沈黙の惑星 の商品レビュー
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2002年刊。著者は元NASA技術諮問委員会委員ほか。 地球温暖化の帰結として思い浮かぶ極端な例は、地球が、灼熱かつ高圧の「金星化」するというものだが、それだけとは限らないことを本書は教えてくれる。 つまり、大気中の温室効果ガスが増大した場合、最終的には火星のような荒涼かつ寒冷な大地となってしまう可能性もあるのだ。 火星のテラフォーミングの可能性については他書でも触れられるが、地球のマーズフォーミングの可能性に言及する書は多くはない。それ自体夢のない話であるためだろう。 しかし、人類の生活圏が地球に存在し続けつつ、温室効果ガスを増大させ続けるというシナリオが、いかに地球の機構全体のバランスを崩し、仮にその閾値を超えてしまった場合、現実が予想の遥か上を進むかもしれないことを本書は教えてくれる。 確かに大胆ではあるが、危険性に科学的な光を当てるもので、一読に如くはない書である。
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