不幸な子供 の商品レビュー
黒い線描の絵本。大人向けの棚にあった。 いやはななんとも「不幸な」子供だった。なにか救いようがない。 柴田氏の解説を読んで気づいたが、どのページにも小さい悪魔みたいなのが描かれている。表紙で女の子を両側から持っている羽のあるイキモノと、題名の文字をはさんで向き合う、イモリの小さ...
黒い線描の絵本。大人向けの棚にあった。 いやはななんとも「不幸な」子供だった。なにか救いようがない。 柴田氏の解説を読んで気づいたが、どのページにも小さい悪魔みたいなのが描かれている。表紙で女の子を両側から持っている羽のあるイキモノと、題名の文字をはさんで向き合う、イモリの小さいのもいる。 1961発表 2001.9.20初版 図書館
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身も蓋もないストーリー,だけど現実ってこんなものかもしれない. 繊細すぎる背景の細かさに目が惹きつけられる.
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裕福で優しい両親の元に生まれたシャーロットですが、ある日お父さまが亡くなったという知らせが届きます ○お父さまにわからなかったというのが、見える読者にとって一番辛いところか
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ほんとに不幸な子供のお話でした。 生まれた家は裕福で幸せそうな環境だったのに、一気に不幸な境遇に落ちて行って、最終的に救いがないまま終わるっていうのが、なんだか斬新でした。 好きな人には刺さるっていうのが分かります、ゴーリー作品。 本当に不幸なのは、この子供なのか、それとも自分の子供と分からないままひき殺してしまった父親なのか、この本を読んでしまった読者なのか。 短いお話なのに、引き込まれる絵本でした。
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最初はお金持ちの優しい両親の元で暮らしているだけに、どんどこ転げ落ちるようにかわいそうになっていくのを感じる。寄宿学校も街も治安悪すぎ。 最後まで読んで、小さなモンスターを探しにもう一度ページをめくった。
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メンタルが落ち気味な時に、絵が可愛くて気になっていた作者のこちらの本を発見。 ファンシーな話で英気を養うか〜と思って読み始めた。 救いゼロの展開に少女と共に私の心も死んだ。
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2024/05/01/Wed.(図書館で借りる) 2024/05/01/Wed.(同日読了) 絵本だけど、カテゴリ「小説」にしてる。
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図書館にて発見。読了。 1人の少女がどうなるのかを描いている。 不幸すぎて目も当てられないが実際に無い話ではなさそうな所もまた救いようがない。 最後、父親が実は生きていて、逃げ出した少女が父親の乗った車に轢き殺されるというのがなんとも言えない皮肉を感じた。そして、変わり果てた娘の姿に気付かないという…。不気味な生き物が各コマで顔を覗かせているのも不気味さに拍車がかかっていていい意味でエドワード・ゴーリーの世界観を演出している。
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最後のページの後、お父さまがシャーロットをどうしただろう、と考えたら吐き気がした。すごい絵本だな、、
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シャーロットソフィアは裕福な家庭の子供であった。シャーロットはお人形ホーテンスと共に楽しく遊んで過ごしていたが、幸せな日々は続かなかった。 あるとき軍隊に属していた父が、アメリカに行くことを命じられ、数ヶ月に原住民に殺されたと訃報が届く。それを受けた母はやつれ衰え、息を引き取る。短期間で両親を失ったシャーロットは一族の叔父に引き取られる。しかし叔父にも不幸が訪れる。街を歩いている最中に落ちてきたレンガに頭を砕かれてしまったのだ。 身寄りを全て失い、弁護士に引き取られたシャーロットは寄宿舎へ入舎する。寄宿舎では先生から意味もなく罰せられ、友人にはホーテンスを八つ裂きにされる。うんざりしたシャーロットは寄宿舎を飛び出した。その先で限界を迎え気を失い、通りがかりの人が拾い、浮浪者に売り飛ばしてしまう。浮浪者の元で内職をし、残飯と雀の涙ほどの水で生活していた。そのような生活をしていくうちに目が見えなくなったシャーロットは表へ飛び出す。 そして飛び出した先で車に轢かれて亡くなった。 その車に乗っていたのはアメリカから帰ってきた父であった。父は我が娘を探している最中に娘を轢き殺し、変わり果てた娘に気がつくことなく、その場を去る。 「善は報われ、悪は罰せられる。」という社会的通説を裏切る展開となった物語。善であれ悪であれ不幸な人間は不幸なままであるといったメッセージだろうか。 「善は報われる」という考え方は社会的通説である。誰しも「善だとしても報われないことがある」とは思いたくないし、それを言ってはいけないような風潮があり、タブー視されていることは間違いない。しかし現実は無慈悲で残酷なものであると著者は伝えたかったのではないだろうかと思った。 「不幸な子供が幸福で終わる物語」という人間の理想を取っ払って「不幸な子供が不幸なまま終わる物語」を絵本として書いたことは何かしらメッセージがあるのだろう。
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