜する気持ち、 そのほかにも出るわ出るわ、伏線の数々。 久々に真剣に読んでも終えるのに三日かかる厚い大作でした。 ただ、あっさり韮崎を殺したのが素人の女たちだったのは…彼女たちの苦しみはわかるけど… なんか納得いかない… 文庫には短編が収録されてるので、読みたい方は文庫がオススメ。
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気弱なインテリ青年は十年を経て美しい男妾上がりの経済ヤクザとして麻生の前に現れる。大暴力団の幹部殺害の真相を追う内、麻生は次第に過去に追い詰められ、暗い闇へと堕ちていく。 おもしろかった!上下二段の650ページ越えに3日かけて読みました。同性愛描写が多いのですが、それでも練と...
気弱なインテリ青年は十年を経て美しい男妾上がりの経済ヤクザとして麻生の前に現れる。大暴力団の幹部殺害の真相を追う内、麻生は次第に過去に追い詰められ、暗い闇へと堕ちていく。 おもしろかった!上下二段の650ページ越えに3日かけて読みました。同性愛描写が多いのですが、それでも練と麻生の関係がよかったです。誤認逮捕に行き着く麻生の心の揺れや、及川との過去、倒錯した関係の描写が精緻で秀逸でした。
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悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ……それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ?新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄さ...
悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ……それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ?新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく……。愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。 麻生の魅力がよくわからなかった。
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うーん! 見せ場?の魅せかたが、いい! 最後の方は鳥肌たちっぱでした。 冤罪か……やりきれないなあ、難しいよなあ。 「山内」と「練」を書き分けたのは、なんかあるんだろうな。それを探るのは面倒でやめたんだけど。(←) 無駄なこと言っておくと、龍さんの名字が麻生じゃなければ、きゅん...
うーん! 見せ場?の魅せかたが、いい! 最後の方は鳥肌たちっぱでした。 冤罪か……やりきれないなあ、難しいよなあ。 「山内」と「練」を書き分けたのは、なんかあるんだろうな。それを探るのは面倒でやめたんだけど。(←) 無駄なこと言っておくと、龍さんの名字が麻生じゃなければ、きゅんきゅんできたかもしんない。……すんません。 ★ひとつ減らしたのは、あれです、ちょっと節操なさすぎない?っていう引っかかりです…。 でも、及川さん超好きでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
たまらない。 今でも時折、思い出す。 本当に傑作。 毎日、読んでいたい程。 でも、ページをめくるのは 心がちゃんとしていないと、 流されて苦しくなる。
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犯人逮捕の正確性とスピードを有するが、確実な証拠が無い限り逮捕に踏み切らない刑事(麻生)が犯した1度のミスが一人の無実の少年(山内)を結果的に刑務所に送り込み出所後やくざの道へ導いてしまった。少年が拾われたやくざ(韮崎)は実力者でバイだった。ある時韮崎はホテルの風呂で何者かに殺さ...
犯人逮捕の正確性とスピードを有するが、確実な証拠が無い限り逮捕に踏み切らない刑事(麻生)が犯した1度のミスが一人の無実の少年(山内)を結果的に刑務所に送り込み出所後やくざの道へ導いてしまった。少年が拾われたやくざ(韮崎)は実力者でバイだった。ある時韮崎はホテルの風呂で何者かに殺された。犯人は?麻生の妻は疾走した。なぜ?妻の疾走後付き合った女は実は?(作者は女性、ホモとかゲイの性描写がところどころでなされている。少々エグイ。)この著者は女性。
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刺激的な内容はたくさんあるけど、きっとこれは愛の話。 性愛描写はすごく刺激的。ミステリとしての構造や人間関係もしっかりとしている。それに加えて、人物の心情の描き方が見事。 みんな誰もが持っている、「自分とはどんな人間か」というイメージ。長く生きていればいるほどそのイメージは固...
刺激的な内容はたくさんあるけど、きっとこれは愛の話。 性愛描写はすごく刺激的。ミステリとしての構造や人間関係もしっかりとしている。それに加えて、人物の心情の描き方が見事。 みんな誰もが持っている、「自分とはどんな人間か」というイメージ。長く生きていればいるほどそのイメージは固まってくるけど、ふとした瞬間にそのイメージが揺らぐ時がある。 「自分」を知ることが一番難しい。まわりの人が持ってる自分イメージと自分が持ってる自分イメージはちょっとずつ異なるし、そのどれが正しいなんてもんじゃないし。 自分にも解らない、自分の一面が出てくる。それに出くわした時、どうしたらいいのか。 誰に愛されていて、誰に憎まれているか。そういう事実に出くわした時、どうしたらいいのか。 きっと、ひとつずつ向き合っていくしかないのだろう。 そんなことを考えた。 次の『私立探偵 麻生龍太郎』がどんな展開になっているのか楽しみだ。
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一人の青年の「冤罪」から物語ははじまる。 こんなにも救いがなくて、どうしようもない感覚に陥るのは、たぶんこれから先この物語を上回るものはないんじゃないか。そう思う。
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