Separation の商品レビュー
切ない・・・
「子供に還っていく」妻を見守る夫。恋人の心の声を聞き、苦悶する青年の心。最初はネットで連載され、単行本になりドラマにもなった2つの物語です。純粋な愛だけが持つ、哀しみと切なさをご堪能ください。
abtm
愛と喪失の恋愛小説。市川さん的には一人の女声「裕子」のためだけに書かれた。市川さんの作品ではよくある「愛し合っている上での喪失の話」、と言ってしまえばそれまでですが感動しました。Separationは妻が子供に還っていってしまう話。事情だけに二人だけの世界があって、最後には希望が...
愛と喪失の恋愛小説。市川さん的には一人の女声「裕子」のためだけに書かれた。市川さんの作品ではよくある「愛し合っている上での喪失の話」、と言ってしまえばそれまでですが感動しました。Separationは妻が子供に還っていってしまう話。事情だけに二人だけの世界があって、最後には希望があったので比較的に楽に読めました。ただ、その後のVOICEが愛し合っているのに、心は分かっているのに別れがあり、最後はとても悲しい結末だと感じましたし、少し泣けました。
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2作品とも登場人物は同じだが、内容は全く違う作品。 この作家さん特有の、ゆったりと静かに流れていく恋愛物語。 特にVOICEは、展開が想像できやるせなさ感が募る。そして絶望していくところは切ない・・それ故に心に残る。 なんだかとてもよく分かるが、もどかしい。 バッドエンドで終わ...
2作品とも登場人物は同じだが、内容は全く違う作品。 この作家さん特有の、ゆったりと静かに流れていく恋愛物語。 特にVOICEは、展開が想像できやるせなさ感が募る。そして絶望していくところは切ない・・それ故に心に残る。 なんだかとてもよく分かるが、もどかしい。 バッドエンドで終わるせいか、今イチ評価があげずらかったのはそのせいか・・・・・・
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読み終わったとき、ただ喪失感しか残らない。 収録されている2作「Separation」と「VOICE」はどちらも、2人が出会ったときがピーク、あとは緩やかに別れへと向かっていくのが、読んでいてたまらなく悲しく感じた。
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十年前、高校の図書室で一冊埋もれるようにひっそりと存在感を発していて引き寄せられるように読み始めた本。 その頃、市川拓司さんは無名でいま会いにいきますも未だ世に出てなかったかな。今となっては有名になりすぎて少し寂しくもあったり…(笑) とにかく、何これ⁈って衝撃的な話でした。切...
十年前、高校の図書室で一冊埋もれるようにひっそりと存在感を発していて引き寄せられるように読み始めた本。 その頃、市川拓司さんは無名でいま会いにいきますも未だ世に出てなかったかな。今となっては有名になりすぎて少し寂しくもあったり…(笑) とにかく、何これ⁈って衝撃的な話でした。切なくて苦しくて… 究極の恋愛小説ではないでしょうか。
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大学生の頃ぶりに読んだ作品 当時の自分の世界を作っていた頃のような感覚とは違った今では感じ方も大きく変わっていた。 しつこいまでの形容が目に触ることもあるけど設定は面白いと思う
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あえて読まないようにしていたけど(笑、約10年振りくらいに読みました。 細かい感想は不要なくらい。 もうすべてが号泣ものです。
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かなり昔に読んだ本! 中学生ときくらい◎ でも大人になって改めて読むと また違う視点から見れた。
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ベタといえばベタだけど終わり方がとってもよかったなー。 しかし村上チルドレンとはこういう文体かしら? 昔「いま会いにいきます」読んだときにはとくに気になる文体でもなかったんだけど。 表題作より、その元になった「VOICE」のほうが好き。 主人公の鬱々としていく過程がすごく自...
ベタといえばベタだけど終わり方がとってもよかったなー。 しかし村上チルドレンとはこういう文体かしら? 昔「いま会いにいきます」読んだときにはとくに気になる文体でもなかったんだけど。 表題作より、その元になった「VOICE」のほうが好き。 主人公の鬱々としていく過程がすごく自然に描かれていて共感してしまった。何がどうってわけじゃないのにうまくいかなくなる恋愛の過程とかも共感した。 最初にあの一文を持ってきたのもすごく良いんじゃないでしょうか。 しかし「いま会いに行きます」はもっとシンプルで精査された文章だったからちょっと意外といえば意外だったなぁ。 いわゆる若書きってやつかな。
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「Separation きみが還る場所」…この作品は14ヶ月というTVドラマの原作で、テレビで一度だけ見たことがあった。少女になった大人の女性が、母親と話をしているという場面を覚えている。 この作品の中で、ホテルの客室係の西田茜が言う「この物語の教訓は何ですか?」という台詞。こ...
「Separation きみが還る場所」…この作品は14ヶ月というTVドラマの原作で、テレビで一度だけ見たことがあった。少女になった大人の女性が、母親と話をしているという場面を覚えている。 この作品の中で、ホテルの客室係の西田茜が言う「この物語の教訓は何ですか?」という台詞。この台詞が妙に印象に残った。この作品はただ純粋に、若返り続ける妻とその夫が一緒にい続けるという話。そこにある意味は愛しかない。単純な話で、そこに飾りや文学的な優秀さは要らないというスタンスが見える台詞だと思う。 「VOICE」…本の帯に「Separation きみが還る場所」の原型ともなった作品と書かれていたので、同じ作品連続で読むのはちょっとしんどいなぁと思って読み始めたが、登場人物の名前が共通なだけで、全く異なる話で少し安心。こちらは逆に一緒に居続けないという、わかるんだけれどももどかしい物語。この2作品を一つの本に収まっているという、類似性と対比が上手い具合にアンバランスな感じがした。
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