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不幸な子供 の商品レビュー

3.7

96件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2024/08/01

最初はお金持ちの優しい両親の元で暮らしているだけに、どんどこ転げ落ちるようにかわいそうになっていくのを感じる。寄宿学校も街も治安悪すぎ。 最後まで読んで、小さなモンスターを探しにもう一度ページをめくった。

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2024/07/12
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メンタルが落ち気味な時に、絵が可愛くて気になっていた作者のこちらの本を発見。 ファンシーな話で英気を養うか〜と思って読み始めた。 救いゼロの展開に少女と共に私の心も死んだ。

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2024/05/01

2024/05/01/Wed.(図書館で借りる) 2024/05/01/Wed.(同日読了) 絵本だけど、カテゴリ「小説」にしてる。

Posted byブクログ

2023/12/04
  • ネタバレ

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図書館にて発見。読了。 1人の少女がどうなるのかを描いている。 不幸すぎて目も当てられないが実際に無い話ではなさそうな所もまた救いようがない。 最後、父親が実は生きていて、逃げ出した少女が父親の乗った車に轢き殺されるというのがなんとも言えない皮肉を感じた。そして、変わり果てた娘の姿に気付かないという…。不気味な生き物が各コマで顔を覗かせているのも不気味さに拍車がかかっていていい意味でエドワード・ゴーリーの世界観を演出している。

Posted byブクログ

2023/07/15

最後のページの後、お父さまがシャーロットをどうしただろう、と考えたら吐き気がした。すごい絵本だな、、

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2023/05/17
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 シャーロットソフィアは裕福な家庭の子供であった。シャーロットはお人形ホーテンスと共に楽しく遊んで過ごしていたが、幸せな日々は続かなかった。  あるとき軍隊に属していた父が、アメリカに行くことを命じられ、数ヶ月に原住民に殺されたと訃報が届く。それを受けた母はやつれ衰え、息を引き取る。短期間で両親を失ったシャーロットは一族の叔父に引き取られる。しかし叔父にも不幸が訪れる。街を歩いている最中に落ちてきたレンガに頭を砕かれてしまったのだ。  身寄りを全て失い、弁護士に引き取られたシャーロットは寄宿舎へ入舎する。寄宿舎では先生から意味もなく罰せられ、友人にはホーテンスを八つ裂きにされる。うんざりしたシャーロットは寄宿舎を飛び出した。その先で限界を迎え気を失い、通りがかりの人が拾い、浮浪者に売り飛ばしてしまう。浮浪者の元で内職をし、残飯と雀の涙ほどの水で生活していた。そのような生活をしていくうちに目が見えなくなったシャーロットは表へ飛び出す。  そして飛び出した先で車に轢かれて亡くなった。 その車に乗っていたのはアメリカから帰ってきた父であった。父は我が娘を探している最中に娘を轢き殺し、変わり果てた娘に気がつくことなく、その場を去る。  「善は報われ、悪は罰せられる。」という社会的通説を裏切る展開となった物語。善であれ悪であれ不幸な人間は不幸なままであるといったメッセージだろうか。  「善は報われる」という考え方は社会的通説である。誰しも「善だとしても報われないことがある」とは思いたくないし、それを言ってはいけないような風潮があり、タブー視されていることは間違いない。しかし現実は無慈悲で残酷なものであると著者は伝えたかったのではないだろうかと思った。 「不幸な子供が幸福で終わる物語」という人間の理想を取っ払って「不幸な子供が不幸なまま終わる物語」を絵本として書いたことは何かしらメッセージがあるのだろう。

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2023/05/01

1.おすすめする人 →大人の絵本が読みたい 2.内容 →気持ちが暗くなる。  切ない女の子の話が簡単な短文で  深みのある描写を描いている。  最後に救いがあるのかと思いきや、  さすがエドワード・ゴーリー。  ただただ悲しい絵本だった。

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2022/08/30

不穏な背景は執拗なまでにひかれた線でさらに不気味に、表情に乏しい少女はひたすら不幸を突き進んでいく。 背景の隅っこには得体の知れないクリーチャーがまるで不幸を呼ぶかのように蠢いている。 不条理、理不尽、悲劇、子供は庇護の元になく、まるで死が救いとでもいうように当然命を落とす。 ...

不穏な背景は執拗なまでにひかれた線でさらに不気味に、表情に乏しい少女はひたすら不幸を突き進んでいく。 背景の隅っこには得体の知れないクリーチャーがまるで不幸を呼ぶかのように蠢いている。 不条理、理不尽、悲劇、子供は庇護の元になく、まるで死が救いとでもいうように当然命を落とす。 ゴーリーの作品を読んで、あえて星5つや1つの評価がしにくいのも、そこにある肯定性や否定性をうまく自分でも受け止められない、もっと言うとうまく言語化できないからだと考える。 子供が不幸に死ぬ話を面白いなどとは言えないし、それを絵本でやる意味とは、この絵本に込められたものとは、とすぐにメッセージや作者の声を探そうとするのは、多くの現代人の読者が抱える悪癖のようなもの。それだけで語れないものは確かにあるのだから。 なぜ描いた。わからない。何が言いたい。わからない。この絵本に向ける否定や肯定に意味などなく、そこに残るモヤモヤやわだかまりと対峙させられる。でもこれがゴーリーである。

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2021/04/04
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幸福な少女がどん底に落とされ、野垂れ死ぬまでの絵本。ああもう、それ以外の表現が浮かばない。 全コマにいる小さな怪物を愛でて気持ちを落ち着ける。

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2020/07/24
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 絵本でここまでするか。と、素直に突っ込みたくなった作品。  後味の悪い話はどちらかというと好きな方なので、おすすめされた時は半分期待で、半分はどうせ絵本でしょ、という感じだった。  しかし実際に読んでみると鳥肌が立った。  不気味な絵に、なんの教訓も与える気がないだろう!と思わずにはいられないラスト。それでも自分の心に引っかかる感覚が妙味で、もう一度―――さらにはほかの作品も、読んでみたいと思った。

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