きみにしか聞こえない の商品レビュー

乙一(著者)

2009/12/06

スニーカー文庫から出ている短編集ですが、この表題作の「君にしか聞こえない」が本当に好きで。
「乙一の作品で好きなの挙げろ」と言われたら、これと『しあわせは子猫のかたち』を推しますね。
本当の意味でのハッピーエンドじゃないかもしれないけど、でも決してこの二人は不幸なんかじゃない。
最後の種明かしまで読んでそう思えました。

2009/11/22

表題作「Colling You」「傷-KIZ/KIDS-」は既に読んでいた「失はれた物語」に収録されていたものでした。
この2作は「失はれた物語」を読む以前に、コミックスで既に読んでいたものでしたが、コミックスと文章ではまた違うものなので十分に楽しめました。
また、「Colling You」は「失はれた物語」と若干違っていた部分もあり、その違いを見つけるのが面白かったです。
内容ももちろん良かったです。
「華歌」も良かったんですが、挿絵で惑わされました。
そう思った人は自分だけではない…はず。
満足度は★★★★☆。
こういう所謂、切ない系を連続して読んでると、「GOTH」を書いた人と同一人物とは思えないですね（笑）。

2009/11/16

この本は映画も見た事があって原作も読んでみたいと思い読んでみました。結構泣ける本です。原作も映画も内容はあまり違いはなく、クラスのみんなと馴染めていないくクラスの大半が持っている携帯電話も持っていない「リョウ」はある日、公園でオモチャの携帯電話を拾う。オモチャのはずの携帯電話がある日鳴りそこから「シンヤ」との「頭の中電話」が始まる。と言った話になっている。泣けて楽しめる本になっています。

2009/11/16

これはタイトルになってる作品の他に「傷－KIZ/KIDS－」(上手いことタイトルつけたなあと思う)「華歌」の二作品が収録されている。

どの作品も結構好き、その中でもそうだなあ･･･やっぱ「きみにしか～」かな?あ、でも※ネタバレ※になるが、驚いたのは「華歌」の主人公が女性だったこと。自分の中では男性と思って読み進めていったので最後のところで女性であることがわかる表現がされていて、ええええ!?みたいな感じだった。

全体的にいうと、人の孤独感と共通点を表した作品達だったなあと思う。孤独というか悩みなのかな･･･まあ作品によりけりかもだけど、一人一人が孤独を感じつつも他人に触れ自分だけが孤独じゃないということを実感する。また孤独という点でなくても自分と出会った人との共通点を見つける。その中でちょっとずつ生活や心境が変わっていく感じ。

2009/11/03

中学時代に推薦図書で出会ったこの一冊。
切ない、儚い、でも優しい。そんな雰囲気の作品。
３作品収録されていますが、どれも読み応えがありました。
乙一さんが寂しさの達人とどっかで言われてましたがその通りだと思える一冊。

2009/10/30

終わり方からなにからなにまで乙一ワールド全開
この切なさが泣かせるんです。
いわゆる白乙一作品を読むと、この切なさに支配されてしまう。
素敵すぎる。

2009/10/25

｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)゜｡

そう、こういう悲しい物語の登場人物が兄と同じ名前でなければ
もっと入り込めただろうに・・・orz

2009/10/23

表題作の「CALLING YOU」には、中学生ながら泣かされた覚えがあります。良い話でした。大した数を読んだわけでもないのですが、乙一氏の著書の中ではこれが一番好きです。

2009/10/19

『CALLING YOU』
全体が見えた瞬間の鳥肌ったらないです。
シンヤ君格好良すぎる･･･（Å-゜）。
これ一つなら★★★★★

『傷-KIZ/KIDS-』
　　「傷の深さも、痛みも、半分ずつ。二で割ってはんぶんこだね」
アサトの良い子っぷりったら・・・かわいい。

『華歌』
　　もしもこの歌が・・・
　　とある植物のつぼみから生じたものだったなら、二人は驚くだろうか？
な・・・何故こんなどんでん返しを食らわされないといけないのだろうか・・・（笑）
と言うことは・・・主役蔑ろの挿絵？

2009/10/11

やさしくて、哀しくて、切ない。

できればさいご、
シンヤに生きていてほしかった。

最後1Pでなんか色々
「ああ、そっか…」って納得がいくのが不思議。

まず頭のなかでつながってること自体
ありえないことで、
更に過去と（もしくは未来と）繋がるなんて
現実じゃありえないことでも
なんとなくありえそうな気がするとこがすごい

すっと、受け入れられてしまう。

2009/10/04