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殉教カテリナ車輪 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

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2013/02/17

犯人の正体は何度もお目にかかっているが、この叙述トリックは初めてだった。大枠として含めると何度か読んだことがあるが、作中で画中画が問題になるのと同じように作中作をうまく使って既読感を感じさせないのがお見事。ただもっと添えられた絵が活かされていて欲しかった気もする。そこが残念。

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2012/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この小説の一番の特徴は、謎を解く鍵となる絵(油絵)が作者自身が描いたものであること。プロとまでは行かないが充分上手い絵で、文章と絵の両方を組み合わせた変わった作品。 この本は、絵に隠されたミステリーを解くために、文章があるということが分かる。絵を読むための小説という変わった形。文章の方のトリックは早い段階で分かってしまう。

Posted byブクログ

2011/02/24

どうくるだろうと気をつけて読んでたけど、こうきたかー!気づかなかったあ。 しかし2番目の殺人のトリックはあれでいいんだろうか…。

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2009/10/04

最近本さっぱり読んでない私は、作者さんに全く知識がなかったもんで、海のものとも山のものとも分からんもんで、結構、この文章これでいいんか・・・?この辺のくだり必要あるんか・・・?とか、その辺まで疑心暗鬼で読んでった。ら、割りとひっかけだったみたいで、最後は素直に、なーるほどねっ!!...

最近本さっぱり読んでない私は、作者さんに全く知識がなかったもんで、海のものとも山のものとも分からんもんで、結構、この文章これでいいんか・・・?この辺のくだり必要あるんか・・・?とか、その辺まで疑心暗鬼で読んでった。ら、割りとひっかけだったみたいで、最後は素直に、なーるほどねっ!!と感心しました。 でも「手ぶくろを買いに」とのリンクは今ひとつ分かんなかった。あとどうもこの内容で表紙がカラバッジョってのもどうかなあ、と思うんだけど、作者さんが好きらしいのでいいのかなあ。 しかしそれにしても、メイン容疑者の苗字が「ごう」なのに、被害者のダイイングメッセージ「ご・・・」を、「GOD?神か?彼女はクリスチャンだったのか??」などと言うのはあまりにもむちゃくちゃ過ぎると思う。

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2010/08/26

憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。彼が遺した二枚の絵、《殉教》《車輪》に込められた主題とは何だったのか? 彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、二十年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった――緻密な構成に加え、図像学の導入という新鮮な着想が話題...

憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。彼が遺した二枚の絵、《殉教》《車輪》に込められた主題とは何だったのか? 彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、二十年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった――緻密な構成に加え、図像学の導入という新鮮な着想が話題を呼んだ、第九回鮎川哲也賞受賞作。 削除

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2009/10/04

本格ミステリに分類されるのかなぁ・・・? 売れない孤高の画家の死後に、その絵画に興味を持った学芸員が、その画家の生前を調べていく……その内に画家を襲った連続殺人事件などの真相を知っていくというストーリー。 情熱的で面白い作品だと、読了して思いました。絵画を読み解くシーンなどが苦悩...

本格ミステリに分類されるのかなぁ・・・? 売れない孤高の画家の死後に、その絵画に興味を持った学芸員が、その画家の生前を調べていく……その内に画家を襲った連続殺人事件などの真相を知っていくというストーリー。 情熱的で面白い作品だと、読了して思いました。絵画を読み解くシーンなどが苦悩ではない限りは、ハマる作品だと思います。トリックや、犯人当ての楽しめる良作だと思います。

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2009/10/04

第九回鮎川哲也賞受賞作。 図像学と本格ミステリを融合させるという大胆な試み。 その成果の程は本編を読んで確認して頂くとして……。 ミステリファンにはその試みは見る価値あるでしょうww 異色本格ミステリ、登場ですよw

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2010/03/23

なんともヒドイ書き出し「数字合わせに疲れた。頭が痛い」が印象に残るミステリ……ってオイ。作中に登場する絵画(実はこれも著者の作品)が謎のカギを握る、という図像解釈をミステリに盛り込んだ意欲作。

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2009/10/04

 飛鳥部勝則氏のデビュー作です。  こちらは完全なミステリー。叙述トリックを生かした構成も面白いですが、何より図像学とミステリを結びつけている冒頭の展開が非常に面白く、引き込まれてしまいました。  飛鳥部氏の作品の良いところは、テンポが良いところですね。とにかくさくさくと先へ進ん...

 飛鳥部勝則氏のデビュー作です。  こちらは完全なミステリー。叙述トリックを生かした構成も面白いですが、何より図像学とミステリを結びつけている冒頭の展開が非常に面白く、引き込まれてしまいました。  飛鳥部氏の作品の良いところは、テンポが良いところですね。とにかくさくさくと先へ進んで読んでいけますし、表現が明快で良い感じです。こうした美点は作者に絵の素養もあることが影響しているのでしょうか。  ミステリーファンにオススメの逸品です。

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2009/10/04

二重密室殺人の謎とその解答は簡潔にして単純、なのに美しい。でもそれに加えて仕掛けられたもう一つのトリック。見事に引っかかった。普通の本格だと思ったのになー。

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