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源氏物語 新装版(巻一) の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2024/01/15

図書館でリンボウ先生の源氏物語を読もうと思ったら、第1巻が貸出中…。で、となりにあった寂聴さんの源氏物語を借りてきました。 訳的には、もしかしてこっちのほうが好きかも。リンボウ先生の敬語抜きの文章に比べて、なんかしっとりしてる。雅な感じがする。敬語があるからなのか、ですます調だか...

図書館でリンボウ先生の源氏物語を読もうと思ったら、第1巻が貸出中…。で、となりにあった寂聴さんの源氏物語を借りてきました。 訳的には、もしかしてこっちのほうが好きかも。リンボウ先生の敬語抜きの文章に比べて、なんかしっとりしてる。雅な感じがする。敬語があるからなのか、ですます調だからか…。 雅な感じはするけれども、物語は若い源氏がやりたい放題で、正直どこに共感していいのやらと思います。これ、当時男の人が読んでどんな風に思ったの?いや、源氏の気持ちになって読んだら駄目なのか、これは女君の気持ちを想像して…と思ったけど、やっぱり、女性が読んで、源氏の君、素敵!とか思ったの?若くてお金持ちでイケメンだけど、くずじゃん。と考えてしまいました。女性の身になってみたら、あまりなことばかりで。中学の時に読んで、さっぱり想像も共感も出来なかったのは仕方ないにしても、いい年齢になって読んでみても、んん~? ただ、まだ1巻なので、はちゃめちゃでもつかみはオッケーってことなのかな。空蝉と葵の上はものすごく気の毒でものすごく不幸になっちゃったな、とは思いました。空蝉はそもそも気乗りのしない年寄との結婚だし、葵の上は年下の夫があちらこちらに女作って、はじめから自分のことが眼中にないなんて。しかも、源氏はくずだし。 あちこち歩き回れる男の人と、待つだけの女の人。しかも、結婚は極めて政治的。枕の草子などを読むと宮仕えの女性はもっと活動的で積極的な印象ですが、一般的な貴族の女性はすごく制約された生活で、受け身の人生だったのかな。としたら、空蝉や葵の上みたいな女性も多かったのでしょうか。 追記 紫の上を垣間見て引き取りたいという源氏のことを、周りの祖母や乳母は「気持ち悪い」と思ったようなのですが、自然な感情ですよね。結局、拉致してグルーミングしてのちのち自分の女にするわけですが、なんかもう、母親としては限りなく気分が悪くて。葵の上以外は無理やり関係を結んでいるし…。 ただ、憧れの本命、本妻、浮気の人妻、本気の愛人等々、いろいろな女君が出てくるので、読んだ人はこんなのは素敵、とか、こんなのは嫌だわとかそれぞれにいろいろ意見を言い合って楽しかったのかなぁ。男の人も読んだらしいから、男女で意見が違ったりして、また楽しかったかもしれませんね。

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2023/06/26

統合失調症になってから、映画や小説の筋を追うのが苦手になったなということに気づき、ではリハビリしよう、せっかくなら長編に挑戦だ!と思って読み始めたのが源氏物語。何年か前に買ったはいいものの読むのを断念した本だ。 でも読み始めるとスラスラと読め、気づけば夢中になっていた。源氏物語面...

統合失調症になってから、映画や小説の筋を追うのが苦手になったなということに気づき、ではリハビリしよう、せっかくなら長編に挑戦だ!と思って読み始めたのが源氏物語。何年か前に買ったはいいものの読むのを断念した本だ。 でも読み始めるとスラスラと読め、気づけば夢中になっていた。源氏物語面白い!現代の感覚で読むとツッコミどころもあるけど笑 さて全10巻読み切れるでしょうか...。

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2014/09/14

10年ほど前に購入し「帚木」で挫折、放置してあった。 最初の方は句読点が少なく読みにくい感があったが、読み進めるうちにそれにも慣れ、次への展開への興味に読み終えることができた。きっとこれからもっと面白くなるのではないかと思う。10年前の挫折は最初の読みにくさを乗り越えなかったため...

10年ほど前に購入し「帚木」で挫折、放置してあった。 最初の方は句読点が少なく読みにくい感があったが、読み進めるうちにそれにも慣れ、次への展開への興味に読み終えることができた。きっとこれからもっと面白くなるのではないかと思う。10年前の挫折は最初の読みにくさを乗り越えなかったためと、私にとっての好期ではなかったのだろう。

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2013/08/18

ううむううむ。雨夜の品定めの帖を読んでいて、「この男ども勝手なこと抜かすなぁ」と作中人物たちの輪の中に踊り込んで行きたくなりました。 男が朝廷で政(まつりごと)をする時は、いろんな人が助け合って仕事をすればいいので男はひとりひとりの瑕瑾(かきん) はあってもかまわない。けれど女は...

ううむううむ。雨夜の品定めの帖を読んでいて、「この男ども勝手なこと抜かすなぁ」と作中人物たちの輪の中に踊り込んで行きたくなりました。 男が朝廷で政(まつりごと)をする時は、いろんな人が助け合って仕事をすればいいので男はひとりひとりの瑕瑾(かきん) はあってもかまわない。けれど女は一家を預かりすべてを主婦の裁量で差配しなければならないから瑕があっては話にならない。男は欠点があってもいいが女は許さないって何? それって、男女完全分業の時代には通った理屈?? しかし、自分の思いやりが足りなかったのを棚に上げて、「和解できぬまま病がちになった女が死んでしまったことを恨む男」は頭をかち割ってやりたいですね。 これが1200年前のフィクションでよかったと思います。「病気になるほど俺の浮気が嫌だったのなら、もっと嫌だといえばよかったのに、黙っていたのはひどい」って、いったいどの口がいうのか。これがフィクションでなかったら、きっとこの浮気男の頭をかち割りに行くでしょう。ほんと、フィクションでよかった。

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2012/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いや~、源氏物語、最高!! 源氏物語のコミック版『あさきゆめみし』にハマッタことあって「おもしろいな~」って思ったことあるけど、それよりももっと面白いです。 十巻ある中のまだ一巻だけど、面白い。 俵万智氏も言ってたけど、 『王朝時代の鮮度を保ちつつ、そのおもしろさと深さを、わかりやすく伝えている』寂聴さんの訳し方すごいです。 って言う前に、こういう物語が1000年も前に書かれて、今でも読まれているってことがすごい! 古典物なので、すごく丁寧にゆっくり読んでどーっぷりハマってしまいました。 ところどころに出てくる短歌もなんて流暢で、自分が1000年のときを隔ててやってきたみたいな錯角に陥ってしまう。。。 この第一巻は以下の目次で成り立ってます。 *桐壺  源氏の生みの母親。源氏はあまり覚えていない。源氏の父帝にもっとも愛された妾。 *帚木(ははきぎ)  友人と女について語り合ったのを機に女性に興味を持ち始める源氏。そして、亡き母、桐壺に似ている藤壺が父帝の後妻になる。しかし、源氏はその後妻(5歳年上)と関係をもってしまう。 *空蝉(うつせみ) 紀伊の守(友人)の父の後妻、空蝉に逢い、その夜、無理やり源氏に犯される。 源氏に何度も誘われるも、空蝉は源氏のことを忘れられないながらも自分の立場を考え、拒み続ける。 *夕顔  7歳年上の六条の御息所(みやすどころ)に入り浸るようになるが、あるとき、昔、乳母だった老女の見舞いに行った際に、隣家にいる夕顔に惹かれ逢引を重ねるが、ある夜、突然、夕顔は死んでしまう。源氏のもっとも悲しい出来事のひとつ。 *若紫   マラリアにかかった源氏が、或る寺に療治にいったとき出会った娘。実は、いとおしい藤壺の姪だった。母に先立たれ父とも暮らすことない姫、若紫は尼君の世話になっている。若紫を引き取って育てないと源氏は懇願するが許可がおりない。で、尼君の死後、とうとう若紫を誘拐してしまう。 そして、源氏の父帝の後妻としてきた藤壺が懐妊してしまう。父帝の子と喜ばれるが、実は源氏との子を身籠ってしまった。藤壺は源氏への恋心に悩む。 なーんて壮絶なお話なんでしょ~。 一巻からぞくぞくさせられます。二巻が楽しみだわ~。

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2010/05/26

美しい日本語で綴られた物語は想像以上に読みやすく、平安貴族の優雅な世界へあっという間に引き込まれていきました。 この瀬戸内寂聴さんの訳だと、十巻全部完読できそうです。

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2009/11/01

物語の中で詠まれた歌についての現代語訳もきちんとわかりやくす書かれていて、とても読みやすい作品になっています。 源氏物語は、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子などの多くの作家が訳していますが、現代語訳としては、この瀬戸内寂聴の作品が一番読みやすいのではないかと思います。

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2009/10/04

私の手許にあるのは講談社文庫のもので若紫まで、です。有名な"雨夜の品定め"はなかなか、結婚するのとつきあうのは云々、、とか、人間というものはあまり変わってない感(笑)中高生のとき挫折した晶子版よりずっと柔らかくて読みやすく、割とさらさら読めちゃうと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

06.12.24歌などわかりにくい箇所を、忠実に訳して最後に説明だらけではなく自然に本文へ挿入してくれていて、とてもわかりやすい。

Posted byブクログ

2009/10/04

不倫から始まる光源氏に、近親ありロリあり、その上お姉さんも大好き、呆れるほど何でもありなてんこ盛り恋絵巻。 原文の流れるような文章が綺麗なので忠実に訳されているが好感。

Posted byブクログ