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記憶力を強くする の商品レビュー

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141件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

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2015/03/10

6章のみ読了 ・最初にいるのは好奇心と探究心 ・記憶力とは「法則性をつかみ、理解して覚える」こと ・黙読よりは音読してしっかり想像する ・まず全体をつかみ、それから細かに区別する ・努力は累乗関数。いつか大海が開ける瞬間がある らへんが心に残った

Posted byブクログ

2014/12/20

副題を読むと、何か第二の川島隆太さんかと思ってしまったけれど、著者は薬学の分野で脳」(海馬)を研究している人、とのこと。 記憶のメカニズムを知ることができたのが収穫だった。 どういう化学現象なのかが、まったく素地のない私にも理解できた(気がする)。 シナプス可塑性とか、LTPと...

副題を読むと、何か第二の川島隆太さんかと思ってしまったけれど、著者は薬学の分野で脳」(海馬)を研究している人、とのこと。 記憶のメカニズムを知ることができたのが収穫だった。 どういう化学現象なのかが、まったく素地のない私にも理解できた(気がする)。 シナプス可塑性とか、LTPといった術語も出てくるが、それほど気にならない。 それから、記憶力を高める薬ができるかもしれないという未来の話も、とても興味深かった。 アルツハイマーや、脳の血流障害から起きる痴呆にしても、将来は克服できるかもしれないというのも、明るい気分になる。 薬でではなく、脳の使い方で記憶力を高めるには、という話もある。 これまで言われてきたことが、最新の知見からも裏付けられるということが多かったように思う。 ただ、その中で認識を改めたところは、「思い出せない」という現象は、記憶そのものがなくなってしまうことではないとのこと。 その「記憶の再生」の問題は、心が関与してしまうため、脳科学でも解明が進んでいない領域だというのも、何か考えさせられる。

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2014/11/05

10年前に最先端の研究を踏まえて書かれている。この10年でどれだけ研究が進んだのか。それが気になるところ。第6章「科学的に記憶力を鍛えよう」から気になったことを。海馬は一時的な記憶の保管場所。重要なもの、繰り返し覚えようとしたものは側頭葉へ記憶が移る。海馬では1ヶ月もするとその記...

10年前に最先端の研究を踏まえて書かれている。この10年でどれだけ研究が進んだのか。それが気になるところ。第6章「科学的に記憶力を鍛えよう」から気になったことを。海馬は一時的な記憶の保管場所。重要なもの、繰り返し覚えようとしたものは側頭葉へ記憶が移る。海馬では1ヶ月もするとその記憶は消えてしまう。その一月の間に復習をすると、海馬はこの情報は必要と感じて側頭葉へと記憶を移す。つまり忘れなくなる。逆に言うと1回勉強しても、一月以内に復習しなければ記憶に残らない。また、一つのことを勉強して、次にもう一つを学ぶと、それは二つではなく、相乗効果で2×2=4倍学んだことになる。こうして倍々で行くと考えると、最初は努力しても伸びないと思っていても、あるところで急激に伸びたと感じることがある。8が16になるのと、512が1024になるのとは同じ倍でもその差は大きく違うわけ。そんなふうに考えると、がまんしてもう一頑張りができそうです。

Posted byブクログ

2014/10/26

脳の特性として、忍耐ずよく取り組まなければならない。努力の継続をしないと報われない生き物なんだなー。人間って。後半の部分は興味深い話だった。

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2014/10/14

10/14読了。この著者の本は読みやすい。今の時点でわかっている記憶力についての仕組みが書かれている。ただ、当然だがこれを読めば記憶力が格段に強くなるわけではない。それ目的で購入したらがっかりするかもしれない。

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2014/10/12

とあるブログで紹介されていた 世界との関わり方が変わる10冊のうちの1冊。 当時まだ30代だった著者が、 脳の仕組みについて解説しており、 それに基づき、記憶力を増進する方法を紹介している。 記憶を行う3原則として、 1.何度も失敗を繰りかえして覚えるべし 2.きちんと手順を...

とあるブログで紹介されていた 世界との関わり方が変わる10冊のうちの1冊。 当時まだ30代だった著者が、 脳の仕組みについて解説しており、 それに基づき、記憶力を増進する方法を紹介している。 記憶を行う3原則として、 1.何度も失敗を繰りかえして覚えるべし 2.きちんと手順を踏んで覚えるべし 3.まずは大きく捉えるべし を紹介しており、 年齢は記憶力の衰えには関係なく、 「好奇心」と「探究心」が必要としている。 最近物覚えが…という人は読むべきだろう。

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2014/09/15

脳は使えば使う程更に使える様になるる。常に環境の刺激に対して敏感になり、海馬にθリズムを作るだけの緊張感を保ち続けなければ記憶力は増強しない。脳は物事を理解した時にだけ記憶する。目の記憶より耳の記憶の方が心に残る。単一の事を記憶する時も出来るだけ多くの事を連合させた方が覚えやすく...

脳は使えば使う程更に使える様になるる。常に環境の刺激に対して敏感になり、海馬にθリズムを作るだけの緊張感を保ち続けなければ記憶力は増強しない。脳は物事を理解した時にだけ記憶する。目の記憶より耳の記憶の方が心に残る。単一の事を記憶する時も出来るだけ多くの事を連合させた方が覚えやすくなる。精緻化。知識的な連合に努めるより、経験に結びつけた方が良い。 独学で何かを習得しようとする時は、まず大局を、理解。初めは細部を気にせず、大まかに理解。細かい部分は後で少しずつ覚えていったら良い。。

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2014/08/16

『記憶力を強くする』 池谷裕二 Ⅰ 短期記憶 三〇〜数分以内に消える記憶、七個ほどの小要領 Ⅱ ⅰエピソード記憶    個人の思いで   ⅱ意味記憶    知識   ⅲ手続き記憶    体で覚えるものごとの手順   ⅳプライミング記憶    勘違いのもと?    サブリミナル...

『記憶力を強くする』 池谷裕二 Ⅰ 短期記憶 三〇〜数分以内に消える記憶、七個ほどの小要領 Ⅱ ⅰエピソード記憶    個人の思いで   ⅱ意味記憶    知識   ⅲ手続き記憶    体で覚えるものごとの手順   ⅳプライミング記憶    勘違いのもと?    サブリミナル効果 (p68) 記憶についての振り分けさらに この五つの中では「短期記憶」と「エピソード記憶」は個人的に意識のあるレベルで記憶されている「顕在記憶」なので、意識的に思い出すことができます。また逆に残り三つの「意味記憶」「手続き記憶」「プライミング記憶」には自分の意識は介在しませんので「潜在記憶」となります。(p69)  と続く。これは階層にもなっており  エピソード記憶   短期記憶   意味記憶 プライミング記憶   手続き記憶 となっている。  本著は科学的に脳について、記憶について解説しているが、具体的にやり方が提示るといったものではない。

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2014/07/06

脳の仕組みと記憶のメカニズムの解説。 超面白い。 進化論的に下等な動物ほど厳密な記憶力を持つらしい。一度覚えてしまった記憶は変化しにくい。 対する人間の記憶はファジー(幅がある)らしい。これは記憶に柔軟性が備わっているということで、環境変化の適応も容易にしている。 これが人間の...

脳の仕組みと記憶のメカニズムの解説。 超面白い。 進化論的に下等な動物ほど厳密な記憶力を持つらしい。一度覚えてしまった記憶は変化しにくい。 対する人間の記憶はファジー(幅がある)らしい。これは記憶に柔軟性が備わっているということで、環境変化の適応も容易にしている。 これが人間の高度な思考や創造力を生み出す源泉になっているという。(ここに関する意見の根拠となる最もらしい記述はなかったのが引っかかる) 外山滋比古も似た主張をしている。記憶のファジーさではないが、記憶を忘れることが創造性の源泉だと言っている。

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2014/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

記憶力について書かれた本 約1000億個ある神経細胞、10%しか使っていなく、は麻薬、アルコール、衝撃、覚せい剤によって死が誘因され、一度死んだ神経細胞は復活しない。 海馬の神経細胞がぎっしりとつまっていて、記憶情報のふりいわけをし、一時的な記憶の保管場所である。 神経情報は、「側頭葉(大脳皮質)」→「歯状回」→「CA3野」→「CA1野」→「側頭葉」へという回路を通る。海馬は、歯状回、CA3野、CA1野で構成さる。 この神経回路は電気回路のようなものであり、ナトリウムイオンがチャネルを通じて移動することにより電位差を生じる。ふぐの毒であるテトロドトキシンはナトリウムイオンチャネルを遮断することで全身マヒを起こさせる。 神経回路には、シナプスという隙間があり、ここでは電気信号から神経伝達物質(アセチルコリン、グルタミン酸)が放出され、AMPA受容体やNMDA受容体はそれに反応する化学信号へと変換される。興味を持っているときに出る脳波θ波は、このシナプス電位を大きくしLTPを引き起こす。感度の低いNMDA受容体もこの時に開き、カルシウムイオンを通し活動電位を上げる。 歯状回には顆粒細胞があるため、この細胞は増殖し、この細胞の数は記憶力と関係が深い。 記憶には、たとえば7つの数字を覚えるような①短期記憶と、長期記憶がある。 長期記憶には、②エピソード記憶(想い出による記憶)、③意味記憶(なんらかのきっかけで思いだされる記憶)、④手続き記憶(箸の使い方や、歩き方)、⑤プライミング記憶(慣れによる記憶)がある。 人間では、手続き記憶がもっとも早く、エピソード記憶がもっとも遅く発達する。 エピソード記憶が衰えると、「置き忘れ」やが増え、意味記憶が失われると、「自分自身が誰なのか」まで不明になる。 記憶を強化するには、①何度も失敗すること、②きちんと手順を踏んで覚えること、③まずは大きくとらえることが重要。 記憶が年とともに衰えるのではなく、記憶の努力を怠っていることが多い 覚えた日は6時間以上睡眠する 記憶には適齢期があり、年とともにエピソード記憶が発達する 手続き記憶を向上させるには、努力の継続が必要 好奇心と探究心はθ波のリズムを作り出し、LTPを誘導する記憶のビタミン 復習が大切で、海馬に記憶される一か月が復讐のチャンス。 「かぜ薬」、「下痢止め」、などにはアセチルコリン阻害作用がある可能性がある NMDA受容体のカルシウムイオンの通過量を増やすK90が開発されている 科学的な脳の記憶のメカニズムを、とてもわかりやすく書かかれた良書ではないでしょうか。

Posted byブクログ