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大前研一「新・資本論」 の商品レビュー

4.2

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/01/30

サイバー経済・ボーダレス経済・マルチプル経済が必須な新大陸、アービトラージを目的としたプラットフォーム、レーガン・サッチャー・シュレーダーのケインズ否定による失業者の活用、、など20年前の著書ではあるが現代社会が直面する問題の示唆がいっっぱい。

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2020/05/13

何年かに一度、世界の仕組みを理解させてくれる本に出合うことがある。 本書もそのような一冊。 本書が描かれたのは2000年であるが、すでにその当時、ICT革命がもたらした現在の金融と経済社会状況を見通していたわけである。 大前研一が凡百の評論家ではなく、きわめて優れた社会経済の観...

何年かに一度、世界の仕組みを理解させてくれる本に出合うことがある。 本書もそのような一冊。 本書が描かれたのは2000年であるが、すでにその当時、ICT革命がもたらした現在の金融と経済社会状況を見通していたわけである。 大前研一が凡百の評論家ではなく、きわめて優れた社会経済の観察者・分析家であることを示した一冊。

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2019/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2001年の本なんだよなあ。 ファクトベースで考えること、例えば世界中で雇用を増やしているところと減らしているところの政策や要因の違いを観察、記述することで本質的なことがわかってくる。 プラットフォームが、既存の経済的観念を壊し、新しい大陸をもたらす。その通貨はドルかもしれないし、別のものかもしれない。そして、そのプラットフォームを決定するのは、消費者(顧客)である。 今の利権を守るために自由経済にしないのは馬鹿らしいと思いつつ、それで生かせてもらっている部分も多分にあるんだろうなと感じる。 とはいっても、自分が今後生きていくためには、人がお金を余分に払ってもいいと思ってもらえるように、しなくてはいけない。それが稼げる力なのだと感じる。

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2018/10/23

筆者曰く、「見えない大陸が出現した」。この大陸とは、「我々が実感できる実経済」、「グローバル化した経済」、「サイバー経済」、「マルチプル経済(デリバティブに代表されるような金融工学が作り出した経済で、この世界では、1円の自己資本で1000円くらい動かせる)」の4つの経済が作り上げ...

筆者曰く、「見えない大陸が出現した」。この大陸とは、「我々が実感できる実経済」、「グローバル化した経済」、「サイバー経済」、「マルチプル経済(デリバティブに代表されるような金融工学が作り出した経済で、この世界では、1円の自己資本で1000円くらい動かせる)」の4つの経済が作り上げた世界である。この大陸にいつ上陸できるか、どうやったら上陸できるか、上陸したらどうなるかについて、言及(アマゾン、マイクロソフト、オラクル、グーグル等は、すでにこの大陸に上陸し、きわめて巨大な企業(市場価値が半端でなく高い)となった)。内容は面白いが、かなりヘビー級の本で疲れる。

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2016/07/09

特にプラットフォームに興味があり読みました。 ■誰もが使えるプラットフォームで、顧客に新たな価値を提供することが、ネットをベースとした経済世界での成功ポイント。 ■キラーコンテンツがあれば自らプラットフォームを作ればよいし、そうでない場合はすでにあるプラットフォームにいかによ...

特にプラットフォームに興味があり読みました。 ■誰もが使えるプラットフォームで、顧客に新たな価値を提供することが、ネットをベースとした経済世界での成功ポイント。 ■キラーコンテンツがあれば自らプラットフォームを作ればよいし、そうでない場合はすでにあるプラットフォームにいかによじ登るれるかが、生き残りの分かれ目 ■プラットフォーム確立の戦いに参加した時点で1つの共通点を持っている。それは自分たちの事業をそれまでの業界の常識から離れて再定義し、顧客に新たな能力を提供していることである。このことによって、こうしたプラットフォームは旧世界の競合企業に打ち勝ち、裏をかくことができるのである。 ■もしプラットフォームを開発しようと思うのなら、たとえ自社のビジネスプロセス全体を再定義しなければならないとしても、顧客にこれまでは不可能だったことを可能とする仕組みが何かなくてはならないといったことに挑戦しなくてはならない。 中田

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2016/02/02

21世紀の経済活動の場として、20世紀以前に主流であった「実態経済」に加えて「サイバー経済」、「ボーダレス経済」、「マルチプル経済」が大きなウェイトを占める様になり、その3つの領域で価値を創造出来ない組織や個人は世の中の経済活動の潮流から取り残されていくと説いた本です。2001年...

21世紀の経済活動の場として、20世紀以前に主流であった「実態経済」に加えて「サイバー経済」、「ボーダレス経済」、「マルチプル経済」が大きなウェイトを占める様になり、その3つの領域で価値を創造出来ない組織や個人は世の中の経済活動の潮流から取り残されていくと説いた本です。2001年に出版されたとは思えない程、今日の世相を言い当てており、改めて著者の慧眼に驚かされます。少し説明が冗長であり、かつ今では当たり前だと思えることも一部記載してますが、2016年現在の、そしてこれからの経済を理解する上で非常に有益な視点を提供してくれる(気がする)本です。

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2015/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の国際競争力とは何かを考える上で、大前 研一さんの世界視野で語られる主張はとても参考になります。 日本が国際競争力をもつために実施するべきこととして、大前さんのオーガナイズ・スモール思想が前提になっています。 ・道州連邦制 日本の一つ一つの道州を1国家とみなす。その国家はクオリティ国家であるべき↓ ・クオリティ国家 経済規模は小さく、人口が300万人〜1000万人、1人当たりGDPが400万円以上で、世界の繁栄を取り込むのが非常にうまい ▼これから求められる人材 ゴジラ企業をつくれる人=エコシステムをデザインできる人、プラットフォームをつくれる人 ※ゴジラ企業の条件 見えない大陸のもつ特徴を活用できる能力が備わっていることを証明すること。すでに発見されている新大陸の特徴を活用するのは最低限のことであり、自分たちが独占的収穫を上げられる領地を確保し、同時にそれを拡張できる能力を併せもっていると証明できる。 今の時代は、プレイヤーが誰なのかを把握する力よりも、どういった力が、さまざまなプレイヤーを前進さえたり後退させたりするのかを理解することのほうが重要。

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2015/07/15

今の時代ネットがあればなんでもできる、グローバルな時代なのだ、とどこに住んでいても関係ないのだ、と。共産圏に住んでるものとしてはその国のインフラが最低限度整っていることも大事ではないかと思う。いまだにADSLをひっぱっているような国では瞬時の判断ができないのではないかと。というこ...

今の時代ネットがあればなんでもできる、グローバルな時代なのだ、とどこに住んでいても関係ないのだ、と。共産圏に住んでるものとしてはその国のインフラが最低限度整っていることも大事ではないかと思う。いまだにADSLをひっぱっているような国では瞬時の判断ができないのではないかと。ということは最低限度は先進している国の中でのグローバルなのではないかと。まぁアメリカも日本も大差なかろうが。

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2014/10/01

 本書で著者が連発する「新大陸」イコール「見えない大陸」とは何か、「新大陸」出現に焦点を当て、考慮すべき4つの力を書き出す。(P410参照)1、実体経済の空間2、ボーダレス経済の空間3、サイバー経済の空間4、マルチプル経済の空間といった経済力学である。勉強を怠ることで、(P452...

 本書で著者が連発する「新大陸」イコール「見えない大陸」とは何か、「新大陸」出現に焦点を当て、考慮すべき4つの力を書き出す。(P410参照)1、実体経済の空間2、ボーダレス経済の空間3、サイバー経済の空間4、マルチプル経済の空間といった経済力学である。勉強を怠ることで、(P452参照)過去の栄光にすがっている企業は、支援してくれる投資家を瞬時に失ってしまうだろう。あらゆるレベルで自己否定しなければいけない・・・  著者、大前研一とは大学教授ではなく、大手ビジネスコンサルティング出身の世界中を飛び回る講演家という肩書きの様だ。まったくソレらしい本書であった。

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2011/07/31

大前本3冊目。 実は最近ちょっと憧れてる先輩に奨められたのです。 インターネットの普及により資本が国境をいとも簡単に飛び越えるようになる以前の世界を「旧大陸」とし、人々が足を踏み入れている現在を「新大陸」と定義した上で、独自の理論が展開されます。 「新大陸」は、目に見える...

大前本3冊目。 実は最近ちょっと憧れてる先輩に奨められたのです。 インターネットの普及により資本が国境をいとも簡単に飛び越えるようになる以前の世界を「旧大陸」とし、人々が足を踏み入れている現在を「新大陸」と定義した上で、独自の理論が展開されます。 「新大陸」は、目に見える貨幣と商品で成る「実体経済」、一国完結で経済を行うことができなくなった「ボーダレス経済」、消費者が欲しいと思った商品をいつでもどこでも最安の商品を購入することができ、またそれに企業が柔軟に対応することが実現した「サイバー経済」、そして巨額の時価総額の構築が可能となった「マルチプル経済」の4つの空間によって構成されている。 言われてみると、まあ世の中見渡せばそうなってるよな、そらそうだわーと思ってしまうが、現実にこの4つの空間に対応できている企業および国家は少ない。それは、この新大陸を認識していても、何から着手すればいいかわからないくらい膨れ上がった「めんどくさい課題」群により変革に乗り出せない企業・国家がほとんどであるとする。 そして、対応を少し誤ればたちまち崩れてしまうリスクにあふれているともする。現に、氏が新大陸を意識した変革が実行された国で、一定の成功を挙げた国としてアイルランドとシンガポール(共に、外資を上手く取り込んで劇的な成長を遂げた国)を挙げているが、この2国は2008年の金融危機で大打撃を受けることとなる。 (ちなみに本書の出版年は2001年。) こんな新大陸において、選択の権利は国家から個人へ移り、個人はもはや「自分が思う通りに過ごせる場所」に簡単に住めるようになっている。そこで国家はどんどん規制緩和し、かつ分権化して小規模なコミュニティ群に分解されるべきであるし、また個人はこの急速に可変する新大陸をきちんと見極める努力、つまり国家や旧態依然の理論枠という「規制」をとっぱらって、新大陸を観察し分析すべきであるとする。 と、460ページに渡って、氏独特のまくしたてるような論調でガツガツ述べられているが、そんな新大陸は「あえて」無視し、世界をぐっと狭めてそこに幸福を見出す人生も否定されるものではないはずだ。それはまあ極端な話だけど、要するに、氏の述べている「新大陸への対応」も、万人の最適解とは言い切れないだろう。マルチプル経済やサイバー経済なんて知りませーんなイチローは、少なくとも、彼自身の中での至上の幸福を何度も味わっており、それによってまたハードルを上げ、それをまた追い求めている。上記のように世界はもはや変化が激しすぎて最適解なんてないのだから、自分で作っていくしかない。氏が言いたいことも、結局はそういうことじゃないのかな。 レビューではなくなってしまいました。 読みながら、いろんなことを考えさせられた本でした。

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