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半七捕物帳 新装版(一) の商品レビュー

4.2

42件のお客様レビュー

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2011/06/26

あまりにもたくさんいろんな分野の本を読み過ぎて、 自分が読んだことも忘れていた本。 なんで読んだかもすっかり忘れていて ふとしたことで思い出して、また購入してみた。 ドラマのすいかで市川実日子が教授に何かお勧めの本って 聞いて、教授が出してきたのがこの本なのだった。 興味を持っ...

あまりにもたくさんいろんな分野の本を読み過ぎて、 自分が読んだことも忘れていた本。 なんで読んだかもすっかり忘れていて ふとしたことで思い出して、また購入してみた。 ドラマのすいかで市川実日子が教授に何かお勧めの本って 聞いて、教授が出してきたのがこの本なのだった。 興味を持って図書館で借りてみて 一度全巻読んだのでうろ覚えで覚えているけど 読み始めると面白くてやめられない。 でも短編なので1話終わればページを閉じれるのが良い。 捕物帳シリーズは御宿かわせみを全巻持っているけど、 岡本綺堂こそが捕物帳の元祖なのだった。 おもしろくないわけがないのだ。 江戸話が好きな人なら絶対面白いはずの本である。 江戸にどっぷりつかった話でなく明治になってから 岡っ引きだった半七の話を新聞記者のわたしが聞きに来る という昔語りの手法をとっているのがまた面白いと思う。

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2011/07/15

江戸時代から明治、大正、昭和と書くと、何か全く違う時代のような感じがしますが、時間は不連続に区切られているわけでもなく、いきなり別の世界が始まるわけでもなく、でも確実に変わっていくのだということを、この本を読んで実感されられます。多分まだ明治であるのでしょう、江戸時代を色濃く残し...

江戸時代から明治、大正、昭和と書くと、何か全く違う時代のような感じがしますが、時間は不連続に区切られているわけでもなく、いきなり別の世界が始まるわけでもなく、でも確実に変わっていくのだということを、この本を読んで実感されられます。多分まだ明治であるのでしょう、江戸時代を色濃く残した町の様子も描かれ、そこに「わたし」が岡っ引き上がりの半七老人に、現役のころの話を聞くという構成です。現役のころとは当然江戸末期とはいえ江戸時代。この、昨日から明日へ続いているの日々の中にも、全く違う時代が重なり合っていくという奇妙な感覚。捕物帳という時代探偵小説のミステリアスな部分を取り除いても十分不思議な感じでとても興味深いです。電気も通り電車も走る街中に残された江戸屋敷の一角は非常に薄暗く、雨のなかにたたずんでいる描写があるのですが、非常にリアルな浮き上がり方でぞくぞくします。そもそも、著者は明治生まれで、この作品は大正時代に著された筋金入りの時代小説。まだ古びる様子もなくかえって新鮮に読めてしまうのがすばらしい。何も風景だけではなく、その時代のものの考えや感覚・感性が反映されていて厚みを感じます。すばらしい!

Posted byブクログ

2010/06/03

捕物帳の最高峰と評価される作品。 江戸の庶民生活がいきいきと描写されています。 物語は一話完結方式で読みやすく、時代小説に馴染みのない人でも入りやすいでしょう。 明治時代を背景に老人となった半七の語りで物語が進められます。最後は半七老人が直接的な言葉で明快に種明かしをしてくれ...

捕物帳の最高峰と評価される作品。 江戸の庶民生活がいきいきと描写されています。 物語は一話完結方式で読みやすく、時代小説に馴染みのない人でも入りやすいでしょう。 明治時代を背景に老人となった半七の語りで物語が進められます。最後は半七老人が直接的な言葉で明快に種明かしをしてくれるので読後感がすっきり。

Posted byブクログ

2010/06/01

時代推理小説、というのがいかほどのものなのか、精通している人をついぞ見たことがないのは、ジャンルの幅が限られているせいなのか、それともあまり顧みられないためなのか、はたまた私の知見が狭いからなのか。 どれだろうとこの際構わないであろう。 少なくとも、私はあまり知らないジャンルであ...

時代推理小説、というのがいかほどのものなのか、精通している人をついぞ見たことがないのは、ジャンルの幅が限られているせいなのか、それともあまり顧みられないためなのか、はたまた私の知見が狭いからなのか。 どれだろうとこの際構わないであろう。 少なくとも、私はあまり知らないジャンルであることは確かである。 時代推理小説は、この方都筑道夫しか読んだことがない。 しかも、読んだと言ってもつまみ食い程度。内容も殆ど覚えていない。思い出せるのは、地面に砂絵を書くセンセーくらいである。 こんな調子であったから、腰をいれて時代物を読もうと思ったのであった。 そのはじめが本書である。 時代推理小説の嚆矢である「半七捕物帳」であるが、古臭さを不思議と感じさせない。大正・昭和をまたにかけて書かれたものとは思えない。 トリックは特筆すべきものはない(トリック自体があるかないか、という感じではあるが)のだが、読み心地が良い。成程、筋は押さえているし、キチンと落とすところは落としている感じはする。 本格に疲れたら、本書は最適の清涼剤であること請け合いである。

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2010/04/18

ミステリ未満、冒険以上。肩の力を抜いて気楽に読める捕物帳。江戸時代に岡っ引きだった半七老人の懐古譚という形で物語られていきます。岡っ引き半七親分の慧眼と、江戸の情緒、軽快な語り口が魅力な珠玉の14篇。

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2010/01/12

探偵小説の元祖。新聞記者である「私」が、かつて岡っ引きであった半七老人に、江戸期の様々な事件の話を聞く、といった形の時代小説短編集。 あっと驚くような謎解きこそないが、闊達に描写された江戸庶民の暮らしの中に、自然と引き込まれていき、読みやすい。 後の時代小説家たちにも、大きな影響...

探偵小説の元祖。新聞記者である「私」が、かつて岡っ引きであった半七老人に、江戸期の様々な事件の話を聞く、といった形の時代小説短編集。 あっと驚くような謎解きこそないが、闊達に描写された江戸庶民の暮らしの中に、自然と引き込まれていき、読みやすい。 後の時代小説家たちにも、大きな影響を与えた作品だけに、一度は読んでみたい。

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2009/10/08

おもしろかった!! 元祖というから、よっぽど難しいのかと思いましたが、現代の言葉で書かれているし、読みやすかったです。 読み始めて、あっという間に半七に引き込まれました。 2を読むのが楽しみです。

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2009/10/04

昭和初期執筆の作品とは思えない作品です。 単に岡っ引きが犯罪者を取り締まるものではなく、若者(作者)が引退した老人(半七)との会話を綴った形式となっている。 ストーリーテラーは従って半七でありそこがまた味を出しているところになっている。 鬼平犯科帳とは違ったとりもので時代...

昭和初期執筆の作品とは思えない作品です。 単に岡っ引きが犯罪者を取り締まるものではなく、若者(作者)が引退した老人(半七)との会話を綴った形式となっている。 ストーリーテラーは従って半七でありそこがまた味を出しているところになっている。 鬼平犯科帳とは違ったとりもので時代小説が好きなら一度は読んでみて欲しい作品です。

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2009/10/07

 尖がったトリックなんてものは無いんですが、凄くいいのは何故? 回想形式の効果なのかしら? 読んでいると、ゆったりとした時代の時間が流れてくる感じ。『なめくじ長屋捕り物帳』シリーズの都筑道夫さんが解説かいてます。

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2009/10/07

面白いです。 ただミステリとしては微妙。ミステリとして確立する以前のモノなので時代物として読んだほうが楽しい。

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