学力を問い直す の商品レビュー
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学びにおいて必要なことは、わからない(できない)ときに階段を降りて下から昇りなおすのではなく、仲間や教師の援助によってわかる(できる)方法を模倣し、自分のものにすることが大事なのです。学びには〈背伸び〉と〈ジャンプ〉が必要なのです。 45ページ 〈学び〉に対する評価は、〈学び〉の経験それ自体の充実感と、〈学び〉の喜怒哀楽を共有する仲間と教師と親の承認と励ましでなければなりません。 60ページ 産業主義社会の学校の限界をいち早く論じ,学びのあり方を説いた著作。 私たちは学力とは何かを論じずに学力論争を行なっている。 〈学び〉のための社会に。〈学び〉のための学校に。 教育関係者一人一人に問いたい一冊です。
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p.45 学びには<背伸び>と<ジャンプ>が必要なのです。 この理論がなかなか興味深いです。学習内容が分からない子どもがいると、つい簡単な内容に戻って教えようとしますが、そうではないと言います。 p.46 学力は下から積みあがるのではなく、上から引き上げられるのです。 ...
p.45 学びには<背伸び>と<ジャンプ>が必要なのです。 この理論がなかなか興味深いです。学習内容が分からない子どもがいると、つい簡単な内容に戻って教えようとしますが、そうではないと言います。 p.46 学力は下から積みあがるのではなく、上から引き上げられるのです。 問題は、分からない子をどうやって引き上げるかですね。これは簡単ではありません。「仲間や教師の援助によってわかる(できる)方法を模倣」することが大事だと言います。 p.29 学力は一種の貨幣である。等々、なかなか目から鱗の内容が目白押しです。
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学校の授業で習ったことがまとめてある、といったような本でした。 子どもだけでなく大人も学び、学び続けていくことが大事。
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・『分数のできない大学生』から。確かに教育制度に非難の矛先を向けずに、慶應大学が入試科目に数学を加えれば良い話。現実的だし実現可能だ。 ・「学力」の定義。「力」と名の付くものは、流動的な概念だ。『○○力』と名付けられたビジネス書は無数にある。マジックワードと化していないか?
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2001年発行。もう10年前か。このころは教育学系のものに全く興味はなかった。 子どもが学力をつけても意味がない(学力という資産を持ってもその資産が実社会では有効でない)ことを悟り,学ぶことを避け始めたと著者は認識する。:佐藤学『「学び」から闘争する子どもたち』岩波ブックレット...
2001年発行。もう10年前か。このころは教育学系のものに全く興味はなかった。 子どもが学力をつけても意味がない(学力という資産を持ってもその資産が実社会では有効でない)ことを悟り,学ぶことを避け始めたと著者は認識する。:佐藤学『「学び」から闘争する子どもたち』岩波ブックレットN0.524,2000年。 グローバル市場経済では同じ能力ならより安価な労働力を求める。日本の子ども達は競争にさらされる(日本の大人が日本の子どもを見捨てている?)。 大人社会は学力をつけることを求める。学力は階層的であるという思い込み。基礎学力を身に付けさせようと躍起になる。→身に付けさせようとする基礎学力のレベルが低すぎ。子どもは最近接発達領域での学びを求めている。 これからの社会に対応する教育は自ら学べる適応的な学習者を育むことが重要→教育を受ける側の資質を変える(向上させる)取り組みをすることによって,制度や様式の問題や障壁を乗り越えさせられるのでは。 →受け身の授業様式ではなく,協同的な学びの様式に変化する可能性 習熟度別指導 × 少人数指導 ○:但し,非常勤講師でまかなっているようではダメだ。 大人の学力や教養が低い。子どもの学力や教養はいわずもがな。 ※制度的問題も孕むが,教師の意識次第で取り組みは変わるし,変わっていけると思えた。教師が教えることのプロであることを自ら担保する必要があるのだな。
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学力の問題がイデオロギー的なものも含めて分かりやすく書かれています。うなずける箇所も多く、これからの教育がどうあるべきなのかを考えるときに、とても参考になります。 ただ、佐藤学の本や論文は、20そこそこの小娘からすると、どことなく学生運動の香りがするのも事実です。あの時代を超えて...
学力の問題がイデオロギー的なものも含めて分かりやすく書かれています。うなずける箇所も多く、これからの教育がどうあるべきなのかを考えるときに、とても参考になります。 ただ、佐藤学の本や論文は、20そこそこの小娘からすると、どことなく学生運動の香りがするのも事実です。あの時代を超えて、どれだけ新しいコンセプトを出せるのかが、私たちの役割だと思います。
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○「学力」とは何か。日本の子どもの「学力」の実態 ○なぜ「学力の危機」が深刻化しているのか ○「学力低下」の対応策への批判的検討。「基礎学力の徹底」「習熟度別指導」「少人数指導」など ○子どもの学力を保障し、学びを豊かに発展させるために、私たちが追及すべきこと 「学力」とはac...
○「学力」とは何か。日本の子どもの「学力」の実態 ○なぜ「学力の危機」が深刻化しているのか ○「学力低下」の対応策への批判的検討。「基礎学力の徹底」「習熟度別指導」「少人数指導」など ○子どもの学力を保障し、学びを豊かに発展させるために、私たちが追及すべきこと 「学力」とはachievement、つまり「学校で教える内容」の「学びによる到達」である。そして多くの学力調査は、「学びによる到達」の低下よりも「学校で教える内容」の低下を示している。なので一概に「学力低下」とは言えないのでは?という論理は新しい視点だった。 学力の機能は貨幣と同一である、としたことにも驚いた。
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一番好き。わかりにくい事柄をわかりやすく伝えようという気概は伝わってきた。「学力は貨幣である」というのは面白かった。どうにか使いたいけど時間的にきついのか…。モノローグからダイアローグへの転換がつれてくるのは"未来"を担うあいつらの時代だ。
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