雨の名前 の商品レビュー
雨にまつわる言葉を集めた辞典。 美しい表現(花時の雨、風花、夕霙)や、思わず口にしてみたくなる地方の方言(たがらーめ(宝雨)/秋田、くかるあまーみ/沖縄、じぼたら雨/和歌山、しぽしぽ雨/新潟)、錦に見立てたり(錦雨)、矢に見立てたり(銀箭)、おしっこに見立てたり(虹の小便、霧の...
雨にまつわる言葉を集めた辞典。 美しい表現(花時の雨、風花、夕霙)や、思わず口にしてみたくなる地方の方言(たがらーめ(宝雨)/秋田、くかるあまーみ/沖縄、じぼたら雨/和歌山、しぽしぽ雨/新潟)、錦に見立てたり(錦雨)、矢に見立てたり(銀箭)、おしっこに見立てたり(虹の小便、霧の小便)、古来から雨は身近な存在で人の心を動かしてきたのだなぁと思う。 雨の表現がこんなにも多いのは梅雨のある国だからなのだろうか。中国から伝わった言葉も多いようだ。 詩人の高橋順子氏の雨をテーマとした短い随筆と詩が所々に挿入され、さらに佐藤秀明氏の写真が彩を加える。 雫を垂らす四季の草花、傘をさす人、軒先で雨宿りする猫、雨に烟る鈍色の空、濡れたアスファルト… 特別に美しい景色ではない。恐らく名のある観光地でもない。 なんてことない風景なのだけど、どうしようもなくノスタルジーを感じさせる素敵な写真。 温かいお茶をお供にじっくりと味わいたい一冊。 もちろん静かな雨音を聞きながら。
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自然や人の営みから生まれる言葉の美しさを、ひしと感じます。写真も粋でした。直接は写せない雨を、どうやって写真で表現するか。プロは違います。
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カラーの「辞典+歳時記+エッセイ+写真集」。紹介 される雨に関することばの多彩さから、日本の生活・文 化に雨が切り離せないことがよくわかります。雨の多 いこの季節にぜひ。シリーズで『風の名前』もあります。
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雨の名前のなんと多いことか。 美しい雨の呼び名。 雨にまつわることわざ。 たくさんの雨を感じられる。
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ところどころにあるコラムがまさに雨のような滋味にあふれて、良い。 ゲリラ豪雨を日本語では「鬼雨」というって情報がちょっと前にネットにあふれていたので、「ほんとにそんな日本語あるのかなあ」と思って調べたら、どうも出典は本書のようなので読んでみた次第。 が、ここではさらっと紹介されて...
ところどころにあるコラムがまさに雨のような滋味にあふれて、良い。 ゲリラ豪雨を日本語では「鬼雨」というって情報がちょっと前にネットにあふれていたので、「ほんとにそんな日本語あるのかなあ」と思って調べたら、どうも出典は本書のようなので読んでみた次第。 が、ここではさらっと紹介されているだけで、どういう本に使われている、みたいなのがなかったのが残念。
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ブクログさん梅雨払いプレゼント企画で紹介されていた本♪ 四季の雨、季知らずの雨・・・雨の時間・雨の力・雨のいろ・たとえた雨・雨の音 詩句と方言、沢山の雨の日の写真も なんと沢山の豊かな言葉言葉言葉 巻末にはあいうえお順の雨の名前の索引有り 雨の名前の事典 あら?!こちらシリーズ...
ブクログさん梅雨払いプレゼント企画で紹介されていた本♪ 四季の雨、季知らずの雨・・・雨の時間・雨の力・雨のいろ・たとえた雨・雨の音 詩句と方言、沢山の雨の日の写真も なんと沢山の豊かな言葉言葉言葉 巻末にはあいうえお順の雨の名前の索引有り 雨の名前の事典 あら?!こちらシリーズもの 『風の名前』、『恋の名前』とかあるみたい
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雨の時期に雨の本を読むのは、なかなか時宜を得ているかもしれない。 モンスーン気候のこの国には、いかにも多くの雨についての呼び習わしがあるということを、あらためて知ることができた。 書中に収められたエッセイは、特に「連れ合いが…」という話題については、いささか興醒めすることが多く、...
雨の時期に雨の本を読むのは、なかなか時宜を得ているかもしれない。 モンスーン気候のこの国には、いかにも多くの雨についての呼び習わしがあるということを、あらためて知ることができた。 書中に収められたエッセイは、特に「連れ合いが…」という話題については、いささか興醒めすることが多く、なくてもがなという印象であった。それよりも、美しい写真にキャプションを添えてくれた方がよかったと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本人が雨や雪に様々な名称をつけていることはとても素敵に感じますし、興味深い点でした。 それでこの本を手にとってみました。 雨の名前と簡単な説明がずらっとたくさん並んでいます。 血の雨、黒い雨など雨の降り方や雨自体ではない名称も入っていますし、 確かに他の方のレビューにもあるとおり 雨というより雨が降っている風景であり 人が雨につけた名前を知りたかったので 期待とは違うものではありました。
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その名の通り雨の名前を紹介する本。風よりもこちらの方が先に出たみたい。文章は風と同じノリで乗り切れないけれども、写真が割と良かった。雨に濡れるだけで何ともない日常の風景もなんとなく風情が出てくるもの。
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日本は温帯湿潤気候帯に属する。 日本は、雨が多い。 その雨に日本人は非常に繊細かつ多彩な名前を付けた。「育花雨」「甘雨」....雨の名前422語の解説、言葉に添えられた選ばれた写真。そして、雨に添えられた詩人の言葉。 昨今の新聞紙面などで踊る「ゲリラ豪雨」などというはしたない言葉...
日本は温帯湿潤気候帯に属する。 日本は、雨が多い。 その雨に日本人は非常に繊細かつ多彩な名前を付けた。「育花雨」「甘雨」....雨の名前422語の解説、言葉に添えられた選ばれた写真。そして、雨に添えられた詩人の言葉。 昨今の新聞紙面などで踊る「ゲリラ豪雨」などというはしたない言葉ではなく、日本に降る雨の優しさと、匂いがそこにはある。 雨の降る時期に、病気で入院する時に一冊本を持って行くとしたら、本書を勧めたい。毎日雨ばかりで退屈だなぁと思う気持から、雨を慈しむ気持ちに変えてくれるかもしれないから。 ただ、この本で感じられる雨は、いつも室内からみているような感じする。雨を愛おしく思うためには、自分がずぶ濡れになっていないことも大事。だから、病院を連想させられたのかも。
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