続 子どもへのまなざし の商品レビュー
佐々木先生の本を3冊読んできて、少し育児に対する心構えみたいなものが芽生えてきたかな、と思う。親にとって、子育ては戸惑うことばかりだと思うけど、ちょっと心構えしておくことで余裕が生まれたらいいな。自分のこどもが障害を持って産まれてきたときのことも含めて。こどもを幸せにしてやること...
佐々木先生の本を3冊読んできて、少し育児に対する心構えみたいなものが芽生えてきたかな、と思う。親にとって、子育ては戸惑うことばかりだと思うけど、ちょっと心構えしておくことで余裕が生まれたらいいな。自分のこどもが障害を持って産まれてきたときのことも含めて。こどもを幸せにしてやることが自分の幸せ。いつもそのことを頭の隅に置いておきたい。孤独がいちばんいけない、色々な人との関わりの中で過ごすことが生きることなのだという指摘は本当にその通りで、これも忘れたくないこと。本当はみんな身体でわかってるんだと思います。
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育児がうまくいかない。 すぐイライラして怒鳴り散らしてしまう。 怒りで身体中の血が煮え立ち、そのたぎったものをどこにぶつけたらいいかわからない。 ストレスに次ぐストレス。 半年以上トイレトレーニングをしても未だにウンチはうまくいかないし、人が嫌がることをわざとやるし、減らず口を...
育児がうまくいかない。 すぐイライラして怒鳴り散らしてしまう。 怒りで身体中の血が煮え立ち、そのたぎったものをどこにぶつけたらいいかわからない。 ストレスに次ぐストレス。 半年以上トイレトレーニングをしても未だにウンチはうまくいかないし、人が嫌がることをわざとやるし、減らず口を叩くくせに気持ちをうまく言えなくて大泣きする。 こんな子、いらない。 でも......。私が悪いのかもしれない、どこかに障害があるのかもしれない。 わからないよ、助けてほしい。 そこで目に留まったのが、「第四章 障害を持つ子ども」。 もしかして、を考えて読んだ。 すると、こう言われたのだ。 「一番大切なことは、この子達に深い理解を示してあげるということだ」(362頁) 私はちゃんとできているだろうか。 悪い親だから、この子の未来を潰してしまっているんじゃないだろうか。 「欠点や短所ばかりを注意され続けることによって、子どもは自分自身を信じられなくなってしまいます。」 「子どもというのは、私のこと、僕のことを大好きだと言ってくれる人に、どれだけめぐまれるかということが、その子がどれくらい自信と誇りを持って、生きていくことができるかを決めることになるんだと思います」(134頁) 「「あなたには、こういうすてきなところがある」と本人に伝えてあげること」 「こういうことを十分しないうちは、子供の欠点や弱点を指摘しても通じない」(182頁) もっと甘えさせてあげよう。 もうおしまい、と勝手に切り上げないで。 すると、本当に、子供は「もうおんぶ降りる」と言ってくるではないか。 それでもやはり毎朝、毎晩、抱っこ抱っこと大騒ぎしているけれど、やってあげるとそれはそれは満足そうにしているのだ。 本書に書かれた内容に、一から十まで全てが正しいとは思えない(一箇所同意しかねる部分があった)。 でも、通して子どもへの愛と、親、とりわけ母親に対する愛情が深く感じられた。 今日よりも明日、それが希望になるし、子供は望んだことを満たしてあげればちゃんと自立できる。 この二つの言葉が本当に助けになった。 下手な育児をしているのはわかっているし、点をつけるなら35/100点くらいの母親だ。 だから子どもに話した。 ママも、〇〇ちゃんも頑張らなくちゃいけないところがいっぱいある。 でも、二人で一緒に頑張っていこう。大好きだよ。 小さな指が私の指を掴んだ。 指切りね、この約束を守っていきたい。
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『子どもへのまなざし』の続編。読者からの質問等にていねいに答え、親、保母の役割、障害を持つ子どもたちの育て方、愛し方を優しく導く良書。ここで筆者から鋭く指定される現代社会の課題は、初版から15年以上経った今さらに悪化しているように思う。人がお互いを支え合う地域社会・コミュニティの...
『子どもへのまなざし』の続編。読者からの質問等にていねいに答え、親、保母の役割、障害を持つ子どもたちの育て方、愛し方を優しく導く良書。ここで筆者から鋭く指定される現代社会の課題は、初版から15年以上経った今さらに悪化しているように思う。人がお互いを支え合う地域社会・コミュニティの復興、あるいはそれに代わる何かを作り上げるにはどうすれば良いのか、現代に生きる一人一人が真剣に考えるべき課題だ。
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前作と重なる感じもしたのでかなりの流し読みでしたが、なんとなく読了。とはいえ障害のある子どものお話など、新要素もあり。 前作と、エッセンスは変わらず。でも前作を読んで、「そうは言っても難しいです!」「こんなふうに育てちゃったけどもう手遅れなの?」と思った読者からのお手紙に答える形...
前作と重なる感じもしたのでかなりの流し読みでしたが、なんとなく読了。とはいえ障害のある子どものお話など、新要素もあり。 前作と、エッセンスは変わらず。でも前作を読んで、「そうは言っても難しいです!」「こんなふうに育てちゃったけどもう手遅れなの?」と思った読者からのお手紙に答える形で書かれているので、こちらの気持ちに寄り添ってくれてる感はあり、読む価値あり。 メモ。 ありのままを受け入れる。言い聞かせてできるのを待つ。これだけだ。
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自分の使命は、尊くて、しかも困難なものであることを認識させてくれる1冊。 そして、これから、どんどん、もっと困難なものになっていくことすら予想させてくれる。 それでも、その道を志すのなら、やっぱり目をそむけてはいけないのだと思います。 そして、誇りをもって。 最近、「幸せ」につ...
自分の使命は、尊くて、しかも困難なものであることを認識させてくれる1冊。 そして、これから、どんどん、もっと困難なものになっていくことすら予想させてくれる。 それでも、その道を志すのなら、やっぱり目をそむけてはいけないのだと思います。 そして、誇りをもって。 最近、「幸せ」についてよく考えています。 物質的な幸せと、精神的な幸せについて。 若い頃だったら、けっこう気にしてなかったというか、避けてきた考え方なのに、なんか最近は、そういう考え方に頷く自分がいます。 物質的な幸せは、精神的な幸せとつながっていないなぁ。つながっていないというよりも、反比例しているのかも。 でも、今の物質的な豊かさを手放せるかと聞かれると、それは無理だという……。 この本は、あきらかにわたしの子どもへの接し方を変化させるだけの力をもった本でした。 それは、表面的なところでは、見えない変化なのかもしれませんが。 わたしたちの前にあるのは、希望でしょうか?絶望でしょうか? それでも、何があっても、1歩1歩、子どもたちと歩いていかなければなりません。
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2014年3月4日読了。育児本のバイブル(大げさ?)の前作に寄せられた質問への回答と、精神科を専門とする著者のダウン症・自閉症などに関する知見を解説する本。前作同様、穏やかでやさしく諭すような口調にほっとさせられる。前作での「子供をとにかく受け入れ、その欲求をかなえてあげなさい」...
2014年3月4日読了。育児本のバイブル(大げさ?)の前作に寄せられた質問への回答と、精神科を専門とする著者のダウン症・自閉症などに関する知見を解説する本。前作同様、穏やかでやさしく諭すような口調にほっとさせられる。前作での「子供をとにかく受け入れ、その欲求をかなえてあげなさい」というメッセージには私でも「本当にそれでいいんかいな?またそれができない親はどうしたらいいんかいな?」という疑問はやはり多くの親が共通して抱いた疑問だったのか。「頭がいいから・運動がよくできるから」子供を愛し受け入れる、という親の態度は、親の反応を伺わなくては自ら行動できない子ども・障害を持った他の子を見下すような子どもを生みかねない、というのは確かにそうかもしれない・・・。「君は君でいいんだよ」というお題目はお題目にとどめるのではなく、親が本気で実践すべきものなのか、肝に銘じよう。後半のダウン症・自閉症のくだりは、「子どもの障害が完治した夢を見て目覚める」親のエピソードなどを読むと、とてもつらい気持ちになる。それでも、喜びにあふれて「子どもを幸せにする」ことに全力を尽くせるのだろうか。さらに続巻も読んでみたい。
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続編は、読者の質問に答える形であり、1と並行して読んでも面白い。だって、「子どもの望むとおりにできるだけしろ」と言われても、「我儘になるんじゃないか」と普通は思うよね。でも、希望を聞いてもらった子が、他の人の希望も聞けるようになる、というのはそうだな、と思う。気持ちを受け入れても...
続編は、読者の質問に答える形であり、1と並行して読んでも面白い。だって、「子どもの望むとおりにできるだけしろ」と言われても、「我儘になるんじゃないか」と普通は思うよね。でも、希望を聞いてもらった子が、他の人の希望も聞けるようになる、というのはそうだな、と思う。気持ちを受け入れてもらった子が、その人のいう事なら聞こう、と思えるんだもんな。それは大人だっておんなじだよな。義父が、小学生になってもおっぱいを飲んでいたが、大人になって戦争中、戦争反対を唱え続けた人だったらしい。あの時代、自分の信念を貫き通すことなんて、なかなかできることではないが、存分に子どもの頃認めてもらったから、自分に自信をもって行動できるようになった良い例だと思う、と書いてあった。取りようによれば、頑固。そういう生き方をしてほしいかどうかはまた別か?それとも、そういう人が幸せか?つい、子どものころ我慢させて、大人になっても何がしたいかわからない、受け身的、そんな大人が自分を含めて多いようだが・・・。それはいい事とは思われていないが。今の日本では、「個性を大事に」「自分らしく」とかいいつつ、そんなのがんがんやったらブーブー言われると思う。だから中途半端にそういう事が求められているのが今の現状なんだとおもうけどね。
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子どもへのまなざし続編です。 育児について様々な具体的な質問に答えてあります。 子どもの感情を 大人に例えて指摘されると納得させられます。 子どもだからとついつい上から物を言っている自分に反省します。 子どもの内面がしっかり書かれている優れた本です。 それから身近にいる障害を持つ...
子どもへのまなざし続編です。 育児について様々な具体的な質問に答えてあります。 子どもの感情を 大人に例えて指摘されると納得させられます。 子どもだからとついつい上から物を言っている自分に反省します。 子どもの内面がしっかり書かれている優れた本です。 それから身近にいる障害を持つ子どもたちのことを知るのにも勉強になる本です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Q&A形式になっているため、現在子育て中の母親にとっては読みやすく、わかりやすい。 佐々木氏は、自分より子供を優先するという古くから当たり前だったことが揺らいでいる現在について繰り返し警鐘を鳴らしています。佐々木氏の著書を読むと、子供を育てるというのはまず自分の生き方を見直すことだと思わされます。
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幸運なことに、佐々木正美先生の講演に一度だけ参加したことがありますが、内容はこの書とほぼ同じでした。
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