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沙羅は和子の名を呼ぶ の商品レビュー

3.8

57件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2014/08/06

もう、感想以前の問題だな。 面白かった。 ってか、何かやっぱり、最初に読んだ感じと、読後感が違うんだよな。 そこが面白い。

Posted byブクログ

2014/06/11

これまで読んできた加納作品とは何かが違う作品。 純粋に短編集で、連作ミステリという形じゃ無いからかな? 連作で無い分、著者の世界観がエッセイのように味わえるような気がします。優しく暖かいけど、どこか冷たくて鋭利。 「幽霊」とか「オカルト」的なものがキーワードとしてあるとか...

これまで読んできた加納作品とは何かが違う作品。 純粋に短編集で、連作ミステリという形じゃ無いからかな? 連作で無い分、著者の世界観がエッセイのように味わえるような気がします。優しく暖かいけど、どこか冷たくて鋭利。 「幽霊」とか「オカルト」的なものがキーワードとしてあるとか言われてるみたいだけど、そうなのかな?表題作や冒頭の「黒いベールの貴婦人」に代表されるように確かにそういう要素はある。でも、それがキーワードと言われると、個人的に首を傾けざるを得ない。 そんな表層的なもんじゃない、と思う。個々につながってるかどうかはわからんけど、たぶん繋がってるのはもっと内面、心の中。寂しさ?後悔?忘却?何か心にひっかかるものが、この作品群の底にはあるんじゃないかな? 個人的には「橘の宿」が好き。どの短編も個々の色があって楽しめる。隠れた傑作かも?

Posted byブクログ

2013/09/05

加納作品を読むの3冊目やけど一番重かった。疑問が残る話が何作か有るけど、ネタバレになるのでココには書けない。解説を読んだけど解説してくれてないし・・・。読み込めば分かるんやろか?やっぱ短編を読むのは難しいわ。好きなのは『フリージング・サマー』『海を見に行く日』『商店街の夜』『オレ...

加納作品を読むの3冊目やけど一番重かった。疑問が残る話が何作か有るけど、ネタバレになるのでココには書けない。解説を読んだけど解説してくれてないし・・・。読み込めば分かるんやろか?やっぱ短編を読むのは難しいわ。好きなのは『フリージング・サマー』『海を見に行く日』『商店街の夜』『オレンジの半分』。

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2013/07/26

日常系ミステリの短編集かと思って読むと肩透かしを食う なのでこれは不思議系な話しとか死者との再会の話しを集めたのね~ と思って読み進めて行ってもやはり裏切られる ただ、解説まで読むとその不整合までもが楽しめる要素になっているのだと納得 (解説の本島幸久ってマンガ家の?) 一遍...

日常系ミステリの短編集かと思って読むと肩透かしを食う なのでこれは不思議系な話しとか死者との再会の話しを集めたのね~ と思って読み進めて行ってもやはり裏切られる ただ、解説まで読むとその不整合までもが楽しめる要素になっているのだと納得 (解説の本島幸久ってマンガ家の?) 一遍一遍の出来はそんなでもない

Posted byブクログ

2013/05/01

昔話のような話あり、ご近所でありそうな話あり 不思議な話あり、な短編集でした。 世の中にいそうだ…と思ってしまったのは、花泥棒。 いやいや、それは自分のものだとしても 勝手に侵入してる時点で駄目ですから。 むしろ警察呼んでこい! といいたくなるような展開。 しかし、こういう人間...

昔話のような話あり、ご近所でありそうな話あり 不思議な話あり、な短編集でした。 世の中にいそうだ…と思ってしまったのは、花泥棒。 いやいや、それは自分のものだとしても 勝手に侵入してる時点で駄目ですから。 むしろ警察呼んでこい! といいたくなるような展開。 しかし、こういう人間ってまったく反省のかけらもなく むしろ何が悪いんだ、と理解できてないという…。 表題の話は…並行世界? 誰しもが過去の分岐点を振り返って思う事、ではありますが。 最初、娘が主人公かと思いきや…途中で選手交代。 なるほどな、という感じはする解決方法でしたが それでも見つかったら怪しくないですか、これ?w

Posted byブクログ

2013/01/25

表題作や他作品も良いけど、加納さんの作品の中でも三本指に入るくらい大好きなのが「商店街の夜」。どこにでもありそうな商店街で起きるちょっと不思議で素敵な出来事。日常に些細だけど彩りをつけてくれるお話だと思う。

Posted byブクログ

2012/11/07

黒いベールの貴婦人 エンジェル・ムーン フリージング・サマー 天使の都 海を見に行く日 橘の宿 花盗人 商店街の夜 オレンジの半分 沙羅は和子の名を呼ぶ 短いので4ページほど。 少し不思議な話の短編集。 『沙羅は和子の名を呼ぶ』 ちょっと哀しい。 両親が出会って、子供を産んだ...

黒いベールの貴婦人 エンジェル・ムーン フリージング・サマー 天使の都 海を見に行く日 橘の宿 花盗人 商店街の夜 オレンジの半分 沙羅は和子の名を呼ぶ 短いので4ページほど。 少し不思議な話の短編集。 『沙羅は和子の名を呼ぶ』 ちょっと哀しい。 両親が出会って、子供を産んだ。どこかで、何かが起こってたら、その子は産まれてこなれかったということ。 そう考えると、今生きてる、それって、すごいことなんだよな。今更だけど。 こうしてればななんて、考えてしまうもの。でも、それは考えてもしょうがないこと。別の選択肢を選んでいても、違う方を選んでいればなんて気になるのかもしれない。 今に、これからに、もっと目をむけて、大切にしよう。

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2012/07/30

加納朋子さんらしい、ちょっと不思議で切ないような短編10作品。 標題の「沙羅は和子の名を呼ぶ」は、今と違った人生を選んでいたら…と誰しも思うようなことから起きたこと。 「黒いベールの貴婦人」は個人的に好きで、始めの作品だったので引き込まれました。 「天使の都」も良かった。 全...

加納朋子さんらしい、ちょっと不思議で切ないような短編10作品。 標題の「沙羅は和子の名を呼ぶ」は、今と違った人生を選んでいたら…と誰しも思うようなことから起きたこと。 「黒いベールの貴婦人」は個人的に好きで、始めの作品だったので引き込まれました。 「天使の都」も良かった。 全編通して、失なったもの、今ある世界。その曖昧な不思議な境界線が描かれているようでした。

Posted byブクログ

2012/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編10編。日常の謎と言っても謎は存在するのが当たり前である世界観。 謎となりえることは、人々の思いによって生まれ、人が望むから謎として現れるのだろう。そしてその謎によってこの日常は保たれているのかもしれない。ほんわかとした印象を受けるものが多いが、ハッとすることもある、そして妙にニヤニヤしてしまう。楽しく読めた。

Posted byブクログ

2012/06/28

優しい本だなあという読後感。 海に行く日が一番好き。 でも全体にミステリーというよりファンタジーっぽいというか、やや少女趣味な感じも。 エンジェル・ムーンや商店街の夜のような「不思議なお話」には、そういうこともあるかもねって思わせてくれる何かがほしいけど、淡々とこんな事があり...

優しい本だなあという読後感。 海に行く日が一番好き。 でも全体にミステリーというよりファンタジーっぽいというか、やや少女趣味な感じも。 エンジェル・ムーンや商店街の夜のような「不思議なお話」には、そういうこともあるかもねって思わせてくれる何かがほしいけど、淡々とこんな事がありましたという文章なので、読んでて今一歩物語に入っていけなかった。

Posted byブクログ