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青葉の頃は終わった の商品レビュー

2.9

21件のお客様レビュー

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河合瞳子が死んだ。飛…

河合瞳子が死んだ。飛び降り自殺だった。何故、彼女は自ら死を選んだのだろう?瞳子は繊細で儚げで他人を魅了し、そして孤高の少女に見えた。その報せは大学時代の仲間に大きな動揺を与える。死後に届いたハガキには「私のことを殺さないで」とあった―。日常のどんな場面にも、死へと誘う刃が存在する...

河合瞳子が死んだ。飛び降り自殺だった。何故、彼女は自ら死を選んだのだろう?瞳子は繊細で儚げで他人を魅了し、そして孤高の少女に見えた。その報せは大学時代の仲間に大きな動揺を与える。死後に届いたハガキには「私のことを殺さないで」とあった―。日常のどんな場面にも、死へと誘う刃が存在するのだろうか。青春の終わりを告げるミステリー。

文庫OFF

2015/10/17

若いということは、自分の今の世界が全てで、他の可能性が見えず、その自分の枠の中でもがき苦しんで生きることなのだろう。 悪意のなき地獄はきっと、悪意のあるそれよりも苦しい。 ミステリとしての出来は△だが、物語としての内容はよかった。ただ、瞳子という存在を語られるだけの存在として終...

若いということは、自分の今の世界が全てで、他の可能性が見えず、その自分の枠の中でもがき苦しんで生きることなのだろう。 悪意のなき地獄はきっと、悪意のあるそれよりも苦しい。 ミステリとしての出来は△だが、物語としての内容はよかった。ただ、瞳子という存在を語られるだけの存在として終わらせてしまったことは、意図的な演出ともとれるものの、創作者として書くことに挑戦しても良い部分なのでは、と感じた。 身近な人の死に際して、その人の物語を知り、納得することが、その死を受け容れるための唯一の手段なのかもしれない、とそんな風に思った。 - 2006年1月中旬に読了 9年前の読書メモにあった感想

Posted byブクログ

2014/06/17

ミステリとしては「?」だけど小説としては人物描写が綺麗でほう…となってきます。いちばん好きなひとを神格化しちゃうのが痛くていい。みんな裏があってそのまんまじゃいられなくて、人物が綺麗。 肝心の死の謎はいまいちだけど、描写がいいので読めます。

Posted byブクログ

2013/06/09

瞳子はなぜ死んだんだろう。 私は年をとってしまったんだろうか。 余り共感できないのが残念でした。

Posted byブクログ

2013/03/13

それぞれの登場人物の造形はそれなりに魅力的なんだけど、もうひと押しが足りない。ミステリの体裁をとってはいるけれど、100%ミステリだと言い切れるかといわれるとためらいが残る。

Posted byブクログ

2012/11/17

近藤さん特有の、ストーリーの時間の使い方と、お話をかき混ぜ過ぎない程よい加減が感じられた作品。 物語自体は微妙。読み手の好みじゃなかったと言う事かな。

Posted byブクログ

2011/06/20

近藤さんの描く世界観が割と好みだったけど。これは。うん。ニガテだった。 トリッキーな主人公たちは嫌いじゃないんだけど。ゆがんだ人間関係なんて、きっとだれもが持っている。気づく気づかないは別として。 それを、あえて。わざわざ。「ゆがんでいる」と認識する必要はないし。気づいたからと...

近藤さんの描く世界観が割と好みだったけど。これは。うん。ニガテだった。 トリッキーな主人公たちは嫌いじゃないんだけど。ゆがんだ人間関係なんて、きっとだれもが持っている。気づく気づかないは別として。 それを、あえて。わざわざ。「ゆがんでいる」と認識する必要はないし。気づいたからといって、どうする必要もない。多分、人は。属するコミュニティを変えることによって、ゆがんだ人間関係を清算することだってできるはずなんだよ。と、思ったり。 ゆがみ方、トリッキーな性格なんかは初期の頃の辻村深月のほうがうまい。かな。

Posted byブクログ

2011/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々に近藤史恵。新書サイズなので帰省用にとって置いたもの。結局、瞳子がなぜ自殺したのか、なぜみんなにはがきを送ったのか、よく分からなかったな。結局、レイプしたあの男2人組が悪いとしか思えない。ほんと、こういう考えの人間は死ねばいいと思う。こういう人たちの影で、どれだけの女性が傷つき、それに影響を受ける人間が男女問わず、どれだけいることか。大学時代の友達関係が大人になってから続くのは羨ましい。でも、一緒にいたところで、結局相手のことなど理解できないのだ。そう思って、付き合っていくしかないのだ。

Posted byブクログ

2011/02/15

途中までどこがミステリー? 単なる恋愛小説じゃんと思ったけど出てくる人の話が絡みあって意外と面白かった。 自分の20代や大学時代を思いだしそう。 綺麗過ぎる女の子を題材としてその人が自殺する小説はごまんとあるけど、その中でも、まぁいい方かな。

Posted byブクログ

2011/02/08

ミステリに分類したけど、どちらかというと青春小説。切ないけど、なんとなく爽やかに読み終わる。不思議。 大学時代の仲間の1人が自殺した。その自殺について、仲間たちは原因を探り、考え、悩み、そして互いを、いたわり、疑い……。前半は青春群像的な要素が強かったのだけれど、途中から自殺の...

ミステリに分類したけど、どちらかというと青春小説。切ないけど、なんとなく爽やかに読み終わる。不思議。 大学時代の仲間の1人が自殺した。その自殺について、仲間たちは原因を探り、考え、悩み、そして互いを、いたわり、疑い……。前半は青春群像的な要素が強かったのだけれど、途中から自殺の裏を探る謎解きへ。 最後まで、着地点が分らないまま惹き込まれて読みました。着地点が納得できるのかどうかは別として(たぶん、人によって感じ方が違うと思う)、どこに連れていかれるのか分らない感じは面白かった。 読みながら思い出したのは、東野圭吾さんの「卒業」。「卒業」は本格ミステリとして謎解きに力を入れているけれど、この作品とは、人間関係の切なさの部分が似ているな、と。

Posted byブクログ