非対称情報の経済学 の商品レビュー
ノーベル経済学賞を受…
ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ・アカロフ・スペンスによって切り開かれた,情報の非対称性の経済理論をスティグリッツの弟子がわかりやすく解説.堅実な良書で勉強になる.
文庫OFF
情報の非対称性による経済活動について内容がわかりやすく説明されている。20年以上前の内容だけに、少し古いかもしれない。「スティグリッツ 入門経済学」を読むべきか… 情報の非対称性こそが商売の基本であり、儲けの根源。何千年も前からなくならない。
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スティグリッツ経済学を読んだ方が良いとわかった ミクロ経済学・マクロ経済学の入門書としてはやや教科書チックな表現が多く、あとがきに書かれているようなことが再現できていたかは怪しい…
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情報量に差があることで、期待される合理的行動が取られずに価格の硬直性が生じたりモラルハザードが起きたりする、ということの説明を事例を変えて何度も説明されたような印象を受けた。 ページ数に対して内容が薄いというか、同じことを繰り返されているように感じてだんだんと読む気が削がれ、読み...
情報量に差があることで、期待される合理的行動が取られずに価格の硬直性が生じたりモラルハザードが起きたりする、ということの説明を事例を変えて何度も説明されたような印象を受けた。 ページ数に対して内容が薄いというか、同じことを繰り返されているように感じてだんだんと読む気が削がれ、読み切るのに時間がかかった。 220516
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2002年刊行。著者は早稲田大学政治経済学部教授。 2001年度ノーベル経済学賞を受賞したJ.スティグリッツは、所謂新古典派経済学に対する鋭いアンチテーゼを提示した人物だ。 例えば、①完全情報下での取引という概念の非現実性、②マクロ経済をケインズ、ミクロ経済を新古典派とする矛盾を回避し、マクロ・ミクロを共通の視座で解読しようとする試みを展開したこと、③自由市場形成に必要な取引費用を広範に認める必要性を承認し、理論的に解明した点、④自由市場社会を構築するための種々の制度の成立と変遷を解明し、その経済的意義を包含しようとする。 中でも、⑤古典派が所与とする需要曲線・供給曲線の単線的な捉え方に疑義を唱え、その当該商品の質が需給に影響することを踏まえ、新たな(曲線的な)需要曲線を提示するあたりが真骨頂か。 ただし、本書自体は古く、グリーンスパンへの過大評価など疑問点もないわけではない。彼は、ITバブルを生み出し、その破綻を帰結せしめた張本人の可能性があるのだ。 とはいえ、スティグリッツに師事し、彼の教科書の邦訳担当者による解説であり、同書の予備知識習得・端緒として意味ある読了であったのは間違いない。 取引費用を広範に認めるあたりが、宇沢経済学とも通底するかもしれない。
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考え方自体は学べましたが、本の内容としては 正直あまり面白くもありませんでした。 学者肌の人たちが書く本は、 面白く読める本とそうでない本がはっきり別れます。 本人の知識をひけらかしたいかのような本というのは 読んだあとにがっかりしてしまいますね。
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本書はスティグリッツの弟子でもあり、スティグリッツの教科書の翻訳などを手掛けている著者が非対称情報の経済学について解説・論じた本である。 情報の非対称性(非対称情報)とは、売り手と買い手(売り手同士、買い手同士)の間で情報量に差があることをいう(p.81)。本書は主に3つの構成...
本書はスティグリッツの弟子でもあり、スティグリッツの教科書の翻訳などを手掛けている著者が非対称情報の経済学について解説・論じた本である。 情報の非対称性(非対称情報)とは、売り手と買い手(売り手同士、買い手同士)の間で情報量に差があることをいう(p.81)。本書は主に3つの構成となっている。 まず第1章では、アダム・スミスの理論を中心とした伝統的な経済学の解説を行い、その問題点を主張している。次に第2章から第6章では、伝統的な経済学の問題を解決するために誕生した新しい経済学誕生の経緯とその理論の解説を行っている。特に非対称情報について取り扱っている。最後に第7章では、これまでの議論を踏まえて、1990年代以降の日本の金融不安の問題点と今後について著者の見解を述べている。 本書はかなりわかりやすい。著者は様々な教科書を書いているだけあり、その経験が生きているといえる。また著者の主張はアベノミクスに多く反映されている。 本書の問題点を一つ上げると、読み進めていくうちに内容が専門的になっていくことだ。特に第7章は金融理論を学んでいない人が読むのは容易ではないだろう。とはいえ、本書の要旨はわかるはずなので、経済学の知識が全く無くてもある程度理解することができると感じた。 経済学を学んでみたい人、経済学を改めて学び直したい人のみならず、現在経済学を学んでいる学生にぜひおすすめしたい作品である。
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非対称な情報により、新古典派経済学では説明が難しい事象を分かりやすく解き明かしてくれた。非対称な情報は、医療が代表的ではあるが、ありふれた状態であることがよくわかった。例えば、自動車保険。保険会社から見ると加入者は安全なドライバーか危険なドライバーか、見分けはつかない(ゴールド免...
非対称な情報により、新古典派経済学では説明が難しい事象を分かりやすく解き明かしてくれた。非対称な情報は、医療が代表的ではあるが、ありふれた状態であることがよくわかった。例えば、自動車保険。保険会社から見ると加入者は安全なドライバーか危険なドライバーか、見分けはつかない(ゴールド免許等で類推はできるかもしれないが)。
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火災保険に加入すると加入者の防災に関する意識が薄くなり、保険会社が払う保険金が増える。例えばこのような従来の経済学では説明できなかった事象を新たな視点から分析する新しい経済学を簡単に解説する。単純な需給曲線が通用しないことは理解できる。が、古典経済に疎い自分に理屈まで納得するのは...
火災保険に加入すると加入者の防災に関する意識が薄くなり、保険会社が払う保険金が増える。例えばこのような従来の経済学では説明できなかった事象を新たな視点から分析する新しい経済学を簡単に解説する。単純な需給曲線が通用しないことは理解できる。が、古典経済に疎い自分に理屈まで納得するのは難しかった。
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情報を持つ/持たないの影響に興味があって読む。ただその先の話だった。そもそも完全情報はない、と。平易に書いて頂いたが、需給曲線を肌身で使いこなせない僕には、少し難かった。
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