海辺のカフカ(下) の商品レビュー
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はじめの方は楽しんで読んでいたと思う。 田村カフカくんを取り巻く状況、そこから脱却する旅。 ナカタさんにかつて起こった事件と変化、ジョニー・ウォーカーを殺害してからの旅。 結果的に同じ目的地を目指していた二人の冒険がどこで交わるのか。 カラスと呼ばれる少年とは。ジョニー・ウォーカーとは。 こうした様々な謎がどう解明されるのか、わくわくしていたと思う。 結果的に謎はそのほとんどが解明されなかった。 ストーリーが進むにつれ、表現も難解になり、何をどう読み取ればいいのか、真っ直ぐ受け取っていいのか、分からなくなっていく。 これまで読み取ってきた情報すらも意味を失ったように感じられた。 まるで、無重力を漂うような読書体験だった。 それでも読後は奇妙な満足感が確かにある。 本当に不思議な作品だと思う。
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もう少し最後はまとめて欲しかった 感じでした。男性の考え方を学びたくて 読んでみましたが1つのことに執着するんだかいな〜と。
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ナカタさんとホシノくんが好きだから、ナカタさんとホシノくんの展開を読みたいがために田村カフカのページも一生懸命読んだ、というようなところがあった。 カフカも佐伯さんもナカタさんも、何かが足りない。10割の自分になるために生きる人もいれば、死ぬ人もいる。 そして、カフカの中には...
ナカタさんとホシノくんが好きだから、ナカタさんとホシノくんの展開を読みたいがために田村カフカのページも一生懸命読んだ、というようなところがあった。 カフカも佐伯さんもナカタさんも、何かが足りない。10割の自分になるために生きる人もいれば、死ぬ人もいる。 そして、カフカの中には佐伯さん、ホシノくんの中にはナカタさんが生きている。そうやってカフカは、ホシノくんは10割の自分になりまた生き始める。 上巻を読んだ時に、緑と赤がテーマにあると感じたが、思えばこの2色は補色。隣合えば際立つ、最強シンメだ。 補い合う色たち、それがカフカと佐伯さんであり、ナカタさんとホシノくんなのかもしれない。 大島のお兄さんメロそう。白い大型犬を飼うサーファー。森本慎太郎を想起した。 それはともかくホシノくんに幸あれ。
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一言で言ってしまえば、すごく憎たらしい作品だった。もちろん良い意味で。 上巻からの伏線がどう回収されるか、あれはどういう意味だったのか、これについてはどういう意図があったんだろう、、それら全ての回答を語らないからこの作品は面白いのかなと思う。と、言うよりもめちゃくちゃ考えさせら...
一言で言ってしまえば、すごく憎たらしい作品だった。もちろん良い意味で。 上巻からの伏線がどう回収されるか、あれはどういう意味だったのか、これについてはどういう意図があったんだろう、、それら全ての回答を語らないからこの作品は面白いのかなと思う。と、言うよりもめちゃくちゃ考えさせられる。こういった点が非常に憎たらしい。 私見だが、作品全体がメタファになっていて、読者がどこを現実とするかで、読み切るのに必要な体力が変わってくるのだと思う。だからこそ、いつ読むのか、誰が読むのかによって物語の見え方が変わってくるのだろう。 作品の中(上巻かもしれない)で、古典文学における生霊について触れるシーンがあった。印象的なのが、生霊はマイナスのものしか生き霊となることはない、といった内容である。登場人物の多くが過去に何かしらの出来事を抱えているが、そのどれもが後ろめたい気持ちがあるもので、各人物の行動原理はそのマイナス部分を裏返したい、つまり過去の自分を乗り越えたいといったものなのかなと感じた。 これ以上下手に書くと、余計なネタバレを含んでしまうため慎むが、個人的には時間をおいてまたじっくり読み返したいと思える作品であった。
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2015年の宿題終了。不思議な世界観で引き込まれるんだよな~村上春樹。ナカタさんとホシノくんの場面が良いな。巻き込まれてるホシノくんが良いキャラクター。カーネル・サンダースとか不思議なキャラクターも良いし。田村カフカは大島さんと図書館で仕事してほしいですね~。『世界の終わりと、ハードボイルド・ワンダーランド』が読みたくなるな~。
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「本当の答えは言葉にできない」 読み手に解釈を委ねる。物語の余白を読み解くのが面白い。正解はない。答えは自分の中に。読後の喪失感。頭の中の甲村記念図書館は朽ちない。
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「僕らはみんな、いろんな大事なものをうしないつづける。──大事な機会や可能性や、取りかえしのつかない感情。それが生きることのひとつの意味だ。でも僕らの頭の中には──そういうものを記憶としてとどめておくための小さな部屋がある。きっとこの図書館の書架みたいな部屋だろう。そして僕らは自...
「僕らはみんな、いろんな大事なものをうしないつづける。──大事な機会や可能性や、取りかえしのつかない感情。それが生きることのひとつの意味だ。でも僕らの頭の中には──そういうものを記憶としてとどめておくための小さな部屋がある。きっとこの図書館の書架みたいな部屋だろう。そして僕らは自分の心の正確なありかを知るために、その部屋のための検索カードをつくりつづけなくてはならない。掃除をしたり、空気を入れ換えたり、花の水をかえたりすることも必要だ。言い換えるなら、君は永遠に君自身の図書館の中で生きていくことになる」
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いつものように別世界があった。自分にとっては、相変わらず訳のわからないストーリーだ。ナカタさんと星野くんはイイコンビだった。田村少年とは交わることなく終わった。それにしても、田村くんは中学生にしては大人だ。この人はどんな風に歳を重ねて行くんだろう?星野くんはきっと深みのある懐の深...
いつものように別世界があった。自分にとっては、相変わらず訳のわからないストーリーだ。ナカタさんと星野くんはイイコンビだった。田村少年とは交わることなく終わった。それにしても、田村くんは中学生にしては大人だ。この人はどんな風に歳を重ねて行くんだろう?星野くんはきっと深みのある懐の深い人になって行くんだろう。 この著者のストーリーが面白いと思って読んでいる人がたくさんいるなら不思議な気がするのは自分だけか?
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父親からかけられた呪いの言葉にどう向き合うべきかを悩みながら、最後には長いトンネルを抜けて、逃げない選択をする15歳の主人公、カフカ少年。 一方で、歳を重ねて、変わるということが死に繋がっていく、佐伯さんとナカタさん。私は後者の年齢に近いので、そちらに思いが重なる。二人の死後、カフカ少年と星野さんの中で記憶として生きることに、希望のようなものを見た。 ただ、物語として惹き込まれるものの、理解し切れない部分が多い印象の本だった。いつか再読してみたい。
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ポジティブで暖かな感じが残り 人との出会いで新しいものを得ること 自分の枠から一歩踏み出してと エールを送られているような メッセージ性のある作品だと思った 相変わらず村上ワールドで 謎がいくつか残るけど 現実の世界も全て解決すること ってないのだから その辺の感じも良い余韻
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