ロミオとロミオは永遠に の商品レビュー
<ネタばれ> いろんなものがごちゃ混ぜになっている世界でした。絶望も希望も、未来も過去も、文化も何もかもが。学園やアングラは元ネタがわからないまでも、そのごちゃ混ぜ感が楽しかったです。すごくイメージを大切にする作者さんなのかなっていう印象を受けました。 脱出の行方や、...
<ネタばれ> いろんなものがごちゃ混ぜになっている世界でした。絶望も希望も、未来も過去も、文化も何もかもが。学園やアングラは元ネタがわからないまでも、そのごちゃ混ぜ感が楽しかったです。すごくイメージを大切にする作者さんなのかなっていう印象を受けました。 脱出の行方や、学園の謎、内通者の存在などが気になり、分厚いながらもその厚さを感じることなく一気に読み終えました。結局、人間はどこまでいっても、どこに帰っても人間なんだなという気がしました。いい意味でも悪い意味でも。所詮人間は、刺激なしの生活に我慢なんてできないんだ。 結末はハッピーエンドなのかどうかわからないけど、個人的にはあまり好みではなかったです。あの「成仏する」は果たして本当に希望なんでしょうか。残された世界の絶望は何1つ変わらないのに。どれだけ脱走者が増えようとも、永遠にあの世界は変わらないままなのかもしれない。エゴで空回りなロミオの人間らしさは、いつまでも私たちの中に存在し続けているように思います。
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日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未...
日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。やがて、学園からの脱走に命を燃やす「新宿」クラスと接触したアキラは、学園のさらなる秘密を目の当たりにする……。ノスタルジーの作家・恩田陸が、郷愁と狂騒の20世紀に捧げるオマージュ。
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はじめ分厚くて文字も2段になってたので、飽きずに読めるかな?と ちょっと不安だったけど、読み始めたらサクサクと読めた。 「大東京学園」からの脱出劇を軸に20世紀のサブカルチャーが 盛り込まれてたりして面白かった。
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なげえよ!!!て思うかもしれないけれど、ふつうに「ネバーランド」とかの作風が好きな方なら読めると思う。 そんなにSFSFしてない。 お得意の「学園もの」です。
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タイトルに意味はないそうですよ(笑)。思いっきりB級路線を楽しんで書いてたのでは?と思ってしまうくらい珍しくはちゃめちゃ、でもそこは恩田陸らしくキャラ描写とストーリーテリングのスキルを惜しみ無く投入しています。こういう作家がライトノベルを書くと面白いと思う。ストーリーは、近未来の...
タイトルに意味はないそうですよ(笑)。思いっきりB級路線を楽しんで書いてたのでは?と思ってしまうくらい珍しくはちゃめちゃ、でもそこは恩田陸らしくキャラ描写とストーリーテリングのスキルを惜しみ無く投入しています。こういう作家がライトノベルを書くと面白いと思う。ストーリーは、近未来の日本、環境汚染に破壊された地球に唯一居残りを命じられて汚染除去を使命とするかなり歪んだ世界の話です。主人公は大東京学園に入学したアキラとシゲル。不思議な学園生活と脱走の話。昭和のサブカルチャーへのオマージュ作品です。この世界に多いに酔おう!
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すごく面白かったです!SFってあんまり好きじゃないけど、恩田さんのだったからか、すんなり読めちゃいました。 読んでて、ハンターXハンターを思い出してました。 スピード感があって、次はどうなるの!?って常に気になってて、読み終わったら、読んで良かった〜と心から思う、そんな作品でし...
すごく面白かったです!SFってあんまり好きじゃないけど、恩田さんのだったからか、すんなり読めちゃいました。 読んでて、ハンターXハンターを思い出してました。 スピード感があって、次はどうなるの!?って常に気になってて、読み終わったら、読んで良かった〜と心から思う、そんな作品でした。 そして、厳しい環境の中だけど、アキラとシゲルがずっと信頼し合ってて、最後まで一緒にいるっていうのが凄く感動しました。
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20世紀の最後(1999年3月~2000年6月)にSFマガジンに連載されたSF長編作品。 恩田陸さんらしくないというか、恩田陸さんがこんな作品も書いていたんだというか、非常に異色の作品。 日本人だけが地球に居残り、産業廃棄物の除去に追われる近未来を舞台に、エリートを育成する「大...
20世紀の最後(1999年3月~2000年6月)にSFマガジンに連載されたSF長編作品。 恩田陸さんらしくないというか、恩田陸さんがこんな作品も書いていたんだというか、非常に異色の作品。 日本人だけが地球に居残り、産業廃棄物の除去に追われる近未来を舞台に、エリートを育成する「大東京学園」への入学試験を勝ち抜いたアキラとシゲルの闘いを描いている。 20世紀へのオマージュとして、アメリカ横断ウルトラクイズやDJの赤坂、ミッキーマウスなどが醜悪なほどデフォルメされて「汚れた地球」を彩っていく。 「バトル・ロワイヤル」みたいというレビュアーもいていますが、そこまでの醜悪さはなく、エンタテイメント色が残った作品と感じました。
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恩田陸の作品 相変わらず美男美女が沢山出てくるSF学園ものって感じ。けど登場人物たちを想像しながら読むとついにやにや… 中盤までは結構わくわくしながら読めました。けど、落ちがあまりに軽くてエー!?って思わず言ってしまいました。
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相当分厚いけど、全く気にならない。 タダノとかちょっと「バトル・ロワイヤル」を連想させるけど 本筋も違うし当たり前だけど、気分が悪くならない。 成仏するとはなにか、アキラたちは脱走できるのか。 気になってどんどん読める。 新宿クラスのメンバーもみんな好き。
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8/6(金)読み始める。 10/7(木)やっと読了。 過去に恩田作品を幾つか読んだけれど、これはいつもの作品とは違ったSFジャンルでなかなか面白い! イマジネーション豊かなストーリー展開にドキドキハラハラ。 一気読みできたらもっと楽しめたかも(^_^;)
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