片想い の商品レビュー
性同一性障害をからめたミステリー。 デリケートな題材だから、結末もそういう感じ。 これが最善だったんだろうなあ。
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美月の息子と旦那さんに関してはそれで終わり…?って感じ。面白い部分と腑に落ちない部分があって、そんなに好きじゃない作品。
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人は人。 そうして認めることが当たり前の社会であれば、こんなに苦しむことはなかったのかもしれない。 しかし、人には捨てられないもの、なかなか変えられないものがあるのだ。 そういう認識が社会にあることは間違っていないだろう。 自分らしく生きること。 そうしたいのに、叶わない人。 ...
人は人。 そうして認めることが当たり前の社会であれば、こんなに苦しむことはなかったのかもしれない。 しかし、人には捨てられないもの、なかなか変えられないものがあるのだ。 そういう認識が社会にあることは間違っていないだろう。 自分らしく生きること。 そうしたいのに、叶わない人。 周りに適応して自分をごまかす人。 メビウスの輪(帯)という表現が至るところに出てくる。 人の性は、男性でも時に女性的に傾くこともある。 だが、しかしそれは根底に男性であるという意識があるから、いつもは男性として 違うことなく生きているのだろう。 人は時に弱気になり、強気にもなるように流動的だったりするのだ。 その人の全体が変わってしまうほどのことはないにしても。 メビウスの輪は有限だ。 一周して帰ってくればもとの虚像になっていようとも。 輪は輪の中でしか輪として存在できないことは変わらない。 人の命が消えてしまえば、男性や女性の問題から解放されることも それに似ているのかもしれない。 久しぶりに著者の作品を読んだが相変わらず、この人の文章は精緻だ。 読んでいて、テンションがいつも同じになる。 ちょっと暗い話で気乗りがしないけれど、気づくと全部読んでいるのだ。 重松清の文章と少し似ている気がする。 妙にリアルなところが似ているのかもしれない。
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東野圭吾作品では珍しい暖かい作品です。 単なるラブストーリーではなく、性同一障害の問題を抱え物語は展開していきます。 実際、当事者でしか理解できないことかもしれないが、この物語に出てくる本人達は、自分なりに現実を受け止め、しっかりきちんと生きている。だから、人物に入り込めるのかも...
東野圭吾作品では珍しい暖かい作品です。 単なるラブストーリーではなく、性同一障害の問題を抱え物語は展開していきます。 実際、当事者でしか理解できないことかもしれないが、この物語に出てくる本人達は、自分なりに現実を受け止め、しっかりきちんと生きている。だから、人物に入り込めるのかもしれない。
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大学時代のアメフト部のメンバーとの定例の飲み会の後、哲郎は10年ぶりに会った元マネージャーの美月にある秘密を告白される。最初は、タイトルを想像しながら読んでいく中、ぐいぐいと引き込まれた。「性同一性障害」を題材にされてる難しいテーマに切なさを感じながら、今回も考えさせられた。表だ...
大学時代のアメフト部のメンバーとの定例の飲み会の後、哲郎は10年ぶりに会った元マネージャーの美月にある秘密を告白される。最初は、タイトルを想像しながら読んでいく中、ぐいぐいと引き込まれた。「性同一性障害」を題材にされてる難しいテーマに切なさを感じながら、今回も考えさせられた。表だと思って進んでいったらいつも間にか裏に繋がってるメビウスの帯。普通の人間でも完全な男はいないし、女はいない。さまざまな言葉が読了後も残ってる。
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性同一性障害の人々を中心とした、深い話です。そしていつも通り、ラストは切ない。男とか女とかの明確な線引きって、なんなんやろなぁ。それは本当に必要なのかなぁ。
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タイトルから『秘密』と同様の期待をもって読んだ記憶が。あれ程の評価が出来ないのは、出来る感情移入に限度があるから?
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前回読んだのが数年前なので詳細は忘れていたけど、大筋は覚えていました。 私はこれまで性同一性障害の人と関わりを持ったことが無い。 私は今現在大学の寮に住んでいて、去年、性同一性障害の女の子(心は男の子)と同じ部屋に住むことになるかもしれないけど良いか、と大学側から聞かれたことが...
前回読んだのが数年前なので詳細は忘れていたけど、大筋は覚えていました。 私はこれまで性同一性障害の人と関わりを持ったことが無い。 私は今現在大学の寮に住んでいて、去年、性同一性障害の女の子(心は男の子)と同じ部屋に住むことになるかもしれないけど良いか、と大学側から聞かれたことがあった。 私は即座に嫌だと答えた。 それはやっぱり差別感情なのかな。 その子がどんな子なのか全く知らなかったけど、一緒に住むことがとても怖くて、何で怖いのか分からないけど、でもそれはきっと自分や他の“普通”の女の子と違うからだと思う。 彼女とどう接して良いかとか、そういう基本的なことも全く分からなかった。 大学は来年から彼女のようなセクシャル・マイノリティ専用の寮を作ると言っていたから、そういうことについてはやっぱりアメリカは進んでいるなと思った。 改めて、自分のそういう人たちへの知識の無さを思い知らされた。 普通の人として接するべきか、それとも精神的な性別で接するべきなのか。それとも、“性同一性障害者”として接するべきなのか。 この本を読んで、皆を性別なんて関係なく、ただ一人の人間として接することが出来ればそれが良いとは思ったけど、でもそれってきっと正解じゃない。 難しい問題だよね。 そもそも何が原因で起こるんだろう。 様々な人にとって、もっと住みやすい社会になってくれれば良いな、と思います。 作中に出てくる「サンタのおばさん」、絵本で出版されてるけど、内容少し違うよね? サンタのおばさんは、クリスマス当日に生理になんてならなかったように覚えてるけど…。
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やばい…止まらなかった。 すごいものを読んでしまいました。 恋愛小説じゃないです。 そんなものではないです。 とてもとても哀しい物語でした。 謎が解けていくほどハマりました。 途中,思いもしない展開に何度もやられました。 ジェンダーについては本当に考えさせられ...
やばい…止まらなかった。 すごいものを読んでしまいました。 恋愛小説じゃないです。 そんなものではないです。 とてもとても哀しい物語でした。 謎が解けていくほどハマりました。 途中,思いもしない展開に何度もやられました。 ジェンダーについては本当に考えさせられました。 血液型で区別されることはほとんどないのに, 男女で区別されることはあまりにも多すぎる。 それは身体的なことが関わっているからだけれど, 精神的なことに関してどうなんだろう。 そして,自分が善意を持ってしてあげたことが相手を不幸にしてしまうことがあるってことがやるせなかった。 それほど人間は複雑な生き物で,どれが正しくて何を信じればいいのかわからなくなる。 タイトルの「片想い」に込められる意味はとても深かった。 そして,男女を越える絆の強さをみた。
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性同一性障害がテーマで重いだけに、ミステリー要素が少し邪魔な気がした。勝手ながら、もっとテーマを掘り下げた人間ドラマとして読みたかった。最終的に真相はどうなのか?で読み進めたってより、あまり登場人物に魅力的な人物が居ないからか、男と女、インターセックス、ジェンダーについて、色々考...
性同一性障害がテーマで重いだけに、ミステリー要素が少し邪魔な気がした。勝手ながら、もっとテーマを掘り下げた人間ドラマとして読みたかった。最終的に真相はどうなのか?で読み進めたってより、あまり登場人物に魅力的な人物が居ないからか、男と女、インターセックス、ジェンダーについて、色々考えさせられ印象に残った。
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