ロミオとロミオは永遠に の商品レビュー
久しぶりの恩田陸の作品。いい意味で裏切られたな~。 この人の引き付ける文章力はさすが!やっぱこういうハラハラするのは十八番ですね。 なによりも、映像として浮かび上がってくるような描写とキャラが大好き。 ネエクロポリスに次ぐ大好きな作品になりました。 しかし!ここが恩田陸だよね。...
久しぶりの恩田陸の作品。いい意味で裏切られたな~。 この人の引き付ける文章力はさすが!やっぱこういうハラハラするのは十八番ですね。 なによりも、映像として浮かび上がってくるような描写とキャラが大好き。 ネエクロポリスに次ぐ大好きな作品になりました。 しかし!ここが恩田陸だよね。ラストが雑(笑) でもネクロポリスの裏切られ方より全然マシだよ! ちょっと無理やり感があったけど、まだいいほうです。 萩尾さんのマンガのっぽいのが出てきてちょっとうれしかった(笑)
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分厚い本だけど、ほぼ一気読み。80年代やバブル時代を覚えてる人にはなかなか面白いだろうなあ。設定は結構シリアスだったりするんだけどね。
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考え方が面白い。 SFは好きではないし、青春学園物も苦手。 でもこれは違う。 組み合わせ、展開、そのギャップ。 「ディズニーランド」や「観覧車」が、 罰則として使われる道具になるという発想力。 恩田陸小説はアタリハズレが厳しいが、久しぶりのアタリ。 21世紀の刹那的快楽的とも...
考え方が面白い。 SFは好きではないし、青春学園物も苦手。 でもこれは違う。 組み合わせ、展開、そのギャップ。 「ディズニーランド」や「観覧車」が、 罰則として使われる道具になるという発想力。 恩田陸小説はアタリハズレが厳しいが、久しぶりのアタリ。 21世紀の刹那的快楽的ともいえる状況を皮肉り、 「あの頃は良かった」と振り返られる北朝鮮のような規制社会。 その場の空気や緊張まで再現されるリアルな描写で、 まるで一員としてそこに参加しているような臨場感をもって息をのみながら頁を捲る。 このような世界にいたくない、と強く思い 今を考える一冊。
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恩田陸はおもしろい!と確信した、私が読んだ恩田作品2作目。 かなりはまってしまって、 そのドキドキ感は今でも覚えている。 分厚い本ではあったけれど、続きが読みたくて読みたくて。 お風呂のお湯が冷たくなるまで読んでたっけ。 舞台は未来の日本、という設定。 ありえないけどありえそうな...
恩田陸はおもしろい!と確信した、私が読んだ恩田作品2作目。 かなりはまってしまって、 そのドキドキ感は今でも覚えている。 分厚い本ではあったけれど、続きが読みたくて読みたくて。 お風呂のお湯が冷たくなるまで読んでたっけ。 舞台は未来の日本、という設定。 ありえないけどありえそうな未来の日本で風刺を交えた舞台設定。 厳しい階級世界のなかで少年二人が脱走を図って…という内容。 設定がかなりこまかいので、 本当にそういう世界があるのではないかと思わせる。 SFといっても、奇想天外ではないので安心して読める部分が好み。 恩田ファンのなかでは評価が高くないんだけど 私にとってはかなり衝撃を受けた思い出深い一冊。
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エリート目指して入学した学校から脱走する二人の少年のお話。近未来SFになるのかな? お話としても面白いけど、著者のサブカル好きが随所に表れててウケル。 おばあちゃんが見つからないように「a●-an」や「n●n-no」を隠してたとか、学校での恐怖の刑罰が「ディズ●ーランド行き」と...
エリート目指して入学した学校から脱走する二人の少年のお話。近未来SFになるのかな? お話としても面白いけど、著者のサブカル好きが随所に表れててウケル。 おばあちゃんが見つからないように「a●-an」や「n●n-no」を隠してたとか、学校での恐怖の刑罰が「ディズ●ーランド行き」とか、そんな設定もウケル。←この頃のディズ●ーランドは、放射線汚染の影響でえらいことになっている。でも手元に本がないから、名前がずばりそのものだったか覚えてないや。 途中までは、アキラがエリートコースからどんどん落ちていく描写しかなかったから「いやあああ~~~」と思ってなかなか読み進められなかったけど、落ちるとこまで落ちたらあとは這い上がるだけだから、そっからは一気に読みました! 最後にアキラとシゲルが真実に気づいて「やったーーーー!!」と大喜びするシーンは、こっちもスカッとした気分です。きっと彼らのその後の行動も、またあんな近未来を作る道を辿っちゃうんなろうけどね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文庫版の方の作者さんのあとがきにもありましたが、読んだ当時はハッピーエンドだと思ったのに今思い返すとこの上なく破滅的な結末。全編強く印象には残ってます。個人的には教師陣はもっと酷い目にあっても良かったかな。
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○2010/02/15 また美男子のいる閉鎖学校きたー(笑)とか思っていたが、珍しくラストも納得できるし面白かった。こんなに長い連載だったら、意味ありげに書きすぎた部分があってもキレイめに伏線を回収したと言えるんでは。 舞台が近未来、しかも荒廃化した日本というのがいい。現代サブ...
○2010/02/15 また美男子のいる閉鎖学校きたー(笑)とか思っていたが、珍しくラストも納得できるし面白かった。こんなに長い連載だったら、意味ありげに書きすぎた部分があってもキレイめに伏線を回収したと言えるんでは。 舞台が近未来、しかも荒廃化した日本というのがいい。現代サブカルのシニカルな書き方が楽しい。 でも人物が無駄に派手に出てきてははっきりキャラ立ちしないまま消えていったり、インパクトというインパクトに欠けるかも。というか校長だっけ、あの人がすごく気持ち悪かった。悪い意味で。 やっぱりスピードをはらませた文を書くのが上手い。あと生徒が死ぬときの描写がやけに美化というか綺麗に賛美してあって余計にしみる…。
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萩尾望都の「この娘売ります!」が下敷きと聞き読みました。ドタバタコメディ。 一筋縄ではいかないところが、一癖も二癖もあって面白かった。なかなかの読み応え。 基本は熱血で根性な少年漫画の様な話だけれど、何となく少女漫画の雰囲気を感じる。夜の妖しさとかロマンチックな感じとか…その...
萩尾望都の「この娘売ります!」が下敷きと聞き読みました。ドタバタコメディ。 一筋縄ではいかないところが、一癖も二癖もあって面白かった。なかなかの読み応え。 基本は熱血で根性な少年漫画の様な話だけれど、何となく少女漫画の雰囲気を感じる。夜の妖しさとかロマンチックな感じとか…そのアンバランスさが絶妙。 現代の傾向を突き詰めた様な・極端にした様な世界観は、消費や文化やルール等社会の事を考えさせられる。過去の遺産となった今のサブカルチャーの解釈が面白い。皮肉たっぷり(笑)ミッキーとか。 最後の解釈に悩む。説明が足りなく感じた。
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これ最初からすごくワクワクした。決して遠くはないだろう近未来の、人類から見捨てられてしまった地球・日本が設定。 しかも私も体感した20世紀の産物がすでに「歴史」として認識されていて、サブカルとして現代では「おたく」達の枠組みに組み込まれている様を読むと「昭和は遠くなりにけり」って...
これ最初からすごくワクワクした。決して遠くはないだろう近未来の、人類から見捨てられてしまった地球・日本が設定。 しかも私も体感した20世紀の産物がすでに「歴史」として認識されていて、サブカルとして現代では「おたく」達の枠組みに組み込まれている様を読むと「昭和は遠くなりにけり」って感じ。でも、サブカル一つ一つに解説つきで懐かしさも感じたよ。 それにサバイバル的な「試験」やキャラクターの魅力、脱走劇・・・・と楽しめる設定がわんさか入ってます。なもんでそのテンションのまんまラストまで読んでしまうと「・・・」え~~なんか・・・ちょっと残念だったよ。 ここまでひっぱってこのラスト?には物足りなかったけど、そこにいくまでは、本当に面白い!!
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20世紀が終わり、それと共に人間が汚してきた地球が危険な状態になったため日本以外の世界中の国が「新地球」に移る。そして日本では「新東京学園」の高校受験で過酷な入試を合格し、卒業したものには将来が一生分保障される、ということで、見事合格した主人公のアキラとシゲルは夢の学園生活へ。し...
20世紀が終わり、それと共に人間が汚してきた地球が危険な状態になったため日本以外の世界中の国が「新地球」に移る。そして日本では「新東京学園」の高校受験で過酷な入試を合格し、卒業したものには将来が一生分保障される、ということで、見事合格した主人公のアキラとシゲルは夢の学園生活へ。しかしそれは全く想像していたものとは違っていたのであった。その制度に徐々に疑問をもつ生徒たちが起こした行動とは…。 かなり好きかも。読み出したらとまらない、最高な青春SFドラマ!
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