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愛のゆくえ の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/01/17

細部とかは覚えられないけど、なんとなく良い描写あったなーって印象が残る小説。いかにもフラワージェネレーションな内容だけど、独特な描写だったりストーリーテリングで、今読んでも変な感じはあまりしない。村上春樹がいかに影響を受けたかを確認できる。

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2013/05/19

雰囲気のような 風景を ぼ~っと眺めているような 不思議な現実感のない物語。 なんで 図書館なんだろう・・ 深い意味があるのかなぁ・・・

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2012/08/30

西瓜糖の日々と同時に買った本。図書館へ引きこもっている主人公がヴァイダと巡り合い、堕胎をきっかけに引きこもりを脱する様は、現代のネット社会とリアルな社会のつながりと共通点があるように感じた、なんとなく。 機内での描写が気に入ってます。

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2012/08/23

本のまくらにて、出会いました。 冒頭が素敵。からっとした文章が素敵。青木日出夫の訳が素敵。この図書館の設定が素敵。 外国文学は苦手と思っていたけど、会話がおもしろいし、いいね。

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2012/08/21

会話の部分がおもしろかった。筋自体は単調。ラストの主人公の状況がよくわからないが。フォスターだけが喋る(フォスター以外の人物の台詞が伏せられている)シーンが好き。

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2012/08/20

ロード・ムーヴィ的な。ケルアックの「路上」からクープラントの「ジェネレーションX」に連なるまでのアメリカのロードムーヴィー的小説。

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2011/09/03

久しぶりに小説を読んだ!! しかも洋物なんてどのぐらいぶりだろう…。 原題だと「The Abortion~」って(◎_◎) 確かにそのまま邦題にしたら お話の内容とちょっと違う印象になりすぎるだろうけど、 よくよく考えると、主人公とヴァイダが出会う図書館は 誰でも自分が書いた本...

久しぶりに小説を読んだ!! しかも洋物なんてどのぐらいぶりだろう…。 原題だと「The Abortion~」って(◎_◎) 確かにそのまま邦題にしたら お話の内容とちょっと違う印象になりすぎるだろうけど、 よくよく考えると、主人公とヴァイダが出会う図書館は 誰でも自分が書いた本を「置きに来る」事を目的として 運営されていて、その本は置かれたっきり読まれない様や 自分の一部であったものを、他者の介入で剥ぎ取られること で変化する主人公の様子は「堕胎」っぽいっていう解釈は すっごい私的な私の感覚です。 4部構成でしかも小さい題目で細々区切ってある ので読みやすい。古い映画を見ているみたいな 雰囲気のある小説です。

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2011/06/14

人々の想いを綴った本だけを保管する不思議な図書館。そこで働く図書館員と、完璧すぎる容姿に悩む美女の珍道中。引きこもりと妊娠中絶の話だけど、ユーモラスでピースフルでなんとも幸せな読み心地だった。

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2011/01/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

「非合法堕胎手術をしに行くカップル」と聞くと、暗く、深刻な雰囲気を想像するけど、そこはブローティガンだけあってそんな雰囲気はほとんどなく、終始夢の中にいるような非現実感に包まれながら物語が進んでいく。 堕胎に対する思いというのは人それぞれだけど、やはり主人公と恋人のあっけらかんと子どもを亡き者にする態度には違和感が残る。お互いのことは褒めるし愛し合っているし思いやりもありそうだけど、「これから生まれてくるであろうひと」のことを気にかけている様子は微塵も見られない。 「未知の他者(=胎児)」に対する2人の無関心さは、主人公が図書館で生活していた頃の外界に対する無関心さとよく似ているような気がしてならない。異様で、読んでいる物を不安にさせる。物語の最後で、主人公は図書館を出て「新しい人生」を始めてはいるが、結局あまり変わっていないようにも思えるのだ。彼のいう「英雄」とは、いったいどういう意味なのだろう? ヴァイダの魅力はこれでもか!というほど描写されているけれど、主人公の魅力は全く伝わってこないので、ヴァイダが彼と出会ったことですんなりと忌み嫌っていた「自分のからだ」を受け入れるところは少しついていけない。だからだと思うのだけど、最後で、今の彼女が「トップレス・バー」で働いているという説明を読んだときにどうしようもないもの寂しさを感じた。

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2011/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! 短かったし、かなりシンプルな文章だったからすぐに読めた。 誰もが自分で書いた本をもちこんで、置いて貰える変な図書館。 そこで働く主人公はもう3年ぐらい図書館から出たことが無い。 そこへ現れたヴァイダと恋人になるが彼女が妊娠してしまう。 話し合った末、中絶の手術を受けに図書館から出かけることにした主人公だったが…みたいな話。 不思議な感じのする文体で素敵だった。淡々としてるのに暖かみがあって、ユーモアもなんだか独特。 図書館だけがなんというかカフカさんみたいな奇妙さ、不気味さを放っていたけど、後は普通だった…と思ったけどそうでもないか。主人公はなんだか少しずれてるし、ヴァイダもほとんどギャグといっていいくらいの美しさだ。 そういうすこしづつ変な感じのものが日常に紛れ込んで、でも普通に話が進行する感じが良かった。 なんか解説の人は徹底的なアンチクライマックスの小説みたいなことを書いてたけど、個人的にはどっちかというとリアリズムって言った方がしっくり来る気がした。少しだけ変な世界でのリアルな日常って言う感じ。 気に入ったシーンは以下。素敵なシーンが多かった。 • •図書館に持ち込まれた本23冊の紹介。気になるのは『ベーコンの死』 •飛行機の翼にあるコーヒーのしみみたいな模様をお守りにするシーン •ヴァイダの服を脱がせようと主人公ががんばるシーン。 •主人公達がグリーンホテルに泊まるのをやめたとき、フロントが「部屋が悪かったのですか!?」と追求するシーン。「あれは母の部屋だったんです。」 •手術室の音から中で起こってることを想像するシーン。

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