二十一世紀に生きる君たちへ の商品レビュー
小学一年生の息子に読み聞かせしようと思ったが、少し難しかった。自分で読んで自然と一緒に生きる、というメッセージに感銘を受けた。それ以上に、洪庵先生の生き方に感動した。
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司馬遼太郎さんが、子どもに向けて書いた本です。 21世紀の未来をになう子どもたちに、どういう人間になってほしいか、どうあるべきかが書いてあります。 歴史小説家というイメージしかなかったのですが、これもとても良い本です。 「人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって生...
司馬遼太郎さんが、子どもに向けて書いた本です。 21世紀の未来をになう子どもたちに、どういう人間になってほしいか、どうあるべきかが書いてあります。 歴史小説家というイメージしかなかったのですが、これもとても良い本です。 「人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている」 晴れ上がった空のように、たかだかとした心を持ち、同時にずっしりと大地を踏みしめつつ歩く。 他人へのいたわりの心を持ち、他人の痛みを感じること。 子どもたちには、節目節目に読んで欲しい本です。
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読み終えた時にすっきりする、そしてちょっと考えさせられる本です。 中は、言葉と背景の写真がマッチしていて感動します。 また、言葉も、心の奥にじわじわと伝わってくるものばかりでした。 私には嬉しく文字も大きくて、将来子供に読ませたい本の1つになりました。
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1、歴史を学ぶ意味ー人間は自然の一部であり、逆らえないこと。 2、二十一世紀を生きるとは―人間は1人では生きられないようにできている。「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」を訓練して身につけて自己を確立すれば、二十一世紀は人類が仲良しで暮らせる時代になる。 3、また、...
1、歴史を学ぶ意味ー人間は自然の一部であり、逆らえないこと。 2、二十一世紀を生きるとは―人間は1人では生きられないようにできている。「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」を訓練して身につけて自己を確立すれば、二十一世紀は人類が仲良しで暮らせる時代になる。 3、また、そうすることで、急速に発達する科学・技術の波を乗りこなすことができる。 4、緒方洪庵は自分が身につけたものを弟子にともし火を分けるように広めた。彼が広めたともし火は日本の近代を照らす大きな明かりになった。 上記にある本書の言葉は、情報化社会・様々な環境問題がある現代を生きる上で重要な考え方を示してくれている。 彼の考え方は斉藤一人氏と重なる部分がある。 ライブラリにあげた『斉藤一人さんが教える驚くほど「ツキ」をよぶ魔法の言葉ノート』を読むと良くわかる。 やはり、大切な考え方は同じなのだろう。
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決して大声ではないけれど、 心の奥底に、ぽつりぽつりと伝わってくる一つ一つの言葉。 後世の人々に命のリレーを繋ぐという人間本来のあるべき姿を淡々と示してくれる、素晴らしい短文でした。 言うまでもないことだが、インターネットの普及は同時間における情報交換や交流を容易にし、活発化さ...
決して大声ではないけれど、 心の奥底に、ぽつりぽつりと伝わってくる一つ一つの言葉。 後世の人々に命のリレーを繋ぐという人間本来のあるべき姿を淡々と示してくれる、素晴らしい短文でした。 言うまでもないことだが、インターネットの普及は同時間における情報交換や交流を容易にし、活発化させた。 だが、その弊害として、「同時間における情報の量が増えた為に、違う時間(特に過去)に触れる機会が減った。」 ということがあると思う。 「空間軸(グローバル化)の広がり」と、「時間軸の広がり(過去を振り返ること)」の価値に優劣はつけられないと僕は思う。 インターネットやその他のメディアで空間軸の広がりが顕著な現代だからこそ、 たまには司馬氏の著書を読むなどして、自分の中の時間軸の広がりを膨らませることが、今まで以上に重要になる気がする。
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すごくいい本だと思う。 人は何か自分の核となる仕事を通して”人間”の本質に近づいていくのではないだろうかと思う。 ”たのもしい自分”として自己を確立する為に訓練をしなければいけない。侑香
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歴史小説は読まない。楽しく読めないわけではないが、事実と創造の境目がごちゃごちゃになってくる。特に司馬遼太郎の場合は、大正時代への非難・明治時代礼賛という価値観が前面に出ているような気がする。 本作は、歴史家としての未来に生きる若者への願い・思いが込められている。自分はまだ2...
歴史小説は読まない。楽しく読めないわけではないが、事実と創造の境目がごちゃごちゃになってくる。特に司馬遼太郎の場合は、大正時代への非難・明治時代礼賛という価値観が前面に出ているような気がする。 本作は、歴史家としての未来に生きる若者への願い・思いが込められている。自分はまだ20代前半であるが、ふとしたときに自らの老いを感じるようになってきた。如何に生きるかよりも、如何に死んでゆくか。そして、いかに未来をつないでゆくのか。
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「さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。いたわりという言葉も使った。それら を訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして“たのもしい君たち”になっていくのである。」
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司馬遼太郎先生の熱い思いが伝わってくる。 後輩として同じ大学で学んで、司馬先生の見ていたものがほんの少しだけ自分にも見えた気がして嬉しかった。
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二十世紀。 小学生時代に読んだ。 二十一世紀。二十歳になって読んだ。 自己の確立が出来ているか少し自身が無い。 ただ、これからも「いたわり」の根を深く太く張り巡らせていけるようになりたい。
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