きみにしか聞こえない の商品レビュー

乙一(著者)

2012/10/02

初めて読んだ乙一さんの本。
人に薦められて読んだ本。
CALLING YOUは切ない話だったが、とても好きな話。

2012/09/29

元々、漫画から。
漫画の表紙に釣られて読んで、原作の方にも手を出しました。
きみにしか聞こえないももちろん好きですが、中に入っている傷という話も好みです。

2012/08/23

かなりまえに、友人に当時上映されていた映画が良かったと言われて買った本。
脳内の携帯電話で話す物語・他人の傷を自分に移せる子の物語・少女の首がついた花の物語の３篇。

設定は面白かったのだけれども、それを活かしきれていない気がした。
それに、文章が軽いのに物語の芯であるテーマが重いので、読んでいて世界観に入れず、登場人物の気持ちにもそこまで共感できず、結末も感動よりも「え、ここでこの終わり方なの？」と納得いかない気持ちが強かった。
重いものを軽いもので表現するには、その重さ以上のたくさんの言葉が必要だと思う。

「華歌」のみ主人公が大人だからか文章が他のものと比べて若干しっかりしていて、あとがきで筆者が言っていたように確かにこの作品だけスニーカー文庫らしさが感じられなかった。
最後のところは騙された～！と思ったけれど、そこで物語に一本筋が通った時の嬉しさや爽快感はあまりなかった。その点をわざわざ最後に明かすことにあまり意味を感じなかったし、知って一本筋が通ったところで、それゆえの感動が後付けに感じられたからだと思う。

あまりいい印象を受けなかったのだけれど、あとがきを読んだところスニーカー文庫に合わせて書かれたようなので、普通の文庫で出版されている乙一の作品も読んでみたい。

2017/05/17

2012/08/05読了

全部良かったなあ、乙一さんの描く「不思議な」けれど優しい世界に、しみじみと浸る。

個人的に一番のお気に入りは『Calling You』
携帯電話っていう、「当たり前」が一般的になってしまった今では、味わいも変わるかもしれないけれど
最後の、自分の、優しさに溢れた声がイメージできるよ

『傷 -KIZ/KIDS- 』は、映画のノベライズを先に読んだけど
これはこれで！というか、シホが全然違っていたし、何だか
人間の姿っていう感じがした。
仕方ないよね…
大方ストーリーはあっていた（というか、こちらが本編）けど、年代とか違うだけでこんなにもストーリーの印象って変わるのね

『華歌』は、美しい物語でした。
闇の中に浮かぶ、希望のような光の描写
イラストの美しさもそれと合わさって、何だか形容しがたい光景になっていた
一緒の病室だったメンバーがいいな。
苦しさの中にある希望ってさ、どうしてこんなにも温かなものなのだろう

乙一さんが好きな友人のフェイバリットはこの中にあったのだろうか
私はこういう初期の頃の乙一さんが好きです。

2012/08/11

三つの作品が入った短編集。
どれもホラーではなく、不思議と切なさのお話です。
一本目と二本目はどこかで読んだのですが、三本目は初めてでした。
おもしろかったです。

2012/06/06

表題作他「傷」「ウソカノ」の3篇。漫画チックで、ライトノベルの中でも、軽々しさ抜群だったけど、まぁまぁ面白かった。独創的なアイデアはこの著者の持ち味ですね。

2012/05/22

高校生の時に読めて良かったなって思う作品です。

表題の「CALLING YOU」が一番好きです。「傷」も気に入ってます。

2012/06/03

普通の小説かと思いきや、どれも少しだけファンタジーの混じった短編三作。いずれも切ないお話したが、不思議な暖かさのある作品。

2012/05/10

乙一作品を読んだのはこれが初めてでしたが、とても切ない物語です。
学生時代に読むと、とても共感できるのではないかと思います。
特に「世界でひとりぼっち」に感じる人には元気をくれるのではないかと。

華歌は私自身騙されてしまい、もう一度読み返しました(笑)
この話は読んでる時にはけっこう騙されてしまうと思いますね。

2012/04/12

『ＧＯＴＨ』以来久しぶりに読んだ乙一さんの作品。
『ＧＯＴＨ』は残酷というか、なかなかブラックな感じだったので乙一さんはそういう作風だと勝手に思っていたのですが
『きみにしか聞こえない』ではギャップにびっくり。
とても切ない気持ちになりました。

この作品、もう少し若いときに読みたかったなあ。