帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 の商品レビュー
よしもとばななの文章に手触りが似てるなー、というのが読んでいての印象でした。 ひっそりとして、ひなたと夕ご飯の匂いがして、寂しさもあたたかさもそのまんまそっと横たわっているようで。 日記の形となっていますが、高山さんの過去と今、夢でみた世界、心の風景が自由に穏やかに行き来してい...
よしもとばななの文章に手触りが似てるなー、というのが読んでいての印象でした。 ひっそりとして、ひなたと夕ご飯の匂いがして、寂しさもあたたかさもそのまんまそっと横たわっているようで。 日記の形となっていますが、高山さんの過去と今、夢でみた世界、心の風景が自由に穏やかに行き来している様はなま温かいプールの中にざぶんとそのまま潜って、水面越しにキラキラ光る太陽を見上げているような、読後に味わったのはそんな不思議な感覚でした。 生きること、食べること、人と人が共に歩んでいくこと、愛すること。全てが繋がってるんだなあと思い起こさせる、あたたかな手触りを伝える一冊。
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テレビでみた高山さんに(料理しながら、塩を振るのを忘れたりしてた)興味を持って読んでみた。 夢の話、映画の話、現実の話、どれも一センチくらい宙に浮いているような雰囲気だった。
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テレビで見る高山さんはふわっとしていてとても優しそう。 使い込んだ道具を使い素材を生かした丁寧な料理。 地に足をつけて自分をしっかり持っているそんなイメージを持っていた。 ところがこの本を読んでイメージとのギャップに驚く。 タバコを吸う彼女、泥酔する彼女、都会で背伸びして生きる...
テレビで見る高山さんはふわっとしていてとても優しそう。 使い込んだ道具を使い素材を生かした丁寧な料理。 地に足をつけて自分をしっかり持っているそんなイメージを持っていた。 ところがこの本を読んでイメージとのギャップに驚く。 タバコを吸う彼女、泥酔する彼女、都会で背伸びして生きる彼女。 そして文章には淋しさがどことなく漂う。 この本が出版されたのがもう10年以上前だからかな。 今の彼女のHPの文章を読んでも淋しさを感じ取ることはない。 これが大人になるってことなのか。 私は彼女とは逆に就職と同時に地方へ行ったが、淋しさとともに自分の居場所を必死に探している時期があった。 もうあれから20年近くたって、あの頃のような心もとない気持ちを感じることも無くなってしまった。 この本を読んでいると若かりし頃のひりひりした気分を思い出して、辛くなるような懐かしいような・・・。 それにしても高山さんは料理人でありながらこれほどまでの文才があるとは。 今までとは違った目線も加わって彼女の料理を見ることになりそう。
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130507*読了 ずっと読みたかった、そして、初めて読んだ高山なおみさんの著作。 予想していたよりも、パキパキしている人な気がしました。姉御肌というか。 作る料理もありふれていそうで、なかなか作らないようなものだったり。 ただ、見た目にこだわった料理というよりは、生きていくため...
130507*読了 ずっと読みたかった、そして、初めて読んだ高山なおみさんの著作。 予想していたよりも、パキパキしている人な気がしました。姉御肌というか。 作る料理もありふれていそうで、なかなか作らないようなものだったり。 ただ、見た目にこだわった料理というよりは、生きていくための、毎日を過ごす中で必要な料理という感じ。 見せかけだけではない、料理と人への愛情。
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61 私の体の中には種のようなものがあって、自分ひとりの力では芽を出すことができないでいるけれど、本を読んだり映画を見たり、音楽を聞いたりして感動すると小さな芽が出てくる。 それがたび重なって少しずつ成長してゆき、茎も太くなり、しまいには堂々とした太い木になってくれればいいなと思...
61 私の体の中には種のようなものがあって、自分ひとりの力では芽を出すことができないでいるけれど、本を読んだり映画を見たり、音楽を聞いたりして感動すると小さな芽が出てくる。 それがたび重なって少しずつ成長してゆき、茎も太くなり、しまいには堂々とした太い木になってくれればいいなと思う。 今なら私はちゃんとわかる。 誰が何と言っても、自分にはかけがいのないものなのだからそれでいい。自分だけにしかわからない特別なことを、ひとつひとつ味わってゆけば、それで充分なのだと、今は強く思える。
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以前、仕事の関係で東京の吉祥寺に住んでいたことがあり、『KuuKuu』は、とっておきのお気に入りのお店でした。 時期を同じくして高山さんもこちらで働いてらっしゃるのですが、当時は、わたしは高山さんのことを存じ上げておりませんでした。 そのあと、何冊かレシピ本やエッセイを読むよう...
以前、仕事の関係で東京の吉祥寺に住んでいたことがあり、『KuuKuu』は、とっておきのお気に入りのお店でした。 時期を同じくして高山さんもこちらで働いてらっしゃるのですが、当時は、わたしは高山さんのことを存じ上げておりませんでした。 そのあと、何冊かレシピ本やエッセイを読むようになって、高山さんのお人柄に触れていきました。 「いつも明るく、ふくふくと笑って、おいしいお料理を作ってくれる人」、そんな印象だったのですが、この初期のエッセイを読んで、当たり前だけど、高山さんにも、”こういう時代”があったのだと、なんだかほっとしました。 タイトルが好き。 巻末にレシピがのっていますが、この写真の雰囲気が好きです。 粒子が荒くて、暗くて、こじゃれていない雰囲気。 本文の雰囲気が出ていると思います。
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風邪をひいて熱にうなされながら、まだ眠りたくない、本読みたい・・と思うとよく取り出すのがこの本。今よりまだ若い高山さんの、ほんの少し尖った感覚にふれると何故か安心する。
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毎日ごはんを食べる。 人前に出せるようなきれいなごはんばかりじゃない。晴れでも雨でも曇っていても。1人で2人で大勢で。笑ったり泣いたり悔しかったり退屈だったり。 それでも毎日食べるのさ。
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題名にひかれて買った本。久々に読み返す。 日記形式が読みやすい。本から、生まれたレシピもあって気分がもりあがる。高山なおみの文章って、小説家みたいだと思う。 料理家だけど。。。
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オッサンとしては料理本としてもエッセイとしてもピンとこなかった。やはり料理エッセイといえば東海林さだおであろうと、遠い目をする37歳。
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