ロミオとロミオは永遠に の商品レビュー
20世紀のサブカルへのリスペクトがめちゃくちゃ感じられる。地球の未来を舞台にした不思議な設定だけれど、後書きにもあるとおり、泥臭さと疾走感は大脱走。 楽しめる作品。錆びた太陽もくすっと笑える登場人物と突拍子もない設定だったなあ、と蜜蜂と遠雷のあとの振り幅にさすが!と思ったのを思い...
20世紀のサブカルへのリスペクトがめちゃくちゃ感じられる。地球の未来を舞台にした不思議な設定だけれど、後書きにもあるとおり、泥臭さと疾走感は大脱走。 楽しめる作品。錆びた太陽もくすっと笑える登場人物と突拍子もない設定だったなあ、と蜜蜂と遠雷のあとの振り幅にさすが!と思ったのを思い出した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2002年作品 恩田さんとはほぼ同年代なので、ほとんどの作品が手に取るようにわかってしまうのは悲しいところ。1960年~の話題やネタのメガ盛りでお腹いっぱいになった。 なんとか着地できて安心しました。 意味不明に思える組み合わせがロジカルなのか?まったくわからず。 未来物は将来できそうな技術の資料を読まないと単なる昔ばなし(=過去に戻るオチで終わる)、まあしゃないとしよう。違った意味で読破に時間を要した作品です。
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一気読み。じゃないと逆によみきれなかったかも。 色々忙しなかったけど最後救いがあってよかった。 アキラいい子・・
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序盤からクライマックスまで息をもつかせぬジャンプ漫画ばりのテンポがあって長編ながら一気読みできました。キャラクターも個性的でそれぞれドラマがあって、でも最後のオチが人によっては納得できないのかもしれないので星はマイナス1です。コミカライズに向いている作品だと思うので、描ききれなか...
序盤からクライマックスまで息をもつかせぬジャンプ漫画ばりのテンポがあって長編ながら一気読みできました。キャラクターも個性的でそれぞれドラマがあって、でも最後のオチが人によっては納得できないのかもしれないので星はマイナス1です。コミカライズに向いている作品だと思うので、描ききれなかった分までいつか読んでみたいと思いました。
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昭和のサブカルチャーをおちょくったパロディの数々、 昭和を知る人にぜひコメディとして読んでほしい。 物語の舞台は荒廃した未来の東京。 大東京学園の卒業総代を目指して命がけの選抜試験の数々。 過酷な状況下でキラリと光る主人公ら少年の友情。 とくにフーテンの寅さんが誤って伝わって...
昭和のサブカルチャーをおちょくったパロディの数々、 昭和を知る人にぜひコメディとして読んでほしい。 物語の舞台は荒廃した未来の東京。 大東京学園の卒業総代を目指して命がけの選抜試験の数々。 過酷な状況下でキラリと光る主人公ら少年の友情。 とくにフーテンの寅さんが誤って伝わっていたり、 ネズミーランドが黒い疑惑をかけられていたりして 吹きました。
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近未来の日本のいかれた学園での大脱走。背景や登場人物がとても魅力的。ただみんな簡単に死んだり結末がわからん人がおったのが残念
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日本人だけが地球に残り膨大な廃棄物の処理に追われる未来。エリートへの路として全国から大東京学園にやってくる少年たち。そこには過酷な生き残りレースと前世紀のサブカルチャーにまみれたアングラの世界が待っていた。 恩田陸は何でもありの作家だとは思っていましたが、こういうのもありだとは。...
日本人だけが地球に残り膨大な廃棄物の処理に追われる未来。エリートへの路として全国から大東京学園にやってくる少年たち。そこには過酷な生き残りレースと前世紀のサブカルチャーにまみれたアングラの世界が待っていた。 恩田陸は何でもありの作家だとは思っていましたが、こういうのもありだとは。昔の少年まんがのようなバカバカしい設定を至極真面目に取り組んでいます。巨大洗濯機で全身洗われるだとか、空中椅子取りゲームだとかギャグなのかと思いきや、しっかり青春ありSFありの一大エンターテインメントに仕上げる力業には脱帽。思い切ったオチの付け方もこの作者ならではかも。
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国連の決議により『新地球』への移住を認められなかったただひとつの国、日本。 日本人は地球に残り、世界中が垂れ流していった有害物質の処理に従事している。しかし、大東京学園に入って卒業総代になれば、生涯本人と家族は政府から生活を保障され、この世界から抜け出すことができる。 総代を目指...
国連の決議により『新地球』への移住を認められなかったただひとつの国、日本。 日本人は地球に残り、世界中が垂れ流していった有害物質の処理に従事している。しかし、大東京学園に入って卒業総代になれば、生涯本人と家族は政府から生活を保障され、この世界から抜け出すことができる。 総代を目指すアキラ、シゲルをはじめとする少年たちの学園での奮闘と命がけの脱走劇を、熱い友情と20世紀サブカルチャーのパロディを絡めて描く近未来アクションミステリー…っていうかコメディ? 最初から最後までテンションが高いわ濃いわ熱いわ、おバカ満載の一冊です(褒め言葉)。 大東京学園の入学試験レース自体がもう命がけのウルトラクイズなのにみんな真剣に頑張っちゃってて誰かおかしいって気付きなさいよ(笑)。登場するみなさん、力の入れどころ微妙に違ってるような気がしますが、待っているのは希望いっぱい・感動のラストシーンです。
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いろいろサブカルが盛り込まれてたり、地名が入ってたりで面白かった!私の年齢だとわかるネタがたくさんありました。どきどきしてあっと言う間に読み終わってしまった!
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2013/3/8. のんびりと読んでいたけれど(多分読みはじめてから読破まで半年以上かかってる)、最後は物語に飲み込まれて読み漁ってしまった。恩田陸の学生ものは外れがない、ひとりひとりのキャラクターがうつくしくて、心を捉えられる。 今回は二十世紀という時代が大きなテーマだったけれ...
2013/3/8. のんびりと読んでいたけれど(多分読みはじめてから読破まで半年以上かかってる)、最後は物語に飲み込まれて読み漁ってしまった。恩田陸の学生ものは外れがない、ひとりひとりのキャラクターがうつくしくて、心を捉えられる。 今回は二十世紀という時代が大きなテーマだったけれど、二十一世紀の今、身にしみる言葉や表現がたくさんあったわ。これは2002年に発刊されている本だけれども、東日本大震災のことやそれ以降の日本のことを想起させるような部分があって驚いた。けれども、豊かさを追及するが故に犠牲になっているものを追及すると、こんな世の中になってもおかしくないとも感じる。物語としても面白いけれど、今の世の中を俯瞰するという意味でも興味深い小説でした。
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