沙羅は和子の名を呼ぶ の商品レビュー
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職場のキッチンにドサッと置いてあった日本語小説のひとつ。頂きました。 ちょうど「世界は選択によって変わってくるよ」系半ミステリー読んでたから、背表紙の「別の選択をしていれば」に惹かれて読んでみた。 世界観がよかったら、もう数冊読んでみてもいいかな、って。 けど短編集で上手に雰囲...
職場のキッチンにドサッと置いてあった日本語小説のひとつ。頂きました。 ちょうど「世界は選択によって変わってくるよ」系半ミステリー読んでたから、背表紙の「別の選択をしていれば」に惹かれて読んでみた。 世界観がよかったら、もう数冊読んでみてもいいかな、って。 けど短編集で上手に雰囲気出すのはむずいよなー。 薄めの本なのに10話も入ってる短編集、ミステリーが多かったけど、どちらかといえば静かな毎日のちょっとした謎系。 個人的にはシャッターに森を描き出す、「商店街の夜」がよかった。 最後、森に入っちゃうのは行き過ぎだけど、普段の生活でそういうちょっとした変化に気付ける人になりたいと思った。 沙羅は和子もまぁよかったけど、「あの時別の選択をしていたら・・・」系はもっとでかい落ちがつけれたと思う。
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幻想的なミステリー。 怖いと言うよりは不思議な感じ。 ここ最近こってり系のミステリーやホラーを 読み続けてたので 少し物足りなく感じてしまった。 読む時期、間違ったかな(笑)
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図書館で借りて読了。 借りるの三回目くらいだから好い加減買えよ自分って思った。 幻想的なミステリーの短篇集。表題作を含む十篇。 題名がまず好き。 ミステリーなんだけど、すごく幻想的で人の情が全体に澄み渡っている、けどそれだけじゃない、突き放されることもあって、「自分の中で何処に...
図書館で借りて読了。 借りるの三回目くらいだから好い加減買えよ自分って思った。 幻想的なミステリーの短篇集。表題作を含む十篇。 題名がまず好き。 ミステリーなんだけど、すごく幻想的で人の情が全体に澄み渡っている、けどそれだけじゃない、突き放されることもあって、「自分の中で何処に落ち着けたら良いのかわからない」という感覚がうまいなぁと思う。その昇華の仕方も。 「フリージング・サマー」、「天使の都」、「海を見に行く日」、の流れが好き。 短篇集として構成と主題が秀逸だと思う。読んでいくうちに、読者は「それ」は本当に存在するのか否か、という疑心暗鬼になってしまうのが、ミステリーを盛り上げている。 夏に読みたくなる一冊。
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感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201007/article_10.html
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'10.06.01読了 全10編のミステリ短編集。 今まで読んできた加納さんの物語は普通の人の日常でおこる謎を解いていくパターン。でもこの本は日常にみせかけて不思議な世界が同時にくちを大きくあけてるような奇妙な感覚に襲われた。日常だったはずなのにいつの間にか異世界に足を...
'10.06.01読了 全10編のミステリ短編集。 今まで読んできた加納さんの物語は普通の人の日常でおこる謎を解いていくパターン。でもこの本は日常にみせかけて不思議な世界が同時にくちを大きくあけてるような奇妙な感覚に襲われた。日常だったはずなのにいつの間にか異世界に足を踏み入れている…。だからといって異世界の要素が絡むかと思えば実は違うんだよ、と日常が舞い戻ってくる。 なんだか作者の手の上でコロコロ転がされている気分。でもそれはそれで結構楽しめた。
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これも大変、面白く読んだ記憶はあるのですが、だいぶ昔なので記憶があいまいです。 二人の女の子が、それぞれの別の世界に住んでいる話だったと思います。 倉庫にしまいこんでしまっているので、いずれまた読んでみたいと思います。
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全体的に幻想的な雰囲気の多い短編集。読み始め、なんか似たネタのやつばっかりじゃん、などということを思ってしまったけれど、全然そんなことはなくて。構成にやられた(笑)。 「海を見に行く日」がかなり良い。こういう優しい感じの結末が加納さんの持ち味のひとつ。表題作は意外にけっこう怖い話...
全体的に幻想的な雰囲気の多い短編集。読み始め、なんか似たネタのやつばっかりじゃん、などということを思ってしまったけれど、全然そんなことはなくて。構成にやられた(笑)。 「海を見に行く日」がかなり良い。こういう優しい感じの結末が加納さんの持ち味のひとつ。表題作は意外にけっこう怖い話だと思うけれど、やっぱりいい話。タイトルだけでも良いわ。 ところで「エンジェル・ムーン」の「雨の日は時間が止まっている」という表現、なんだか浩子さんの「花を飾って」を思い出すなあ。たしかに雨の日は、何かが違う気がするし。
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加納作品にしては珍しくダークな雰囲気の作品集。特に表題作は和子と沙羅の友情は微笑ましいのですが大人たちの方は背筋がザワザワしそうな問題作。とはいえとても面白く引き込まれて読みました。☆3つなのは加納さんのいつもの作風を期待して読んで予測を見事に裏切られちょっと戸惑ったから。
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ミステリーというより、ファンタジーと言った方がいいような短編集。 今まで読んだ加納朋子のなかで一番よかった。うん、偽善的でもなく、ご都合的でもない。へんに苦いわけでもなく、もしかしたら加納作品の中では特徴がないと言われるものなのかもしれない。が、私には肩の力がすとんと抜けた...
ミステリーというより、ファンタジーと言った方がいいような短編集。 今まで読んだ加納朋子のなかで一番よかった。うん、偽善的でもなく、ご都合的でもない。へんに苦いわけでもなく、もしかしたら加納作品の中では特徴がないと言われるものなのかもしれない。が、私には肩の力がすとんと抜けた感じがあって、その自然さがよかったように思う。 もっとも、また同じような短編集ってなったらもういいやって言うんだろうけどさ<おいおい
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