1,800円以上の注文で送料無料

連戦連敗 の商品レビュー

3.8

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/06/26

実践叩き上げの人だったのか。 研究の人でもある。 どのようにコンペという土俵にあがれるようになったかの語りが聞きたかったかな。

Posted byブクログ

2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本のここがお気に入り 「コンペで勝てなくてもアイデアは残る。実際コンペのときに発見した新たなコンセプトが、その後に別なかたちで立ち上がることもある」

Posted byブクログ

2020/09/12

だいぶ前に安藤さんの講演を聴いた時に買ってサインしてもらった本。また読み返してみた。 この本は落選したコンペを主に振り返るという、普通ではない内容だが、負けても負けてもまた本気で次のコンペを闘うという姿勢に心を打たれる。 安藤忠雄の作品を最初に体験したのは中学生の頃、京都のタイム...

だいぶ前に安藤さんの講演を聴いた時に買ってサインしてもらった本。また読み返してみた。 この本は落選したコンペを主に振り返るという、普通ではない内容だが、負けても負けてもまた本気で次のコンペを闘うという姿勢に心を打たれる。 安藤忠雄の作品を最初に体験したのは中学生の頃、京都のタイムズビルだった。その立体的な導線と、街の中にまた街があるような不思議な空間に感動した。また、他の作品もだが、その敷地の範囲を超越した空間的、時間的広がりを包含しているのも安藤忠雄の作品の魅力だと思う。 この本ではそういう安藤忠雄の建築に対する哲学、他の建築家の作品や歴史的建築に対する安藤さんの視点を見ることができる。

Posted byブクログ

2017/12/17

建築家、安藤忠雄が当時教授を務めていた東京大学工学部建築学科での講義を元にまとめられた彼の建築論集。とはいっても、彼が実際に参加してきた数々の建築コンペティションをどう戦ってきたかがメインテーマとして語られる。 そのコンペの多くはタイトル通り敗北に終わっているが、それぞれのコン...

建築家、安藤忠雄が当時教授を務めていた東京大学工学部建築学科での講義を元にまとめられた彼の建築論集。とはいっても、彼が実際に参加してきた数々の建築コンペティションをどう戦ってきたかがメインテーマとして語られる。 そのコンペの多くはタイトル通り敗北に終わっているが、それぞれのコンペで何を考え、競争相手でありライバルである名建築家たちは何を考えていたのか、という点を本人の口から聞けるのは面白い。建築に興味がない人間だとしても、提示された要求仕様に対して、どのような思考プロセスで自らのプロポーザルのコンセプトを作り、それを形にしていくのかという点は、あらゆるプロポーザルに共通する学びがある。

Posted byブクログ

2016/10/08

同シリーズ、「建築を語る」よりも、安藤さんの考える「建築」が語られているように思う。他の建築家やアーティストの紹介をしているところが一番興味深いというのもなんだか皮肉なものだが。

Posted byブクログ

2015/05/06

安藤忠夫、かく語りき。 建築を造るなら、まず、実際に敷地を訪れて、互いの石を確認しあうところから始める。対話を、何度でも繰り返す。 機能、経済、技術という現実的な諸条件によって定まる、 予定調和的な建築に、建築家が介入することによって、現実とのずれが生じる。そのずれこそが、固有の...

安藤忠夫、かく語りき。 建築を造るなら、まず、実際に敷地を訪れて、互いの石を確認しあうところから始める。対話を、何度でも繰り返す。 機能、経済、技術という現実的な諸条件によって定まる、 予定調和的な建築に、建築家が介入することによって、現実とのずれが生じる。そのずれこそが、固有の差異となる。 建築以前に、まず、社会を身体で理解してゆかねばなりません。 敗退も辛いのですが、勝ったら勝ったで、別次元の闘いが待っている。 連戦連敗であります。

Posted byブクログ

2013/11/18

日本で最も名のある建築家の一人。負けから何を学ぶか。負けたことをどうとらえるか。その姿勢が著者を今の地位にのぼらせた。 九州大学:mob

Posted byブクログ

2013/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これほどの人でも、コンペとなると"連戦連敗"なのかと。 黙っていても仕事はあるだろうに、コンペに挑戦し続けるのは、すごいことだなと思います。

Posted byブクログ

2012/07/20

安藤忠雄 仕事をつくる からのリファレンス。 同著と本書は補完の関係といえる。「仕事をつくる」が仕事前だとすると「連戦連敗」はその結果を精緻に分析したものといえ、ぜひ合わせて楽しむべきと思う。 数あまたのコンペとその応募案を比較し、どのようなテーマに対してどのような案がとられ...

安藤忠雄 仕事をつくる からのリファレンス。 同著と本書は補完の関係といえる。「仕事をつくる」が仕事前だとすると「連戦連敗」はその結果を精緻に分析したものといえ、ぜひ合わせて楽しむべきと思う。 数あまたのコンペとその応募案を比較し、どのようなテーマに対してどのような案がとられたのかを分析しており、すぐれたアイデアと著者のチャレンジの系譜という意味で非常に贅沢な一冊になっている。 U2のボノがわざわざ訪れアカペラのアメイジンググレイスを披露したという、大阪府茨木市にある「光の教会」の写真が掲載されていて、前著では建物ののみであったが、本書のものは人が入った状態のものだった。全く室内の表情が違っていた。 ラフスケッチが美しいのは、その建築の思想が剥き出しだからであり、建築が美しいとき、それは、その思想を貫く戦いに勝利があったことを示すからだと教えてくれる一冊。

Posted byブクログ

2012/04/04

建築家・安藤忠雄が、「コンペ」を通して、建築家という仕事、自らの仕事観やこれまでの経験を語る。 コンペという仕事は、世界的建築家同士が競う、という厳しい条件にあり、高い想像性を求められるものの、世界の安藤といえど、(タイトル「連戦連敗」の通り)その大半は敗退してしまう。(仮に優勝...

建築家・安藤忠雄が、「コンペ」を通して、建築家という仕事、自らの仕事観やこれまでの経験を語る。 コンペという仕事は、世界的建築家同士が競う、という厳しい条件にあり、高い想像性を求められるものの、世界の安藤といえど、(タイトル「連戦連敗」の通り)その大半は敗退してしまう。(仮に優勝しても、そこから資金集めの取り組みが始まるため、そのまま話が流れたり、プロジェクトが始まるまで10年もの時間がかかる…という事もよくあるそうだ。) しかし、コンペという厳しい環境でこそ発揮される創造性、試行錯誤の中で生まれる自己や他者の新たな発見が、他の多くの仕事を高めている。 そのような”はっきりと報われるものは少ないが、自分を育てる仕事”にいかに取り組むか? 語られる同氏の仕事観・戦略・経験は、まったく異なる業種で働く読者にとっても、「仕事のなかでいかに創造性を発揮していくか?」という観点で読むと、指針となる多くの言葉で溢れている。 ・厳しさゆえの緊張、極限状態での可能性の追求が、本当の意味での創造につながっている。 ・設計条件や敷地の分析を行う際大事なことは、すでに与えられた条件や枠組みを安易に受け入れてしまう前に、枠組み自体を疑ってみることが大切。創造の出発点においても、この批判精神を働かせることが重要。 ・コンペを通して、自分が現在どのような位置にいるのか、そして、そのうえでこれからどのような道を歩んでいくべきかを客観的に評価できる。 ・勝ち抜くためには、建築の内容はもちろん、その周囲に目を配り、戦略を考える必要がある。政治・経済・文化・社会といったものとの関わりから、一つの物語として仕事を組み立てる必要がある。 ・アイディアを練り出す前に、まず新しい提案が自分にできるのか、勝つ可能性があるかを十分に見極める。 ・コンペに参加して良いことは、当選を果たした建築家の提案を、遠くから眺めるのではなく、同じ課題に取り組んだコンペティターとしての視点で受け止めることができ、提案のコンセプト、価値がより実感できること。 ・自ら用いる手立てを制限することにより、その不自由を乗り越えることで得られる可能性がある。すなわち自身で課した建築上の束縛が、自身の戦略になる。 ・建築設計の本質は「なにかを決める、選び取る」という作業である。その意思決定の迅速さや的確さによって、その人間の仕事における評価が決まる。 ・つくりながら考えるという、生きたプロセスの大切さ。自分の身体を通して考え、試してきたことの積み重ねでしか、得られない情報がある。

Posted byブクログ