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橋のない川(第1部) の商品レビュー

4.2

35件のお客様レビュー

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2022/06/26

とても読みやすい文章だが、なんて深いのか。人間は誰かを見下さなければ生きていけないのか、悲しくなる。同じ人間なのに、差別する人と差別される人がいて、法的には平等とされているのに、やめられない。この物語は誠太郎と孝二の兄弟が主人公で、それを母のふでと祖母のぬいが守って育てている。お...

とても読みやすい文章だが、なんて深いのか。人間は誰かを見下さなければ生きていけないのか、悲しくなる。同じ人間なのに、差別する人と差別される人がいて、法的には平等とされているのに、やめられない。この物語は誠太郎と孝二の兄弟が主人公で、それを母のふでと祖母のぬいが守って育てている。お互いに対する思いやりと愛情に溢れた家族で、読んでいてほっとする。それだけにつらいのだけど。インドのカーストも法的には平等だけど、厳しい差別はなくなってない。同じなんだと思った。

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2021/05/21

時代が変わっても変わらない普遍的な何かが伝わってくる気がした。 後半の峠のたとえ話と誠やんが生まれたての赤子に向かってかけた言葉印象深かかった。

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2018/12/04

12月になったら読み始めようと思っていた部落差別を題材とした小説。主人公の家族は日々周囲から蔑まされる集落に住み、農作業でなんとか暮らしをつないでいる。「平民」と言われる人たちからの差別に半ば諦め半ば対抗しつつ、自分たちではどうしようもない人生を一生懸命生きている。また、自分たち...

12月になったら読み始めようと思っていた部落差別を題材とした小説。主人公の家族は日々周囲から蔑まされる集落に住み、農作業でなんとか暮らしをつないでいる。「平民」と言われる人たちからの差別に半ば諦め半ば対抗しつつ、自分たちではどうしようもない人生を一生懸命生きている。また、自分たちも社会的には下層に生きているのに、そのさらに下位に見立てて優位を振りかざす人々の滑稽さ。反抗する主人公たちに非はないが理があるとは思えない行動を取ってしまうことへの不条理感。とはいえ、自分の中にこういう一面がないとは言い切れず、重たい気持ちのまま読み進める。

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2017/07/05

読みたい気持ちとめんどくさい気持ち。 読みたい気持ちになかなかなれず 未だ読まずじまい いったんブックオフに買い取ってもらうしかない

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2015/08/11

烏兎の地図ーー庭園案内板 http://d.hatena.ne.jp/utomin/20101030#sumii

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2014/07/08

高校生の頃に買ってもらった全六巻を実家の押入れから引っ張り出して読み始めた。 終始明るく描かれるふでやぬい、そして小森の人たち。不条理な差別に苦しみながらも日々前向きに明るく生きる姿に心を打たれるとともに、作品が書かれて40年経つ今なお、言われなき差別に涙をのんでいる人がいること...

高校生の頃に買ってもらった全六巻を実家の押入れから引っ張り出して読み始めた。 終始明るく描かれるふでやぬい、そして小森の人たち。不条理な差別に苦しみながらも日々前向きに明るく生きる姿に心を打たれるとともに、作品が書かれて40年経つ今なお、言われなき差別に涙をのんでいる人がいることがやるせない。

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2013/08/03

再読です。 差別、この言葉を見たり聞いたりすると心がモヤモヤしてどうも落ち着かなくなります。 話の中で出てくる子供達も幼いながら、自分の生まれながらにして決められた運命と戦っています。 何で?どうして?と沢山の矛盾や疑問を抱え、少しづつ大人へとなっていきます。 長い長い話です...

再読です。 差別、この言葉を見たり聞いたりすると心がモヤモヤしてどうも落ち着かなくなります。 話の中で出てくる子供達も幼いながら、自分の生まれながらにして決められた運命と戦っています。 何で?どうして?と沢山の矛盾や疑問を抱え、少しづつ大人へとなっていきます。 長い長い話ですが、とても読みやすいので 中学生くらいの方も読めるのではないのでしょうか。 そう遠くない、少し昔の日本の話。

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2013/05/18

いつかは読まなくてはと思っていた本で、ちょうど先日小学校の時の恩師にオススメ書籍を聞いたら、迷わずにこれを紹介してくれた。ついに読む時がきたと思って読み始めました。先生は、教師になる頃に読んだそうで、学校に来たら、お金持ちの子も貧しい子もどんな子もみんな平等なんだと知った一冊だっ...

いつかは読まなくてはと思っていた本で、ちょうど先日小学校の時の恩師にオススメ書籍を聞いたら、迷わずにこれを紹介してくれた。ついに読む時がきたと思って読み始めました。先生は、教師になる頃に読んだそうで、学校に来たら、お金持ちの子も貧しい子もどんな子もみんな平等なんだと知った一冊だったそうです。古い文庫なので、字が細かくて、思ったよりも時間がかかってしまったが、やはり読んでよかった。理不尽、不条理、どの表現でも足りない気がする。

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2012/09/09

表紙裏 級友が私だけを避け、仲間はずれにする。差別―――その深い罪について人はどれだけ考えただろうか。故なき差別の鉄の輪に苦しみ、しかもなお愛を失わず、光をかかげて真摯に生きようとする人々がここにいる。大和盆地の小村、小森。日露戦争で父を失った誠太郎と孝二は、貧しい暮しながら温か...

表紙裏 級友が私だけを避け、仲間はずれにする。差別―――その深い罪について人はどれだけ考えただろうか。故なき差別の鉄の輪に苦しみ、しかもなお愛を失わず、光をかかげて真摯に生きようとする人々がここにいる。大和盆地の小村、小森。日露戦争で父を失った誠太郎と孝二は、貧しい暮しながら温かな祖母と母の手に守られて小学校に通い始める。だがそこに思いもかけぬ日々が待っていた。

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2011/06/29

以前、あまりにかわいそうで途中で挫折してしまった1冊。部落民として差別されることを運命として皆がただ耐える中、被差別部落の存在自体に疑問を感じる孝二。 真実に目をそらさず、最後まで読むぞ!!!

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