サグラダ・ファミリア 聖家族 の商品レビュー
ある意味理想の家族が…
ある意味理想の家族が描かれる。それは、タイトル通り「聖家族」だ。そして、そこに行き着くまでに自らの精神、肉体をボロボロにしあう激情の恋愛がある。読みやすいので中山可穂初心者にはおすすめ。
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女性同士の愛を描いた…
女性同士の愛を描いた悲しい物語。もっと感情的な文体かと思っていたら、冷静に現実を見据えた文体で入り込みやすかった。主人公が再生していく姿がすがすがしく、前向きに読めた。
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中山可穂の本は本当に…
中山可穂の本は本当に読み進みやすいと思う。同性愛という一般的ではないセクシュアリティが主軸になっているというのに、それを経験したことのない私にも至って自然に読めるのだから。とは言え、初期作品ということで、粗さが目立つのも事実。その粗さのせいで、せっかく面白いと感じ始めてもどこか白...
中山可穂の本は本当に読み進みやすいと思う。同性愛という一般的ではないセクシュアリティが主軸になっているというのに、それを経験したことのない私にも至って自然に読めるのだから。とは言え、初期作品ということで、粗さが目立つのも事実。その粗さのせいで、せっかく面白いと感じ始めてもどこか白けてしまって、作品の総評としては手を広げて面白かったと言えるものではなかった。
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孤独なピアニストの響子が、かつての恋人透子に再会する。透子はシングルマザーになっており、桐人という男の子がいた。子供が元から嫌いなうえ、桐人に愛情を持っていかれているような気がしている響子は透子を愛し続けているが、ある日透子を事故で失ってしまう。そんな時、行方不明になっている桐人...
孤独なピアニストの響子が、かつての恋人透子に再会する。透子はシングルマザーになっており、桐人という男の子がいた。子供が元から嫌いなうえ、桐人に愛情を持っていかれているような気がしている響子は透子を愛し続けているが、ある日透子を事故で失ってしまう。そんな時、行方不明になっている桐人の父親の友人で、彼の恋人であったゲイで美容師の照ちゃんと出会う。桐人は透子の親戚中をたらい回しにされ、響子は子供は嫌いだが、透子が事故にあった時に桐人のことを頼んできたこともあり、桐人を放っておけない。透子を亡くした喪失感からいっときは抜け殻のようになるが、照ちゃんの優しさや、梅ばあからパワーをもらい、透子の死後に関係をもった花嫁、カノンの助言もあり、照ちゃんと偽装結婚をして、桐人を引き取ることにする。 レズの話だから、ドロドロしていやらしい描写なのかと思ったけど、同性愛者だからこその葛藤や、誰にも負けない愛情、不器用さなど…細やかに描写されていて引き込まれた。大切な人を亡くしても這い上がってくる響子や、強く生きる梅ばあ、小さいからこそ手に負えなくて、まっすぐな桐人、そしてどこまでも愛情の深い照ちゃん。みんながみんな、輝いてみえた。
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ガリことピアニストの響子が生涯でただ一人強く無条件に愛した相手、透子。その彼女の口ぐせは「ガリの子供を産みたいな」だった。響子の前から姿を消した透子が再び現われたとき、彼女は未婚の母となり、その腕には桐人という赤ん坊が抱かれていた。幸せそうな透子に対し、響子は恋人の子供の存在を受...
ガリことピアニストの響子が生涯でただ一人強く無条件に愛した相手、透子。その彼女の口ぐせは「ガリの子供を産みたいな」だった。響子の前から姿を消した透子が再び現われたとき、彼女は未婚の母となり、その腕には桐人という赤ん坊が抱かれていた。幸せそうな透子に対し、響子は恋人の子供の存在を受け入れられず当惑する。 レズビアンで女によくもてるという設定は「猫背の王子」と同じだが、こちらの方が主人公のキャラクターにイヤミがなく、受け入れやすかった。しかしまとめ方には絵空事的な感じが否めない。レズビアンを扱った小説を読むたび、展開や結論が限られてしまうテーマだという気がするんだけど、どうなんだろ。
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ゲイの父親にビアンの母。そして、それぞれが愛した相手の間に生まれた子ども。あぁ、こんな家族、いいですね。中山さんの小説にはセクシャルマイノリティの人びとがたくさん登場して、誰もが自然と受け入れられているので、読んでいると偏見とかもうないのかな、なんて思う時があります。また、猫もよく出てきますねー。かわいいですね。猫より犬‼ 揺らぐはずがないと思っていたこの気持ちもだんだん変わって…今はネコが飼いたいなぁ。わがままなネコを甘やかしたい。猫好き精神的に…なんでもないです。
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中山可穂の作品で一番好きかもしれない。 穏やかな気持ちになった。 ゲイとレズビアンの夫婦っていいなあと思った。機能的というか。 子を育てるって目的がはっきりしてるから、収まりがいい。 本当に性なんて多様で、他人が口を挟むのはナンセンスだ。
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家族になるまでの話。 レズビアンのピアニスト・響子と その元恋人・透子、その子ども桐人、父親の元恋人でゲイの照光で変な形の家庭を作ろうとする。 それぞれが性に奔放で、色々な人からの様々な愛を享受している印象。 最後まで読むとタイトルの「サグラダ・ファミリア」の意味が分かる気...
家族になるまでの話。 レズビアンのピアニスト・響子と その元恋人・透子、その子ども桐人、父親の元恋人でゲイの照光で変な形の家庭を作ろうとする。 それぞれが性に奔放で、色々な人からの様々な愛を享受している印象。 最後まで読むとタイトルの「サグラダ・ファミリア」の意味が分かる気がする。 多様で有機的な部品を持って作り続けられている所とか。
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今まで読んだ中山さんの本の中では一番穏やか?なかんじのような。 性愛の描写が少ない…、愛ゆえの憎しみがないから?読むのにそこまで気力を使わなかった。 シングルマザーを批判するわけではないけど、ひとり親の場合自分が死んだら子どもが一人になっちゃうんだよね。それを考えると不安。
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著者の他の本に比べ、甘くて優しい・・・かもしれないけれど、大好きです。 気高く上品な感じがするのはなぜだろう。 登場する音楽を聴いてみたくなります。
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