シドニー！ の商品レビュー

村上春樹(著者)

2009/10/04

内容（「BOOK」データベースより）
ひょっとしてあなたはテレビで見ただけで、オリンピックのすべてを見とどけたつもりになっていませんか?マラソン最終ランナーがゴールにたどりついたときのスタジアムのどよめき、オリンピック・パーク駅のカップル、コアラのトラウマ…なんかを知っていますか?「オリンピックなんてちっとも好きじゃないんだ」という小説家は現場で何を見たのか?村上春樹の極私的オリンピック、シドニーの23日間。

2009/10/07

知らなかった、マラソンは時にチームプレーともなり得るのか。オーストラリアの空気や日差しが感じられるオリンピック観戦日誌、シドニー・オーストラリア観光・分析日記

2011/09/19

　それにしても、私はこの大阪世界陸上をテレビで観続けた（長居に行きたかったけれど）。　決勝種目が行われる夜になると、連日テレビにかじりついた（実際に噛んではいないけど）。　しかし、残念ながら、この大会、日本人選手は期待通りの活躍をすることができなかった。　外国人選手のトラック競技での速さ、投擲種目や跳躍種目での勝負強さが心に残った。　　この『Ｓｙｄｎｅｙ！』は、作家・村上春樹のシドニーオリンピック観戦記。　シドニーオリンピック。ちょうど２０００年に開催された。高橋尚子が女子マラソンで金メダルを取った大会。　村上春樹は、フルマラソンを走ったりする市民ランナーでもある。　けれど、それまでオリンピックは、ほとんど（マラソンを除く）観ていなかったそうだ。理由は退屈だから。　オリンピックが開催されている空間は、村上にとって、すごく非日常的な場所だったようだ。　だからか、競技結果や日本のメダルの獲得に一喜一憂することなく、ハンドボール、ホッケー、ビーチバレーといった競技も観戦し、オリンピック全体を見つめる。　しかし、それは醒めたものではない。　競技の一人一人、一つ一つの瞬間を選手への尊敬を持って見つめる。　もちろん、あの『村上朝日堂』の著者である。ユーモアを忘れない。あちらこちらでクスクスと笑わせる。コアラ、ウォンバット、サメ、変わった動物たちも登場する。サッカー会場となったブリスベンまで１０００キロレンタカーでドライブもする。オーストラリア旅行記としても読める。　　また、この本を深くしているのは、観戦記の前後に、オリンピックに出場することができなかった有森裕子と脱水症状を起こし途中棄権してしまった犬伏孝行、二人のマラソンランナーについての文章が書かれていることだ（単行本は。文庫はどうなっているのかな）。　それぞれの人に、それぞれの闘いがあり、結果がどうであれ、人は生き続ける。［本の串刺し　世界陸上２００７　その２］

2009/10/04

2000年に行われたシドニーオリンピックの様子を村上春樹がまとめたもの。オーストラリアの歴史にもふれられ、またテレビでは味わえないオリンピックの様子がわかりおもしろかった。

2009/10/04

熱血からは程遠いハルキのオリンピック観戦日記。なので、ニッポンチャチャチャ！！ってやることに全く違和感を感じない人には勧めないけど、そうじゃない人は読んでもいいと思う。私はちょうど去年オーストラリア行ったとこだったんで、旅行記として期待して読んだ。なので、シドニーブリスベン間ドライブが興味深かったです。が、そんなにこの間の道ひどかったっけ・・・。他んとこもっとひどかったから、そんなに思わないよ（笑）でも確かに高速道路が町に近づくと、町ん中突っ切って走るのにはビックリするよね。で、みんな街中の速度制限で捕まる、と。あと、オーストラリアの食事はうまいうまいって書いてるけど、その辺にハルキさんとの金銭感覚の違いを感じたヨ・・・。オーストラリアって野菜とか果物とかの素材意外でおいしい！てもんあったっけ・・・・・。とりあえずなんだってスパゲティ一皿でこんな値段付けてやがんねん!味もろくにしねーのに！！てのばっかりだった記憶が・・・。まあ、私の行った時とでは随分と為替レートも違うからなあ。

2009/10/04

ハルキのシドニー五輪観戦記。
一味違ったスポーツもの。Ｎｕｍｂｅｒ連載時は何じゃこりゃって思った。

2009/10/04

オリンピックなんて退屈極まりない、と断言するハルキさんがシドニー五輪の（半ば強制的な？）体験をつづった本。きっと批判的すぎて面白くないだろう、と考えるのは間違いで、批判ももちろんだけど自身の視点でオリンピックからオーストラリアまでを幅広くユーモア交えて書く。面白いっ！！

2009/10/04

オーストラリアへは行ったことがないけれど、行ってみたいなぁと思わせる一冊。

オリンピックの本なのかなぁーと思ったけれど、思ったほどゲームの内容などの記載はなくて、街や人や、オーストラリアのことなんかが書いてあって、おもしろかった。

村上春樹さんの旅行記は、「シドニー！」の他に「遠い太鼓」を読んだことがあるのですが、それも、ヨーロッパ行ってみたいーって思わせる本でした。

村上春樹さんによると、オーストラリアの料理はおいしいそうです。

シドニーオリンピック滞在中のエッセイ中心なんですが、一番最後の犬伏選手と有森裕子さんのインタビューは、「くじけずにがんばろう」って気になります。

2009/10/04

村上春樹本の中でも最も好きな装丁のひとつ。ちなみに文庫版では上･下巻に分かれ、写真も殆どカットされてる。ぜひとも単行本で持っておきたい一冊。